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2020年の恵方は「西南西」節分の由来や子どもとの過ごし方

2020年の恵方は「西南西」節分の由来や子どもとの過ごし方

1年に1度の節分といえば、鬼のお面をつけて豆撒きをしたり恵方巻を食べたりして楽しむ行事となっていますが、なんのためにやっているのか子どもに質問されて困った経験はないでしょうか。節分の意味や、豆撒き、恵方巻を食べる目的を知って、子どもと一緒にさらに楽しく過ごせるような情報を詳しくご紹介します。

そもそも節分ってなんのための行事?

節分は健康を祈願する古来からの行事

季節の変わり目は邪気(鬼)が生じると考えられていたことから、邪気を追い払うための儀式が古来中国で風習になっており、それが日本に伝わり、文武天皇の時代の706年に初めて行われました。

平安時代に入ると、豆を撒いて鬼を追い払う行事として庶民に定着し、柊鰯やにんにく、らっきょうなどの鬼の嫌いな臭いがするものを飾る習慣ができたと言われています。

節分は本来2月3日を指すものではなく、季節を分ける節目を指しており立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれ前日で、年に4回あったものです。日本では立春が1年のはじまりとして考えられるようになり、江戸時代以降に春への季節の変わり目になる日を節分と言われるようになりました。

炒った豆で鬼を退治!その意味とは

古来から日本では五穀には霊が宿っていて、邪気(鬼)を払う力があると考えられており、五穀の中でも米より粒の大きい豆を撒くことで邪気を払うようになったと言われています。

炒った豆を使うのはいろいろ説がありますが、豆が魔目(鬼の目)、魔滅(鬼を滅する)と同音というところから、豆を炒ることで鬼の目をつぶして邪気を払うようになったという説があります。

また、昔の家の土間は土でできており、生の豆だと撒いた豆を拾い忘れて土の上で成長し芽がでると縁起が悪いとされており、芽が出ない様に豆を炒って撒くようになったという説も有名です。

ほかにも豆を炒ることで生の豆より硬くなるので、鬼にぶつけて追い払うのに都合がよかったのではないかという説もあります。

ちょっと変わった地方の節分行事

節分は一般的には豆を撒いたり、恵方巻を食べて過ごしますが、地域によってはちょっと変わった行事を行うところがあるようですね。

例えば、大阪に住んでいる友人は節分の日に恵方巻も食べますが、いわしも食べているそうです。理由はいわしの語源が「弱し(すぐに死んでしまう弱い魚)」、「卑し(いやしい魚)」ということと、独特のにおいで焼いている時の煙が魔除けになると考えられ「弱くて卑しいものを焼いて食べることで邪気を払うことができる」と考えられているからだそうです。

他にも北海道や東北地方では豆撒きを大豆ではなく落花生でやるところも多いそうです。これは雪の降りやすい地域ならではの理由で、雪の上に撒いた時に落花生のほうが拾いやすいからということのようです。

2020年の方角は?恵方巻を食べる理由

2020年の恵方は「西南西」

恵方には決め方があり、「十二支」と「十干」を組み合わせた「六十干支」によって決まっています。「十二支」は干支として有名なもので12種類あり、「十干」は 陰陽五行説からきている陰と陽を分けて「甲、乙、丙…」と10種類に割り振っています。

2020年の場合は、六十干支の表で見ると庚子(かのえね)となっており、庚(かのえ)の年は庚と甲の間の方角を指しますので、255度となり「西南西」ということになります。

2020年は西南西を向いて恵方巻を食べましょう。恵方は毎年変わりますので事前に調べておくとよいでしょう。恵方を調べる時は昔からある早見表を見たり、インターネットで「2020年 節分 方角」や「2020年 恵方」と検索したりするとすぐに確認できます。

恵方の方角を示すスマホアプリも出ていますのでわからない場合はアプリを使うのものよいですね。

恵方巻はなんで食べるの?

恵方巻の「恵方」はその年の福を司る歳徳神のいる方角のことです。もともとは江戸時代から明治時代にかけて大阪の商人が船上で商売繁盛と厄払いの願いを込めて、2月3日に太巻き寿司や丸かぶり寿司と言われる巻き寿司を食べ始めたことが有力とされています。

これは関西の一部の地域で習慣になっていた行事ですが、平成10年に全国展開しているコンビニエンスストアで商品名を「丸かぶり寿司 恵方巻」として全国に販売したことがきっかけとなり「恵方巻」という名前が広まったそうです。

また恵方巻には七福神にちなんで基本的に7種類の具が入っており、海苔で巻くことで「福を巻き込む」という意味が込められ縁起のよい食べ物として人気が出たようです。

恵方巻きの正しい食べ方

恵方巻の食べ方には家庭によって違いがありますが、その年の歳徳神のいる方角(恵方)に向かって厄払いの願いを込めながら、何も話さずに食べるのが一般的です。これは、食べている間に話すことで、口と恵方巻の間から「願いごと」や「福」が逃げてしまうと言われているからです。

また恵方巻は切らずに丸かじりします。これは、七福神にちなんで7つの具材(福)を巻き込んで作っていますので「福」をきらないように食べたほうが縁起がよいからです。他にも、太巻は鬼の金棒に見立てられ、切らずに一飲みすることで鬼を退治するという意味も込められています。

1本食べきることが大事と言われていますが、食べられそうにない場合は、初めから細めに巻いたものを作るようにしましょう。

子どもと節分を楽しく過ごすには

恵方巻を子どもと一緒に作る

恵方巻の具材は、かんぴょう、きゅうり、しいたけ煮、伊達巻、うなぎ、桜でんぶ、高野豆腐が一般的ですが、7つの具材を入れる以外は特に決まってはいませんので、子どもが好きな具材を使って一緒に手作りして楽しみましょう。

子どもに人気の恵方巻は、まぐろやサーモンなどを入れた海鮮巻や、レタスやカニカマ、たまごなどを入れたサラダ巻やエビフライを入れたものなどがあります。

恵方巻が嫌いな場合は太巻に拘らずに手巻き寿司にして、子どもの好きな具材を中心に準備するのもおすすめです。自分で巻いて食べると美味しく感じますし、家族みんなでオリジナルの組み合わせを見つけて楽しむことができます。恵方巻ではなくても節分の気分を味わえる楽しいパーティーになるはずです。
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