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差し乳と溜まり乳の特徴とは?それぞれのメリットやトラブル時の対策

差し乳と溜まり乳の特徴とは?それぞれのメリットやトラブル時の対策

授乳するときのポイントを知っておこう

授乳リズムが整うと差し乳になることも

溜まり乳でも、しばらくすると差し乳になると聞いたことのあるママもいるかもしれませんね。しかし、それには個人差があります。

溜まり乳から差し乳になり始めるのは、赤ちゃんの母乳を飲む量が増えて、出す側と吸う側のバランスが安定する生後2~3カ月以降からというのが一般的です。

次に、授乳間隔が空いてくる生後6~7カ月ごろから差し乳になってくるママも多いですよ。

しかし、ずっと差し乳にならないママもいますし、早く差し乳にならないかと焦って、精神的な問題で母乳が出なくなってしまうことがあります。

いつ差し乳になるのかと考えすぎてストレスになるよりも、今の自分が溜まり乳ならば、溜まり乳と上手につき合うことをを考えていきましょう。

左右バランスよく授乳することが大切

赤ちゃんがおっぱいを吸えば吸うほど、母乳がよく出るようになります。片方のおっぱいばかりで授乳すると、よく吸わせる方がたくさん出て、もう片方の出が悪くなってしまいます。授乳は左右バランスよくすることが大切ですよ。

どのタイプのおっぱいでも、出にくい方から授乳しましょう。これは、おっぱいの問題ではなく、赤ちゃんに意欲があるときにおっぱいを吸わせる方がしっかり飲んでくれるからです。差し乳や溜まり乳でも、片方の乳房だけ張ることもあると思いますので、試してみてはいかがでしょう。

どちらからもあまり出ないというママにも、左右バランスよくあげることをおすすめします。母乳が出にくくなったら逆のおっぱいへと、短時間で交互に飲ませると母乳の量が増えますよ。

赤ちゃんを観察して母乳の過不足をチェック

赤ちゃんに母乳が足りているかどうかが心配になるママもいますよね。赤ちゃんは母乳を飲んだ分おしっこを出すので、極端に回数が少ないと母乳不足が考えられます。

また、体重増加が1日25g以下の場合は母乳不足かもしれません。定期的に体重を測り、母子手帳の成長曲線で確認しましょう。生後2週間以降は、成長曲線内でも体重減少や横ばいが見られたら注意が必要です。

逆に、母乳の飲み過ぎを心配するママもいますよね。体重増加が1日50g以上の場合は過飲症候群の可能性があります。

初期症状は、飲みすぎた母乳を吐く「いつ乳」です。また、うなる・おなかが大きく張る・呼吸数が多い・泣き続ける・げっぷやおならの回数が多い・いきむ(足を突っ張る)といった症状も出ます。

乳腺炎になったときの対処方法は?

乳腺炎の症状を知っておこう

乳腺炎には、うっ滞性乳腺炎と化膿性乳腺炎があります。まずは症状を確認してみましょう。

【うっ滞性乳腺炎】
・母乳が溜まった部分が腫れる
・乳房全体または一部が硬くなる
・しこりを押すと痛む
・微熱
・母乳が黄味がかった色になる

【化膿性乳腺炎】
・乳房が赤く大きく腫れる
・わきの下のリンパ節が腫れることもある
・痛みをともなう硬いしこりがある
・授乳できないほどの痛み
・38℃以上の熱
・寒気や震え、倦怠感
・母乳が黄味がかった色になる

うっ滞性乳腺炎は、母乳が残っている、母乳の飲み方が偏る、授乳間隔が不定期、胸部を圧迫したことが原因です。化膿性乳腺炎は、うっ滞性乳腺炎が悪化する、乳頭の傷に赤ちゃんの口からの細菌が入ることが原因となります。

冷やして適切なケアをすることが大切

軽い症状の乳腺炎は、授乳や搾乳で治ることもありますが、しこりを軽くマッサージして詰まった母乳を流して出すと治りやすくなります。

腫れたり熱を持ったりしたときは、湿布や冷却ジェルシート、保冷剤などで冷やしましょう。冷やし過ぎもよくないので、保冷材はタオルを巻くとよいですよ。

また、おっぱいを圧迫すると、母乳が乳腺にたまり乳腺炎になりやすくなります。横抱きで授乳することが多いなら、縦抱きやフットボール抱きで授乳するなど、授乳中の抱っこの仕方を変えてみましょう。

ブラジャーは、授乳用など締めつけないタイプがよいですよ。寝るときは、横向きに寝ると下側のおっぱいを圧迫するため、仰向けに寝るか、バランスよく向きを変えて寝ましょう。

必要に応じて助産院や産婦人科で相談を

母乳がしっかり作られると、早くて産後2~3日からおっぱいが張って痛くなることがあり、乳腺炎を疑うかもしれません。しかし、これは「うっ滞」といって赤ちゃんが母乳をしっかり飲むようになると落ち着くものなので、様子を見ましょう。しかし、うっ滞が長引いたり繰り返すと乳腺炎になることがあります。乳房の腫れや微熱などの症状が出てくるようでしたら乳腺炎の可能性も考えましょう。

乳腺炎は、処置をしないと悪化していきます。乳腺炎を疑ったら早めに適切なケアを始めましょう。しかし、一度なると繰り返すことがありますし、最悪の場合、悪化しすぎて手術することになってしまいます。適切なケアをしたのに治まらない場合は、助産院や産婦人科で診てもらってくださいね。

先輩ママは経験済み?おっぱいあるある

恐るべし赤ちゃんの威力

ママになった実感をひしひしと味わうのが授乳時間ではないでしょうか。産後ママは自分の体の変化と向き合いますが、その中でもおっぱいは別格ですよね。だからこそおっぱいにまつわるあるあるも多くあります。

その中の一つが、赤ちゃんのことを思っただけで母乳が出てきてしまったというあるあるです。搾乳時、赤ちゃんの顔を見たり想像したりするとよいとありましたが、これは催乳反射が関係しています。通常は赤ちゃんがおっぱいを吸ってから2分ほどで催乳反射が起き母乳が作られますが、吸われなくても母乳が作られることがあるのです。

自分の子どもでなくても反応してしまうことがあり、どこからか赤ちゃんの泣き声が聞こえただけで母乳が出てきてしまった!というママもいるほどです。

ちょっと恥ずかしい母乳噴出事件 

母乳の出がよいママのあるあるがお風呂での母乳噴出事件です。体が温まると母乳の生産が活発になるので、湯船につかっている間に母乳がどんどん出てきてしまい「ミルク風呂になった!」というママもいましたよ。

胸にシャワーを当てたらシャワーと同じように母乳が噴出。乳首から四方八方に飛び散る様子をまじまじと観察してしまったというママもいます。

差し乳のママに多いのが、片方のおっぱい授乳中に催乳反射で母乳が作られ始めたため、反対側から母乳が噴出したりしたたり落ちたりしてしまうことです。あらかじめそのことが分かっていたので、いつも赤ちゃんが吸っていないほうのおっぱいに哺乳瓶を当てて搾乳していたという先輩ママもいましたよ。

らくちん出しっぱなし生活

頻回授乳も慣れてきたころに、ふと気がつくと家の中ではほぼ半裸で過ごしていた!というのもママのあるあるですよね。おっぱいをしまう暇もなく授乳をするママには頭が下がりますが、ママ自身も「これはちょっと女性としてダメかなぁ」と反省することがあるかもしれません。

それでも、少し前までは母乳を作り出す能力が安定しておらず、母乳が噴出したり漏れたりしていたのではないでしょうか。それに対して自分なりに対処法を身に着け、母乳の需要と共有のバランスが取れてくると噴出事件も少なくなり、おっぱいを出しっぱなしでも問題なくなってくるのです。

つまり、おっぱい出しっぱなし生活とは、ママとしての経験値が上がって貫禄が出てきた証ともとれるのです。

まとめ

差し乳と溜まり乳の特徴やメリットとデメリット、授乳のポイントや乳腺炎になったときの対処法を紹介しました。

差し乳でも溜まり乳でも、メリットやデメリットはあります。どちらにしても特徴に合わせてケアをして、自分のおっぱいとうまくつき合っていきましょう。

また、乳腺炎になってしまうと辛いですし、悪化しては大変ですよね。普段から乳腺炎になりにくい生活をしたり食事に気を使ったりして、おっぱいのケアを忘れないようにしましょう。
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