子育て世代が抱える困りごとは?近隣トラブルやワークライフバランス
できれば、よけいなトラブルは抱えたくないものですよね。今、子育て世代が感じている、困りごとやトラブルといったら、どんなものがあるのでしょうか。そして、トラブルを避けながら、仕事と生活を両立するために必要なこととはなんでしょうか。近隣トラブルの回避方法やワークライフバランスについて考えます。
子育て世代が抱えるよくある困りごと
騒音やごみ出しなどが原因の近隣トラブル
家や住宅、マンションの造りとも関連してくるのが、騒音トラブルです。子どもが活発に動き回るようになると、足音や遊ぶときの音、子どもの泣き声などが、ご近所さんまで届いてしまうことがあります。「そっと歩きなさい」「静かに遊びなさい」などといっても、子どもには難しいことです。
また、地域には、その地域独特のゴミ出しルールがあります。分別のしかたや、収集のスケジュールなど、一つ一つ細かく決められています。ルール違反をしていると収集してもらえないこともあり、ルールを守っていない、守ってもらえないということでトラブルになることもあります。
仕事と生活の両立がうまくいかない
いくら法律や制度が整えられたとはいえ、会社によっては、人手不足による忙しさなどの理由で休みが取りにくいなど、職場環境の課題が指摘されています。また、子どもを預けようと思っても、保育園では待機児童の問題があり、預け先が見つからないということもあります。
「育休をとりたい」と思っているパパが3割近くいるという統計もありますが、実際に取得している人はごくわずかで、パパが育児に積極的に関わっているとはいえません。仕事と生活を両立するためには、支援制度や職場環境の充実も大切ですが、家族の協力が必須です。
夫婦間や親子間で起きる家庭内のもめごと
夫婦間でのトラブルとして最も多いのは、お金にまつわるトラブルだそうです。給与の取り扱い、お金に対する夫婦の価値観の違いなどが原因です。2番目に多いのがコミュニケーション不足による行き違い、3番目は、お互いの生活態度だそうです。
実の父母、義理の父母との親子間トラブルは、子育てに関する意識の違いが大きな原因のようです。パパやママからすれば「子育てを手伝ってほしいけれど、口出しはしてほしくない」であり、父母からすれば「子育てに口は出すけど、手は出さない」というスタンスが多いので、結果、ぶつかることも多くなります。
ご近所での困りごとを作らない暮らし方とは
集合住宅でも一戸建てでも騒音対策をしよう
子どもの足音対策としては、ホームセンターなどで販売されている、ジョイントマットやコルクマットを使いましょう。また、防音仕様のカーペットを敷くという方法もあります。ジョイントマットやコルクマットの上に防音カーペットを敷くという合わせ技を使うと、足音をかなり軽減できますよ。
壁の防音には、遮音シートを使いましょう。両面テープで壁に直接取りつけるタイプのものがありますので、賃貸住宅でも使えます。防音カーテンなどと併用すると、壁の防音対策としてさらに効果的です。
ごみは地域のルールを確認してから出そう
難しいのは、市区町村によってゴミ出しのルールが違うことです。「前のところではこうだった」と主張しても通用しませんから、まずは、今住んでいる地域のゴミ出しのルールを確認しましょう。どんなことでも、決められたルールをきちんと守ることが、トラブルを未然に防ぐための第一歩です。
ゴミ出しのルールは、各市区町村のホームページで分かります。町内会や自治体、ご近所さんからでも教えてもらうことができるでしょう。
ご近所さんとは程よい距離感を保とう
そのために、一線をきちんと引いておきましょう。「ここまでは一緒に仲よくやっていくけど、ここから先は踏み入っていかない」という境界線を、自分の中で引いておくのです。ご近所さんといっても、家族ではないのですから、初対面でペラペラ自分のことばっかりしゃべったり、相手のことを根掘り葉掘り聞いたりするのは避けましょう。
そして、あいさつやお礼は、自分の方からいいましょう。年齢や社会的地位の上下は関係ありません。自分の方からいうことで、ご近所さんに、安心感と好意が伝わり、困ったときに手を差し伸べてくれるようになります。
子育て世代が仕事と生活を両立させる方法
夫婦の会話を増やして家事をシェアしよう
子どもを寝かしつけた後、夫婦で「お茶タイム」を設けるのもよいですね。授乳中なら、カフェインを含まないハーブティーなどを入れて、夫婦で一息つきましょう。夫婦2人だけの時間を持つことで、子どもの話題だけでなく、今日のできごと、抱えている悩みなどを報告し合うことができます。
パパの帰宅時間が遅く、夫婦で話す時間が取りにくいなら、朝、みんなでお風呂入るという手もあります。1人で子どもをお風呂に入れるのがちょっと不安なママでも、パパも一緒なら安心です。