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洗濯に使うアルカリ性洗剤の特徴は?頑固な汚れを落とすコツや注意点

洗濯に使うアルカリ性洗剤の特徴は?頑固な汚れを落とすコツや注意点

洗剤の成分表を見ると「酸性」「中性」「アルカリ性」などの表記があります。「洗剤なんだからどれでも同じじゃない?」と考えがちですが、実は成分によって得意な汚れが異なります。今回は、洗濯に使うアルカリ性洗剤の特徴や使い方のコツ、使うときの注意点を紹介します。

アルカリ性洗剤に向き不向きな汚れと衣服

アルカリ性洗剤とほかの洗剤の違い

洗剤には大きく分けて「酸性」「中性」「アルカリ性」の三つがあります。

酸性の洗剤はアルカリ性の汚れを分解する効果があるため、アンモニアで汚れるトイレ、カルシウムで汚れる水回りの洗剤によく用いられます。洗濯用漂白剤でも酸性タイプのものがあるようです。

中性洗剤は界面活性剤の力で汚れを浮かせて落とすタイプの洗剤で、おしゃれ着用洗剤や食器洗い洗剤、住宅用洗剤など幅広く使われています。

アルカリ性洗剤は酸性の汚れやたんぱく質を分解する効果を持っているため、油汚れや皮脂汚れに強く、キッチンのガスコンロ用洗剤や洗濯洗剤に用いられています。代表的なものは「石けん」で、洗剤の中ではもっとも古くてスタンダードといえそうですね。

食べこぼしや血液などしつこい汚れに効果的

衣類につく汚れは主に「皮脂」「食べこぼし」など、たんぱく質を多く含んだ酸性の汚れです。中性洗剤でも落とせますが、アルカリ性洗剤に比べると成分がマイルドなため洗浄力が劣ります。

子どもは新陳代謝が活発なほか、食べ物や飲み物をこぼすことが多いため、中性洗剤では洗浄力が不足する可能性があります。アルカリ性洗剤は酸性の汚れに強いため、すっきりと洗い上げることができますよ。

また、子どもは怪我をしたり鼻血を出したりしやすいため、衣服に血液がつくことも少なくありません。たんぱく質と色素を多く含んだ血液汚れは中性洗剤では落としにくくシミが残ることがあります。

しかし、たんぱく質を分解する力が強いアルカリ性の洗剤であれば血液汚れも落とすことが可能です。

色落ちの可能性が高い衣服には不向き

皮脂汚れや血液汚れに強いアルカリ性洗剤ですが、洗浄力が高い分「色落ち」を招きやすいというデメリットがあります。

特に、動物性たんぱく質繊維であるウールやシルクは色落ちだけではなく生地が傷む原因になります。洗濯表示で確認するときは、アルカリ性である塩素系漂白剤が使用できるかどうかを目安にするとよいでしょう。

色落ちが心配な衣類は目立たない場所に洗剤を塗って「色落ちテスト」をするのもおすすめです。色落ちしないことがわかっていれば安心して洗濯できますよね。

また、アルミは酸だけではなくアルカリにも溶けるという性質があるため、アルカリ性洗剤を使うとアルミ製のパーツが変色したり、白い粉のようなものが表面に出てきたりする可能性があります。

アルカリ性洗剤「セスキ炭酸ソーダ」の特徴

水に溶けやすく長期保存が可能

ドラッグストアなどで見かけることが増えたセスキ炭酸ソーダは、「重曹よりも洗浄力が強い天然成分の洗剤」として注目を集めています。

セスキ炭酸ソーダとは重曹(炭酸水素ナトリウム)と炭酸ナトリウムが1:1の割合で混ざったもので、重曹よりも強いアルカリ性の洗剤です。粒子が細かく水に溶けやすいため、洗濯機にそのまま入れても溶け残る心配がありません。

また、成分が劣化しにくいため長期保存が可能で、「開封したらすぐに使い切らないと」というプレッシャーがありません。

油汚れや皮脂汚れに効果的な洗剤なので子どもの衣類を洗うのに最適です。洗濯機に直接入れてもよいですが、ケチャップ汚れなどのしつこい汚れには歯ブラシなどで塗りつけて使ってもよいでしょう。

肌に優しくベビー服などにも使える

セスキ炭酸ソーダは天然由来の成分でできており、蛍光剤や界面活性剤などを含んでいません。そのため、肌に優しくベビー服などにも安心して使えます。

また、水に溶けやすいため粉石けんや粉末状洗濯洗剤よりも衣類に残りにくいのが特徴です。汗で洗剤の成分が溶けだして肌を痛める可能性が低く、赤ちゃんや子どもの衣類に最適といえますね。

ただし、一般的な洗濯洗剤に比べると洗浄効果が弱いため、セスキ炭酸ソーダだけで洗濯にするときはつけ置き洗いをする必要があります。水30Lに大さじ1杯程度溶かし、3時間以上置いてから洗いましょう。

なお、アルカリ性の汚れには効果がありませんので、おしっこで汚れた布おむつや衣類には酸性のクエン酸がおすすめです。

頑固な汚れや洗濯以外にも使える万能剤

油汚れやたんぱく質汚れに強いセスキ炭酸ソーダは、洗濯だけではなくキッチンやリビングなどの掃除にも使うことができます。

例えば、揚げ物をしたあとのガスコンロに飛び散った油汚れは水で拭き取っただけではなかなか落ちませんが、セスキ炭酸ソーダを水に溶かした「セスキ水」を使えば簡単に落とすことができます。

また、セスキ水は手垢がたくさんつくドアノブや壁のスイッチ周りの拭き掃除にも最適です。セスキ水を吹きつけた布で拭いたり、キッチンペーパーなどでパックしたりするなど様々な使い方ができます。

3Lの水に大さじ1杯を溶かしてつけ置きすればプラスチックのベタつきや臭い取りができます。子どものおもちゃやお弁当箱などの手入れに最適ですよ。

子ども服の汚れの落とし方のコツと注意点

泥汚れのときには洗剤でつけ置きをしよう

しつこい汚れの代表ともいえる泥汚れは、水や有機物、細かな石や砂が混ざった汚れです。砂や石はアルカリ性洗剤では溶けないため、通常の洗濯では汚れが残ってしまいます。

泥汚れがついたばかりのころは、繊維の表面に砂や石が付着した状態です。このままこすり洗いなどをすると繊維の奥に汚れが入り込んでしまいますので、いったん乾かして軽くはたき落としましょう。

表面の汚れを落としたら布を軽く引っ張って繊維に挟まった汚れを表面に浮き出させ、もう一度はたき落としてください。ブラシを使うのも効果的です。

そのあと、40℃くらいのぬるま湯にアルカリ性洗剤を溶かしてつけ置き洗いをしましょう。汚れがひどいときはつけ置きの前に固形石けんで予洗いをするとよいですよ。
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