3人目の出産を悩む理由とは?産後の経済的なサポートとメリット
「子どもは3人ほしい」「3人目を生みたい」と思っていても、経済的な面や3人育児の不安から思いとどまってしまう方も多いのではないでしょうか。3人目の出産を悩む方に、今回は、3人目育児をする方へのさまざまなサポートがあることや、3人の子育てのメリットなどをご紹介します。
3人目の出産を悩んでいる理由とは?
家事と育児の両立への不安
「3人目がほしいけど悩んでいる」というママたちにアンケートをとってみると、「実家が遠く頼れる方がいないので、3人目が難しい」「上の子の学校の行事や習い事の送迎などで忙しく、そこに赤ちゃんを迎えるとなると両立できるか不安」というママの声がたくさんありました。
周りに頼れる方がいないと、妊娠中の体調が優れないときも上の子2人の育児や家事をママ1人でこなさなくてはいけないので、3人目を妊娠することに不安を抱えてしまいます。まずは、ママの家事や育児の負担を減らすことが大切かもしれませんね。
経済的に育てていけるか不安
子どもを育てていくためには食費や衣類などの養育費と、学費などの教育費がかかりますよね。特に、教育費は子どもを大学まで進学させると、最低でも1人1000万円以上かかるといわれています。
子どもが3人となると、最低でも3000万円以上の教育費が必要になるので、「3人分の学費を払っていけるか心配」と、3人目を妊娠することに不安を抱えるのは当然かもしれません。養育費も子どもが3人いれば負担は大きいので、経済的な不安を少なくすることが重要ですね。
高齢出産によるリスクや体力的な不安
高齢出産にはママの体力的な不安もありますが、赤ちゃんの先天異常などのリスクも高くなります。2人の子どもの育児をしながらの3人目の妊娠や出産は、「年齢的にも乗り越えられるか不安」と感じるママも多いでしょう。
また、「子どもが成人するまでに、自分が元気に子育てや家事をこなしていけるのかも不安に思っている」という方も…。高齢出産へのリスクや体力的な不安と、出産してからの育児への不安を抱えているママも多いことが分かります。
3人目育児の嬉しい経済的なサポートとは?
3歳からの児童手当が違う
まず、1番大きな経済的サポートは「児童手当」です。児童手当は所得制限がありますが、子どもが3人になると給付額が上がります。通常児童手当は0歳~3歳までが毎月15,000円、3歳~15歳までが毎月10,000円支給されます。
3人目以降は、0歳~小学校卒業までの間が毎月15,000円、中学校3年間が毎月10,000円支給されます。子どもが3人いると、さまざまなお金がかかり大変ですが、児童手当の増額はとてもたすかりますよね。
3人目から保険料の負担が減る
国民健康保険に加入している場合、18歳未満の子どもを3人以上養育している家庭では、たとえば、平成28年度分の国民健康保険を平成29年の3月31日までに完納したときに、3人目以降の人数に応じて均等割額(軽減適応後)の2分の1を「子育て支援奨励金」としてお金が返ってくる制度があります。
また、自治体によって制度はさまざまですが、子どもが0歳~小学校卒業くらいまでにかかる医療費を国が負担してくれる「乳幼児医療制度」などもありますよ。
3人目以降の保育料が無料に
子どもが3人以上いる家庭で、年収360万円以内の世帯への支援として、3人目以降の子どもの保育園、幼稚園の保育料が無料になります。ひとり親家庭の場合は、1人目、2人目も保育料が無料です。
「上の子と年が離れていても、無料になるの?」と不安な方もいますよね。たとえば、1人目が小学生で2人目が保育園に通っている場合は、2人目の子どもは保育料が半額になり、3人目の子どもの保育料は無料になりますよ。
自治体によって制度が少し違う所があるので、あらかじめ確認しておくと安心でしょう。