おしるし後の過ごし方の注意点とは?出産までの時間や流れを知ろう
いよいよ出産が近づいたときにあらわれる兆候として「おしるし」があります。おしるしに気がついたらどのように過ごしたらよいのでしょうか。初めての出産だと焦ってしまいそうですが、まずは落ち着いておしるしが出てから出産までの流れを確認してみましょう。
まずはおしるしのしくみや特徴を知ろう
おしるしが出るしくみとは
赤ちゃんがスムーズに生まれてくるためには、子宮口が開き柔らかくなることが必要です。前駆陣痛を起こしながら、子宮口は徐々に開いていきますが、このとき子宮の壁から赤ちゃんを包んでいる卵膜が少し剥がれます。
そのときに出血することがあり、それが体外に排出されると「おしるし」としてママの目に映ることになります。そのため、おしるしは子宮が出産準備を始めたサインとされているのです。
ただ、すべての妊婦さんにおしるしが現れるわけではないので、出産予定日が近づいたら油断は禁物です。
おしるしが出る時期、量や色の特徴とは
その量や色も人それぞれですが、おしるしは子宮頚管の粘膜と混ざるため、おりもののような粘り気のある状態であることが特徴です。色は薄いピンクや赤、褐色であるなど一つではありません。
量はごく少量である場合が多く、おりもの程度や生理の一番少ない時期と一緒くらいであるのが一般的です。ただ、個人差が大きいので、大量に出る場合もあるようです。
鮮血が出たときは異常出血の可能性も
ほかにも、腹痛やお腹の強い張り、出血が止まらない、血の塊が出るなどの場合はすぐに病院に連絡しましょう。おしるしでも鮮血が出る場合があり、必ずしも異常出血と決められるわけではありませんが、出産前に胎盤が剥がれてしまう常位胎盤早期剥離であると大量出血で母子ともに命の危険があります。
大量出血が起きると自分で動くこともままならなくなります。少しでもおかしいなと思うところがあれば、ためらわずにパパや医師に連絡を取りましょう。
おしるしが出た後の過ごし方と注意点
慌てずに入院準備の最終チェックをしよう
即入院ということも想定して、慌てずに入院に必要なものの最終チェックをしておきましょう。出産予定の病院からの入院準備リストがあれば、それを見ながら一つずつ確認します。個人的に持って行きたい洗面用具やメイク用品も忘れずに。
緊急連絡先や実家の電話番号などはメモにして、目につきやすいところに貼っておきましょう。ママに余裕があれば、パパのために作り置きのおかずを冷凍したり、掃除のやり方を伝えたりしてもよいですね。
ママが外出中に入院になった場合に備えて、パパに入院バッグの場所を伝えておくのもポイントです。
運動はOKだけれど遠出は極力控えて
体を動かすといっても、家の中を歩いたり階段を上り下りしたりするだけでOKです。お腹も張りやすくなっているので、ゆっくりマイペースでできる運動を選びましょう。スクワットや雑巾がけもよいかもしれませんね。
天気がよければウォーキングや散歩などもしたいですが、遠出をすると本陣痛や破水が起きた場合に対処が遅れてしまう可能性があります。散歩をする場合はパパと一緒に行くか、家の近所にとどめて家族に散歩のルートや帰宅時間を伝えておくようにしましょう。
散歩中も異変があればすぐに帰宅してくださいね。
出産に備えて十分な睡眠とリラックスを
破水すると細菌感染予防のため入浴することができませんので、今のうちにゆっくりお風呂に入っておくのもおすすめです。体を温めるためにスープや妊婦でも飲めるハーブティーを飲んでもよいですね。早くから緊張してしまうと、ネガティブ思考になりやすいので自分がリラックスできる方法を探しておきましょう。
また、出産は体力勝負です。初産の場合、24時間以上陣痛に耐える妊婦さんもいます。その間眠れなくなりますので、たっぷり睡眠をとって万全のコンディションで出産を迎えたいですね。