赤ちゃんには無添加がよい?離乳食で気になる調味料の選び方と注意点
赤ちゃんにいつごろから調味料を使用するべきか、気を遣うママは多いと思います。さらに最近では調味料の添加物を気にするママも増えているようです。今回は「添加物」の意味や上手な付き合い方、また赤ちゃんに安全に食べさせることができる無添加の調味料についてお伝えいたします。
まずは「無添加」の意味について知ろう
「無添加」は添加物ゼロという意味ではない
「無添加」を大まかに分けると、以下の三つになるとされます。
1.一部の添加物が「無添加」
2.表記しなくてよい添加物だけを使用しているため、表記的には「無添加」
3.本当の意味での無添加食品
このうち1,2は、添加物ゼロという意味ではありません。
1は、例えば「保存料無添加」なら、保存料以外の添加物を使用している可能性があります。2の「表記しなくてよい添加物」とは、「厚生労働省が省略を認めた添加物」や、ミカンの皮を溶かすための塩酸のような「製品完成までに取り除かれる添加物」です。
食品添加物を使うことのメリットとは
食品添加物は食品の保存性や色、味などを、向上させる効果があります。安全でおいしい食品が手ごろな価格で手に入るのは、食品添加物のおかげでもあるのです。
とくに大きなメリットが保存性の向上です。保存性が向上した食品は、無添加のものより日持ちがします。通常パンは翌日には味も食感も落ちますが、保存料を添加することで翌日でもおいしく食べることができるのです。
また味や色を向上させる添加物もあります。添加物を使うことで、おいしく、見た目のよいものが安く手に入るのです。
食品添加物が赤ちゃんに与える影響
例えばアミノ酸。食品のおいしさを向上させる食品添加物ですが、味覚がしっかり発達していない幼いときに食べすぎると、アミノ酸の味を「本物の味」と認識してしまうそうです。
人工的な味に慣れると、やがてジャンクフードが大好きになり、将来の健康を害する可能性があります。離乳食は素材の味を大切にしてください。
味覚以外でも、食品添加物は食べ続けることで人体にどんな影響があるかはっきりとわかっていないため、とくに体が未熟な赤ちゃんは、健康面を考えても避けたほうがよいとされます。
調味料選びで確認しておきたい三つのこと
添加物との付き合い方を決める
添加物を利用するとき、毒性が強いものはなるべく避けましょう。毒性が強いと人体に影響を与える可能性が高くなります。
毒性の強さを知るにはすべての添加物を覚える…必要はありません。食品表示ラベルを確認するとある程度知ることができるのです。
添加物を減らしたいなら、調味料を見直してみませんか。例えば醤油の原材料は大豆、小麦、塩と、とてもシンプル。食品添加物を加えれば早く、おいしくできますが、シンプルな材料で時間をかけて作られた醤油なら安心でおいしいですよ。離乳食にも安心して使用できますね。
食品表示ラベルの見方と避けたい添加物一覧
ラベルに表示されている食品添加物は、「香料」など用途名だけが記載されているものと、「着色料(カラメル)」のように用途名+物質名が記載されているものがあります。知っておきたいのが、「物質名が書かれたものは毒性が強い」ということです。
「毒性が強い」とは、例えば発色剤の亜硝酸ナトリウムを多量に摂取すると、嘔吐や動悸、血圧降下などの「中毒症状」を起こします。またアスパルテームなどの合成甘味料は免疫システムを乱したり成長を遅らせたりといった悪影響が懸念されます。
月齢ごとに使える調味料を把握する
出汁は野菜、または昆布でとって薄めるか、市販の赤ちゃん用の出汁を使用します。市販の出汁は赤ちゃんの体に負担がかからないよう、塩分を避けて選んでください。
ごっくん、と食べられるようになる離乳食中期にも、基本的に調味料は必要ありません。しかし味の幅を広げる目的で、塩や砂糖などの基本調味料をごく少量使用してもよい、とされます。
離乳食の後期には、色々な調味料を薄味で使用できるようになります。ただし使うときは、調味料を一度に複数利用せず、1食に一つを使うようにしましょう。