母乳育児中でもココアが飲みたい!ママはカフェインや糖分に注意を
寒い季節になるとココアがおいしくなりますよね。ですが、母乳育児中は母乳を介してココアに含まれているカフェインが赤ちゃんに移行することがあるので、飲み方には注意が必要です。ここでは、ココアの成分やカフェイン量、赤ちゃんに与える影響を解説します。
ココアの成分やカフェイン量について知ろう
ココアにはママに嬉しい成分がいっぱい
ポリフェノールは抗酸化作用のある成分です。体内の活性酸素を取り除き、美肌やアンチエイジング効果も期待されています。また、食物繊維には便秘解消や冷え性の改善に効果があるといわれています。どれも女性には嬉しい効果ばかりですよね。
ほかにも、ココアに含まれるテオブロミンという成分には自律神経を整える効果が期待されています。ココアの香りにはリラックス効果もありますよ。ココアを飲むだけで、癒されるなんて不思議だと思いませんか?大人から子どもまで、幅広い年代に愛されているのも納得ですね。
ココアに含まれるカフェイン量について
純ココアとは、自分で甘みやミルクを入れて味を調整するココアのことです。お菓子の材料としても用いられることが多く、ココア1杯当たりに10mgほどカフェインを含んでいます。
一方、調整ココアは初めから砂糖やミルクなどを入れて味を整えてあり、お湯に溶かせばすぐに飲めるココアのことを指します。調整ココアは純ココアに比べると、カフェイン量はさらに微量になっている商品がほとんどです。
調整ココアには糖分も多いので注意を
授乳中は妊娠前に比べると、体内のカルシウム量が少なくなっているため、虫歯になりやすいといわれています。虫歯になっても赤ちゃんを持つママは、歯医者への受診が難しいですよね。調整ココアのような糖分を多く含んだ食品を食べた後は、口腔ケアも忘れずに行いましょう。
さらに、糖分の過剰摂取は糖尿病や高血圧などの生活習慣病を招くリスクを高めます。授乳中にココアを飲む際は純ココアを選び、自分で甘さを調節した方がよいかもしれませんね。
母乳育児中のココアが赤ちゃんに与える影響
ココアのカフェインは母乳に移行する
そもそもカフェインには、覚醒作用や解熱鎮痛作用があり、眠気覚ましのために飲む方もいますよね。しかし、飲み過ぎるとママ自身にも様々な症状を引き起こすことがあります。
母乳に移行するカフェイン量はママの摂取したカフェインの1%ほどといわれており、この量は「比較的安全」というレベルに位置づけられています。しかし、ココアの飲む量が増えればカフェイン量も増えるので、1日に飲む量には配慮が必要です。
カフェインで赤ちゃんが興奮することがある
赤ちゃんが興奮状態になると、寝つきが悪くなったり、落ち着きがなくなったりしてしまいます。ほかにも、夜泣きが酷くなることもあり、ママも頭を悩ませることが増えてしまうかもしれません。
また、カフェイン成分の血中濃度が半減するまでの時間が大人は5時間ほどであるのに対し、赤ちゃんは100時間ほどかかるといわれています。月齢が低いほどこの時間も長くなってしまいます。授乳中にカフェインを控えるようにいわれるのは、このためです。
赤ちゃんが便秘になることがある
母乳を飲む量が減ってしまうと、赤ちゃんは水分を十分に摂取することができず、便秘になってしまうこともあります。一度に飲む量が減ってしまうので、すぐにお腹が空き、ぐずつく回数も増えるかもしれません。
また、ママは乳腺に母乳が詰まり、乳腺炎になってしまうことも少なくありません。ココアを含め、甘いものの過剰摂取によって母乳の出や味が悪くなったと感じるママも多いですよ。ストレス発散のために甘いものが欲しくなることもありますが、食べ過ぎや飲み過ぎには注意が必要です。