転勤は子どもにどう影響する?気持ちに寄り添い家族で乗り越えよう
転勤で引越しやパパの単身赴任を控えていると不安な気持ちになるママは多いです。では子どもはどのような気持ちになり、どう影響するのでしょうか。今回は子どもの気持ちやその寄り添い方を説明していきます。さみしさや不安は家族で乗り越えていきましょう。
転勤が子どもの心身にあたえる影響について
引っ越しによりおねしょや夜泣きがはじまる
ストレスを感じているサインはいろいろあります。例えば、これまでおねしょや夜泣きがなかったのであれば、ストレスを感じている可能性が高いでしょう。
「もうおむつが取れたのにどうしておねしょするの」「どうしてまた夜泣きがはじまるの」と思い、子どもを責めてしまうママもいるかもしれません。しかし、子どもも引っ越しでストレスを感じ、混乱しています。
まずはその気持ちをしっかりと理解してあげましょう。また、自分の気持ちをうまくママに伝えられていないかもしれないので、子どもの変化を気にかけてくださいね。
環境の変化により体調が悪化する
過度なストレスが溜まりうまく発散できないと、免疫力が次第に低下することもあります。すると、ウイルスに対する抵抗力もだんだんと低下します。その結果、風邪をひくなど体調が悪化しやすくなります。
引っ越し先の自然環境によっては、花粉の飛散量が以前より増加し、それまで花粉症ではなかった子どもも新たに花粉症を発症させることがあります。さらに住環境によってはハウスダストアレルギーやシックハウス症候群(頭痛、湿疹、のどの痛みなどの症状が、建物の内装材などの原因で起こること)になることもあります。
パパがいないさみしさから情緒不安定になる
ママもパパのいない生活が始まることに不安を抱えていると思います。その不安が子どもに伝わると、子どもの不安も強くなってしまうかもしれません。いつも遊んでくれていたパパの不在は子どもにとっても、ママにとっても大きく感じられるでしょう。
このように、引っ越しによる環境の変化は子どもの心身に影響をあたえます。環境の変化でママの体調も崩れやすくなっているので、親子で気にかけたいところですね。
新しい生活に慣れるまでは時間がかかります。焦りすぎないようにしましょう。
帯同を選択したときの気持ちの寄り添い方
引っ越しが楽しみになるように明るく話そう
そんな気持ちを少しでも和らげるために、引っ越しが楽しみになるように明るく話しましょう。ママが引っ越しをよく思っていないと、それが子どもに伝わり、ストレスがある状態が長引いてしまう恐れもあります。
新しいお家の近くには「◯◯遊園地があるよ」「引っ越ししたら◯◯に遊びに行こうね」など、引っ越し後の楽しみを一緒に考えるのもよいですね。転勤が子どもにとって嫌な思い出にならないように、子どもの気持ちに寄り添いながら話しましょう。
子どもとのスキンシップを心がけよう
子どもは引っ越しに不安を抱えています。そんなときこそ、ママに甘えて自分の気持ちを受け止めてほしいと思っています。そのママが忙しそうにしていると、自分のことを見ていないように感じてしまいます。
引っ越しの用意をしているときに、子どもがママのことを求めてきたら、少しでもよいので手を止めて時間を作ってあげてください。可能であれば、子どもと一緒に荷物の整理をしてもよいですね。
引っ越しの時期は子どもとのスキンシップを心がけましょう。また、引っ越しが終わって落ちついたら、たくさん時間を取ってあげてくださいね。
パパとママはゆったり構えて心配しすぎない
「新しいお友だちはできたかな」「早く新しい生活に慣れてほしい」と焦ってしまうかもしれません。そんな気持ちをぐっと我慢して、ゆったり構えて心配しすぎないようにしましょう。
新しい生活に慣れるまでは個人差があります。数日で馴染める子どももいれば、数週間以上かかる子どももいるかもしれません。しかし、子どもの不安な気持ちは数カ月、何年と続くわけではありません。
慣れてくればママの心配もなくなるのですが、子どもの様子を見ながら心の成長を見守っていきましょう。
単身赴任を選択したときの寄り添い方
さみしいのはパパとママも一緒だと伝えよう
パパやママは子どもに心配をかけないようにと、さみしい気持ちを隠してしまうことが多いですよね。「さみしいけど、◯◯ちゃんのためにお仕事頑張っているんだよ」と素直な気持ちを子どもに伝えていくことで、さみしいのは1人ではないということを理解します。
パパと離れて暮らすことで、ママも子育てに不安が出てくると思います。ママもパパがいないことが不安だということを伝えることで、子どもも一緒にこの状況を乗り越えていこうという気持ちが芽生えてきますよ。