赤ちゃんに添い寝で寝かしつけ。添い寝のメリットや危険性について
赤ちゃんとの添い寝は危険が潜んでいる
赤ちゃんが窒息する恐れがある
添い寝でまず気をつけなければいけないのが、添い寝をしているパパやママが赤ちゃんの上に覆いかぶさって窒息させてしまうことです。赤ちゃんの小さな変化にすぐに気がつくママにとっては信じられないような話かもしれませんが、ママが疲れていたりパパが一緒に寝ていたりした場合は注意が必要です。
また、大人用のベッドや布団は柔らかいため、赤ちゃんが寝返りをうって顔が埋まって窒息するという事故にも注意しましょう。添い寝をするだけでなく、大人用の寝具に寝かせるときにもリスクがあることを知っておいてくださいね。
ベッドは転落や挟まる危険がある
特に子どもは寝相が悪く、寝ながらあちこち転がっていくことも珍しくないでしょう。ママがちょっと目を離したすきに、赤ちゃんがベッドから転落する事故は多いようですよ。
たとえ壁にベッドをつけていたとしても、その隙間に赤ちゃんの頭や体が挟まる危険性もあります。大人にとっては小さな隙間も赤ちゃんにとっては危険につながります。また、枕や掛け布団が顔にかかり、払いのけることができずに窒息する事故もあります。大人用のベッドには危険が多いので、目を離さないように気をつけてくださいね。
SIDSのリスクが高くなる
ただ、これには反論もあり、添い寝をした方が赤ちゃんが深い眠りに入り過ぎずにSIDSの予防になると考える研究者もいるようです。実際に、添い寝が主流のアジア圏ではSIDSが少ないという調査結果もあります。
SIDSには具体的な予防法がないため、添い寝やうつ伏せ寝などは避けた方がよいといわれています。しかし、それだけを信じ過ぎずに、こまめに眠っている赤ちゃんの様子を確認することを心がけましょう。
赤ちゃんとの添い寝の事故を防止しよう
布団で添い寝をするときにチェックすること
また、ちょっとした高さのものでも、赤ちゃんの上に倒れてきたらケガをするかもしれません。逆に赤ちゃんが倒してしまう危険性もあります。
電気スタンドなどは手の届かないところに置くか、転倒防止の対策をしておいた方がよいでしょう。また、赤ちゃんが寄りかかったり押したりすると棚からものが落ちてくる場合もあるので、家具のぐらつきがないか点検し、上に置いてあるものも片づけておくと安心ですね。
大人用ベッドで添い寝をするときの安全対策
寝返りをする前の赤ちゃんと添い寝をするときは、赤ちゃん専用のスペースを確保するためのベッドインベッドがあるとより安全ですね。月齢が上がり寝返りができるようになると、転落の可能性が上がることも知って対策することが大切です。
「万が一落ちたときのために」とベッドの下にクッションや枕などを置く対策を取りたくなりますが、これはNGです。顔から落ちてしまった場合、顔が埋まって抜け出すことができずに窒息するリスクがあります。
大人用ベッドに一緒に寝るときはママがガードになり、ぐっすり寝ているからと放置しないようにしましょう。
親子で寝るときの並び順に注意しよう
また、パパは眠ってしまうと赤ちゃんの存在を忘れる可能性があるので、覆いかぶさったり払いのけてしまったりして危険です。慣れるまでは、ママを真ん中にして並んで寝る方がよいでしょう。
夜間授乳やおむつ交換など、夜中に起きる回数が多い期間は、パパが動線上に寝ているとお互い邪魔になるので、あらかじめ動きを考えて寝る並び順を考えるとお世話がしやすいですよ。
まとめ
添い寝は、昔からママと赤ちゃんが行ってきた習慣です。母子別室で寝る欧米風の育児も、徐々に添い寝を推奨する方向にシフトしつつあるようです。
添い寝のデメリットのほとんどが、寝具や環境のチェック不足により起きるものです。危険性と事故の可能性を十分理解した上で、添い寝をするときは安心して眠れる環境を作ってくださいね。