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冬場に子どもが布団を蹴るのはなぜ?寝冷え対策や快適な就寝方法

冬場に子どもが布団を蹴るのはなぜ?寝冷え対策や快適な就寝方法

冬場の夜はとても冷え込みますよね。朝方も布団から出るのが寒くて辛いものです。ですがそんな寒い夜でも、子どもは夜中に布団を蹴ってしまいます。ママは、寝冷えをしたり風邪をひいたりしないか心配ですよね。子どもが布団を蹴ってしまう理由や、快適に寝てもらうための対策をご紹介します。

子どもが布団を蹴ってしまう三つの理由

基本的に子どもは体温が高めで暑がり

子どもの皮膚は大人よりも薄いために、平熱が大人よりも高くなるといわれます(聖路加国際病院小児科医長の草川功先生談)。

体温には深部温と皮膚温があります。深部温とは体の内部の温度のことで、それに対して皮膚温は皮膚表面の温度のことです。

深部温は大人も子どもも同じ38.0℃前後ですが、皮膚温は子どもの皮膚が薄いため、37.0℃前後。大人になるにつれて皮膚が厚くなるため、大人になると36.5℃くらいになります。

皮膚が薄いため、子どもは体温が高めになり、布団を蹴ったり、寝返りをうったりして体温を下げます。大人が快適に思う温度では子どもには寝苦しく感じるため、無意識のうちに自分で体温調整をしているのですね。

子どもは寝相が悪くて当たり前

朝起きたら子どもが180度回転していた!なんてことはよくありますよね。夜中にお腹などを蹴られて、あまりの痛さに目が覚めた経験のあるママはたくさんいらっしゃるでしょう。

実は子どもの寝相の悪さは成長ホルモンと密接な関係にあるようです。成長ホルモンは深部温が低いほどたくさん放出されます。深部温が下がることによって、体内から放熱し皮膚温が上がります。

先ほどお伝えしたように、子どもの皮膚は大人より薄いので皮膚温が上がります。そして、子どもは熱を放熱しようとして、寝返りを打ったり、布団を蹴ったりと寝相が悪くなるのです。

大人と同じような環境で寝ていると、子どもには暑く感じ、寝相が悪くなるのは当たり前のようです。

衣服をたくさん着せてしまっている

子どもを寝かせるとき、冷え性なママほど大人の基準で考え、何枚も着せてしまうようです。

衣類は布団と違って寝ているときに脱ぐことができないため、着せすぎると子どもは体内に熱をこもらせてしまいます。ママの感覚でたくさん着せてしまうと、通気性が悪く夜中に汗をかくことになり、たまった汗が冷えて寝冷えの原因にもなりますね。

もしかしたら着せすぎているかも…と思われるママは、寝ているときそっと背中に手を入れてみてください。そこで、もし汗ばんでいたら着せすぎを疑いましょう。

まずは肌着を長袖なら半袖に、半袖であればランニングに変えたり、肌着や寝間着の枚数を見直したりしましょう。枚数の調整は衣類、そして寝具の順でするのがおすすめです。

冬場でも子どもが快適に寝られる秘訣とは?

肌に優しい綿素材のパジャマを選ぼう

子どもが快適に睡眠がとれる環境には、パジャマの選択が大切です。冬場の寒い時期は、もこもことした素材のパジャマが気持ちいいですね。

ですが、もこもこ素材の原料はポリエステルがほとんどです。ポリエステルは温かいですが、通気性が悪く汗を吸収しないため、寝冷えの原因になります。

パジャマを見直すのであれば、少し値段は張りますが綿100%素材の物がおすすめです。綿は通気性がよく、吸湿性や保温性にも優れています。オーガニックなので肌にも優しいですね。

しかし、綿100%は値段が張ってちょっと手が出ないな、と思われるママは、綿素材の肌着を着せて、寝ている間に肌着を交換したり、布団の枚数を調整したりしてみてくださいね。

寒くても暖房はつけなくて大丈夫

冬場は寒いから部屋を暖めておかないと心配、というママは多いと思います。寝るときに寒すぎると、筋肉が緊張したり血流が悪くなったりして寝つきが悪くなるので、快適な温度は必要です。

しかし、部屋が暖まっていれば、暖房は消しても大丈夫ですよ。子どもは大人より皮膚温が高いため、大人が快適と思う室温に保っていると、暑く感じるようですね。

布団やパジャマできちんと防寒しているのであれば、部屋の暖房は消しておきましょう。朝起きるときに少し暖房すると、快適に目が覚めます。

それでも暖房を消すと寒すぎて大変という場合は、適度な温度で暖房をつけるようにし、切タイマーをセットして暖めすぎを防ぎましょう。エアコンなどの暖房には加湿も忘れないようにしてください。

布団の掛けすぎに注意しよう

衣類と同様、布団の掛けすぎにも注意が必要です。布団を掛けすぎると、子どもは汗をかき布団を蹴ってしまいます。

赤ちゃんや子どもは眠くなると手が温かくなりますよね。これは体や脳が休むために深部温を下げ、手の平や足の裏から熱を放熱しているためです。

前にもお伝えしたように、深部温と成長ホルモンは密接な関係にあります。深部温を下げ成長ホルモンを放出しようとしているのに、布団を何枚も掛けてしまうと放熱できません。そうすると、皮膚温がさらに上がり、子どもは寝苦しくなって布団を蹴ってしまうのです。

体温は子どもによって違うため、寝ているときに汗をかいていないか確認をし、汗をかいていれば衣類調整、次に布団の枚数を調整するようにしましょう。
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