抱き癖に対する保育園の見解とは?抱っこが好きな子どもへの接し方
「常に抱っこをせがまれる」「抱っこをしないとなかなか泣きやまない」と思っているママや、祖父母に「抱き癖がついている」と指摘されて気にしているママもいるでしょう。今回は、抱き癖はよくないことなのか、抱っこ好きな子どもへの接し方、保育園の見解やお手本になる保育士さんの対処法をご紹介します。
抱き癖がつくのはよくないこと?
抱き癖は悪いことではない
こうした考えは、どちらかというと年配やお年寄りの方に多い傾向ですが、確かに現在でも「赤ちゃんに抱き癖がつくのはよくない」というイメージが残っていますよね。でも、抱き癖は本当によくないことなのでしょうか?
年配の方やお年寄りの方が抱き癖という言葉をネガティブなイメージでとらえているのは、その時代の育児法が関係しています。当時の育児法では、抱き癖がつくと常に抱っこをしないといけなくなるとか、甘えん坊に育つ、といった認識がありました。
しかし現在の育児法では様々な研究結果をもとに、「抱き癖は悪いことではない」と考えられているのです。
赤ちゃんはたくさん抱っこしたほうがよい
実は、抱き癖という言葉は今から70年以上前にアメリカで出版され、世界的ベストセラーとなった育児書に影響されている背景があります。「自立を促すためにも、泣いても抱っこはしない方がよい」という理論の育児書でしたが、現在の研究では根拠なしとされています。
現在の考え方は、たくさん抱っこをする方が赤ちゃんは満足感や安心感で満たされ、より自立に効果的とされているのです。泣いたらその度に抱っこしなくてはいけないという訳ではありませんが、抱き癖を気にする必要は全くありません。
ママやパパも幼いころ、両親に抱きしめられて安心した記憶があるでしょう。赤ちゃんも同じです。
抱っこしないとサイレントベビーに
赤ちゃんは言葉を使えない分、泣いたり笑ったりして感情を表していますよね。悲しい・寂しい・不安といった感情、空腹や不快感も泣くことで周囲の大人に意思表示をしています。つまり、泣くことは赤ちゃんにとって大切な感情表現なのです。
しかし、泣いても抱っこをしないでいると、赤ちゃんが感情表現をしなくなってしまうケースもあるのです。あまり感情を表さず、大人しい赤ちゃんを「サイレントベビー」といいますが、サイレントベビーになると言語の発達の遅れや笑うことが少なくなるなど、今後の成長に影響が出る可能性もあるとされています。
抱っこが好きな子どもへ保育園の対応は?
泣いたら抱っこ以外の対応をする
保育園では、月齢や年齢別に適した対応をしています。月齢の低い赤ちゃんクラスであれば、おんぶ紐や抱っこ紐を使用して赤ちゃんに安心感を与えることももちろんありますが、抱っこ以外の対応をして泣きやませることもあります。
抱っこ以外の対応では、ビニール音を聞かせるなど胎内環境に近づける、くすぐったりさすったりする刺激で条件反射を利用する、廊下や庭に出て環境を変えるなどの対応をしてくれていますよ。
子どもの内に秘めた欲求に応えている
そのお陰で、子どもたちの性格や特徴についてもある程度は把握していて「この子はこう泣いたら◯◯をして欲しい」「この子は泣いているときに◯◯するとニコニコになる」など子どもごとの対応の仕方も心得ています。そのような情報は保育士同士で共有し、スムーズに子どもの負担が少なくなるように対応してくれます。
保育中にはママのように抱っこで対応することが難しくても、膝に座らせる、隣に寄り添う、手を繋ぐといったスキンシップで安心感を与えたり、玩具や遊びで気を引いたりと、様々な方法で上手に子どもたちの内に秘めた欲求に応えているのです。
子どもの個性に合わせて接し方を工夫している
同じ月齢の子どもでも、遊びの好みや泣きやみやすい方法はそれぞれ違いますよね。保育士さんはママから聞いた子どもの情報をもとに「手を変え人を替え」といった感じで、子どもごとに様々な接し方を試しているのです。
抱っこでしか寝つけない子も、保育士さんの工夫でトントンするだけで眠れるようになることも多いですよ。なかなか慣れない子に対しては、信頼関係を築くために数時間おんぶをして過ごすなどの工夫もしています。