海外の出産祝いの習慣が知りたい!世界のママがよろこぶ贈り物とは
妊娠、出産は、世界中共通のお祝いごとです。しかし、国によって、その祝い方は様々のようです。ここでは、海外の出産祝いの習慣や、日本とは違うプレゼントの中身などを、いくつかの国ごとに紹介していきます。中には、日本とは真逆のやり方もありますよ。肩の力を抜いて、気楽に、楽しみながら読んでくださいね。
ヨーロッパ諸国のママに喜ばれる出産祝い
銀のスプーンはとても縁起のよい贈り物
銀は、柔らかくて傷がつきやすいのが難点ですが、ヨーロッパでは「銀食器についた傷は、その家の歴史をものがたる」ということで、少々の傷なら前向きにとらえるようです。銀のスプーンには「ここにあなたの歴史を刻んでください」という意味も込められているのですね。
また、銀には魔除けの力があるとも信じられています。よく「金は太陽、銀は月」と例えられることがありますが、銀の神秘的な輝きには、なにやら不思議なパワーが潜んでいそうです。つまり、銀のスプーンを贈るのは、「健やかに育つための魔除け」という意味もあるのです。
フィンランドでは政府からベビーボックス
「ベビーボックス」の中身は、衣服やおもちゃ、新生児のケアに役立つ必需品などを揃えた「新生児のためのスターターキット」になっています。出産後には、赤ちゃんのために色々なものが必要ですが、それらを個別にそろえていくのは大変です。セットにしてプレゼントしてもらえると、ママとしてはとても助かりますね。
日本でも、ネットで検索してみると、「ベビーボックス」を取り扱っているショップがいくつか見つかります。ロンパースやズボン、帽子、マットレス、お布団、お昼寝用のベッドや爪切り、哺乳瓶など、出産後すぐにでも必要になるものがセットになっています。
ベビー誕生で必ず食べる!オランダのラスク
この国の風習では、赤ちゃんが生まれた家はすぐに、出産を知らせるデコレーションを軒先や玄関のドアにつけます。コウノトリのモチーフが一般的で、これを見た近所の人や友人たちがお祝いに集まり、出産祝いパーティーが始まります。
ラスクは、その出産祝いパーティーの中で振る舞われます。バターを塗り、カラフルな砂糖菓子を載せて食べますが、その色は男の子が産まれるとブルー、女の子が産まれるとピンクを使います。
ラスクをシャンパンと一緒にいただくこともあるそうです。ちょっとオシャレですね。
アジアの国々でママが喜ぶ出産祝いと習慣
台湾では赤ちゃんに純金のアクセサリー
お祝い金は「紅包」という赤い封筒に入れて贈ります。紅包をいただいたら、相手のお祝いごとのときには、それよりも多い金額をお返ししなくてはいけないそうです。
ほかにも、台湾では、贈ってはいけないタブーの品がいくつかあります。その代表的なものが時計です。時計の発音が、台湾の言葉で「終わり」を意味する単語と似ているからです。
妊婦さんは、妊娠が分かったら、家の中の家具などを一切動かしてはいけないそうです。ベッドのシーツも替えてはいけないといいますから、家族は気をつかいそうですね。
出産後のママへの活力!韓国はワカメスープ
韓国では、出産後すぐに、そのワカメをスープにして食べます。そして、少なくとも産後1カ月は、ワカメスープを毎日食べ続けるそうです。
韓国には、「産後調理院」という施設があり、産後はそちらで赤ちゃんと一緒に体の回復に専念することもできるのですが、その産後調理院でも、毎日ワカメスープが出ます。ワカメはまさに、出産後のママの活力のもとになっているのですね。
この産後調理院では、赤ちゃんを預かってくれたり、育児のアドバイスをしてくれたりもするそうですよ。
インドは逆!ママからみんなへ贈る出産祝い
以前は、男の子が生まれたときにだけ配られていたそうですが、最近では、女の子の場合も、同じようにお祝いを配るようになりました。かわいい我が子を、できるだけたくさんの人に祝福してもらいたいという願いからでしょうね。
贈られるものはお菓子が多いそうです。インドの人は、紅茶の中にもお砂糖をたっぷり入れて飲むのが習慣ですから、甘いお菓子が喜ばれるのがよく分かります。
中には、スパイスのきいた個性的なお菓子もあるそうですよ。食べてみたいですね。