愛情を注ぐことで親子の絆が深まる!乳幼児期の前向きな接し方が大切
「子どもが生まれたら無償の愛を注ぐもの」という思いは多くのパパとママが持っているものでしょう。しかし、実際に子育てをしていると、適切な愛情表現は難しいと感じるパパやママもいるかもしれません。そこで、子どもへ愛情を伝えるためにどうすればよいのかを見ていきましょう。
ママの愛情が子どもに与える作用とは
ママの愛情が子どもの性格に影響することも
例えば、何かの成果があるときだけ褒めてそうでなければ叱るママと、成果がともなわなくても努力の過程を褒め次はうまくいくと励まし、子どもそのものを受け入れるママがいるとします。前者は「条件つきの愛情」、後者は「無条件の愛情」と呼びます。
前者を続けると子どもは、人の顔色を伺う、自信を喪失し、素直に自分を出せなくなり、後者はありのままの自分でよいと自信がつき、堂々と生きていけるようになるでしょう。
ママや周囲に安心と信頼を寄せるように
子育てをする中で大切なのは、子どもとのスキンシップです。スキンシップを多くとると、オキシトシンと呼ばれる愛情ホルモンが分泌されます。オキシトシンの受容体は、乳幼児期にどれくらい無条件の愛を受けたかで数が変わるといわれ、その数が十分でないと成長してからも人との信頼関係を築きにくくなるのです。
物心がつく前からママの愛情を多く受けて育ちオキシトシンが多く分泌された子どもは、安心感や信頼関係が育まれていきます。乳幼児期から築き上げた母子の信頼関係は、成長したときにお友だちや周りの人たちとの関係を上手に作る助けになるでしょう。
自信をもって物事に臨むことができる
自信を持って行動ができることで幼稚園や保育園など親から離れなければならなくなったときも困ることが少なくなるでしょう。幼稚園で何かあっても、ママはきっと自分のことを守ってくれるという思いが無意識のうちに心の中に存在することになるからです。
愛されている実感による自信を持つことができるようになるには、乳幼児期に受けた愛情の量が大きな影響を及ぼしますよ。
親の愛情が足りない子どもの特徴と対応法
自分の気持ちや感情を出せずに抑えてしまう
それは自分が愛されていないと感じ、自信喪失状態だからです。「こんなことを言ったら怒られる」と考えて無意識のうちに感情を閉じ込めたり「これをしても大丈夫かな」と顔色を伺ったりするようになります。
ママによっては「言うことをよく聞くよい子」と捉えるかもしれませんが、反対に「無邪気さが足りなくて子どもらしくない子」となるかもしれません。人の顔色を伺い、我慢することを覚えてしまうと大きくなってからもお友だちの顔色を伺い、人間関係を構築するのが難しくなることがあります。
赤ちゃん返りのような行動をとることも
一般的に上の子の赤ちゃん返りは、一時的なものといわれます。寂しくなってママの愛情や関心を自分に向けたくて起こす行動ですから、赤ちゃんのお世話が落ち着きママに余裕が出てくると、ママが自分を愛してくれていることが伝わり改善されていくでしょう。
一方、愛情不足による赤ちゃん返りは子どもが愛情を感じられない限り続きます。代表例は「わがままやかんしゃく」「甘えてくる」「おねしょや夜泣き」「できることをしない」などが挙げられるでしょう。
ありのままの子どもを愛して受け入れる
「甘やかす」は、過保護や過干渉に通じます。できることをさせずにママが先回りして手を出したり、間違ったことでも子どもの言うとおりに要求に応じたり、物を与えたりすることです。
一方「甘えさせる」は、子どもがママの愛情や助けを求めてきたときにきちんと応えることをいいます。話を聞いてほしそうなときは笑顔で話を聞いたり、抱っこを求められれば抱っこをしたり、絵本を読んでほしそうなら読んだりするなどです。
そして「どんなあなたでもママは大好きよ」という気持ちを言葉と態度で示すことが大切になりますよ。
親子の絆を深める愛情表現を心がけよう
愛情を込めた前向きな言葉を伝える
ママも子どもから「ママ大好き」と言われると、得もいわれぬ幸せを感じるものです。子どもも同じで、ママから「大好きよ」と言われれば嬉しくなります。
ドラマなどで「生まなければよかった」と言われ、傷ついた子どものシーンを見ることはないでしょうか。これとは反対に「生まれてきてくれてありがとう。ママは◯◯のお蔭で幸せよ」と言えば、親子とも心が温まるでしょう。
もし、言葉が照れくさいなら最初は簡単なメモや手紙、イラストから始めてみてもよいかもしれませんね。