お七夜とはどんなお祝いごと?先輩ママの例を参考に略式も検討しよう
お七夜は、ママの負担が大きいこともあり、最近では行わない家庭も増えてきました。そのため、行事の内容など知らない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、お七夜の歴史や内容について、先輩ママの例を交えて紹介していきます。赤ちゃんが生まれたときの参考にしてみてくださいね。
「お七夜」の歴史やお祝いを行う時期
古く平安時代から伝わる出産祝いの行事
このころは現代のように医療が発達していなかったので、赤ちゃんが無事に生まれても、生後1週間以内に亡くなってしまうことが多い状況でした。そのため、ようやく安心して誕生を祝うことができる生後1週間目のお七夜は、当時の人々にとって大切な節目の日だったといえるでしょう。
上位の者の行事とされていたお祝いですが、江戸時代に入ると、庶民の間でも行われるようになりました。
赤ちゃんが生まれてから7日目の夜に行う
数え方については、地域によって方法が異なったり、家族の意見が違ったりすることもあるので、いつ行うかよく話し合って決めることが大切です。生まれた日を生後1日とする場合、生まれた日に6日足すと分かりやすいでしょう。
例えば、6月20日に生まれた場合、お七夜を行うのは6月26日です。ただし、うるう年で2月29日の直前に生まれた場合は少し注意が必要です。数える際は2月29日をカウントするのを忘れないようにしましょう。
正式にはパパ側の実家で行う
しかし、現在ではパパやママが名前をつけることが一般的となりつつあります。また、産後はママが里帰りで自分の実家に滞在していることもあるでしょう。そのため、今は状況に合わせて主催者を決め、柔軟に対応することが求められます。
里帰り出産の場合は、ママの実家だけで行ったり、パパ側の祖父母をママの実家に招いて両家でお祝いしたりするケースもあるようです。両家ともに実家が遠方の場合には、夫婦だけでお祝いをする家庭もあるでしょう。
現代のお七夜の一般的な内容
「命名式」で赤ちゃんの名前を発表する
最近では、胎児の性別が早く分かることもあるので、出産前から名前を考えているママもいるのではないでしょうか。その場合でも、お七夜で命名書に名前を書き、みんなにお披露目する機会にできたらよいですね。
作成した命名書は神棚などに一定期間飾っておきますが、しまうタイミングに明確な決まりはないので、ママやパパの判断でへその緒などと一緒に保管する家庭が多いようです。このとき、一緒に手形や写真を残しておくとよい記念になりますね。
みんなで「祝い膳」を食べる
そうはいっても、産後7日ほどのママがこれらを用意するのは大変ですよね。祖父母と一緒にお祝いをする場合は、実母やお姑さんに準備をお願いし、体を休めることを優先するようにしましょう。
パパとママだけでお祝いをする場合は、形式にこだわらず2人が好きなものを食べる家庭もあるようです。メニューを用意するときも、出前やスーパーのお惣菜をうまく活用して、負担なく楽しい食卓にすることが何より大切ですね。
「手形足形」を取って記念に残す
インクは刺激の少ないものを使うと、生まれたてのデリケートな肌を傷つけることがなくてよいでしょう。赤ちゃん用品売り場に行くと、台紙と一緒に置いてあることも多いので、出産前の体調が安定しているときにゆっくり選ぶのも楽しいですね。
手形や足形は、お祝いの中で取ったり、赤ちゃんが寝ている間に取ったりとタイミングは様々です。赤ちゃんの機嫌や体調を気にかけながら取りましょう。
出産後のママがお七夜を負担なく行う方法
お七夜をしない家庭も増えている
そして、やはり母子の健康状態がよくないということも大きいでしょう。特に初産の場合は、出産に時間がかかることもあり産後の回復が遅れやすいので、退院後も今までどおりには動けない方もいると思います。
そのような中で、準備をしたり人を家に招いたりすれば、心身ともに疲れてしまいますよね。また、慣れない育児がスタートして、必死に赤ちゃんと向き合うあまり、お祝いをする余裕がない方も多いでしょう。