子どもが転ぶと泣く心理とは?ママのNG行動や成長につながる対処法
子どもはよく転びますよね。転んだときにすぐに抱き起した方がよいのか、自分の力で立ち上がるまで見守った方がよいのか一瞬判断に困るママも多いことでしょう。そこで今回は、転ぶとすぐに泣く子どもの心理と子どもが転んだときのママのNG行動、子どもの成長のためにママができることなどについてお話しします。
転ぶとすぐに泣く子どもの心理を知ろう
かまってほしくて甘えている
子どもが転んで泣くときは、本当に痛くて泣いているときもありますが、それ以外はかまってほしくて甘えていることも多いです。「転んで泣けば、きっとママが優しくしてくれる」と思って泣いているのです。
ママにかまってほしくて泣いているのですから、「それぐらいで泣かないで、早く立ちなさい」と声をかけてしまうと逆効果です。どうして子どもが甘えたがっているのか、裏に隠れている心理を考えてみる必要がありますよ。
ママの過剰な反応にびっくりしている
少し転んだだけで、本当はあまり痛くなかったはずなのに、ママの過剰な反応にびっくりして子どもが大泣きしてしまうこともありますよ。子どもとしては、かすり傷程度で大したケガではないのに、ママにあまり心配そうに反応されると、恐怖心を感じてしまうのです。
子どもは、ママの表情や言葉の雰囲気から多くのことを感じ取っています。ただ転んだだけなのに、ママが大げさに心配すればするほど、転ぶことに対して恐怖心を感じてしまうので注意したいですね。
本当に痛い!ケガの程度の判断は慎重に
転んで頭を打ったときに大泣きをすれば比較的安心ですが、もし意識がなかったり視線がぼんやりとしていたりする場合は要注意です。また、たんこぶができることもありますが、こぶを冷やして数時間たっても小さくならなかったり、さらに大きくなってきたりする場合も注意しましょう。
頭を打った後に、耳や鼻の穴からさらっとした水のようなものが出てくる場合は、頭蓋骨にひびが入っている可能性も考えられます。
なにか異常を感じたら、すぐに病院に連れて行くようにしましょう。
転んで泣く子どもへのママのNG行動
子どもに小ごとをいいながら怒る
子どもが転ぶと「もうなにやってるの!ちゃんと足元見て歩きなさい!」と小ごとをいってしまうママもいると思います。実際公園などでよく見かけるので、特に珍しい行動ではないと思います。
しかしこのように小ごとをいってしまうと、子どもは「転ぶのは悪いこと」だと認識し、転ぶことを怖がるようになってしまいます。転ぶとママに怒られるという方程式ができあがるので、思いっきり走り回ることをやめてしまうかもしれません。
一見安全なようですが、物事に積極的にチャレンジしない性格になってしまうこともあるので、注意しましょう。
感情を考えずに「痛くない」という
転んで泣いているとき、子どもの涙には「びっくりした、怖かった、痛かった」というさまざまな気持ちが隠れています。その気持ちを汲み取るようにし、安易に「痛くない」といわないようにしたいですね。
「痛くない」と決めつけられると、以後またケガをしたときも「こんなケガ、痛くないはずなんだ」とママに隠れて放置してしまい、ケガの治りが遅くなって跡が残ったというケースもあります。
すぐに駆けよって抱きおこす
子どもは「転んでも誰かが助けてくれる」と思うようになり、本当は自分で起きることができるはずなのに、誰かが手を伸ばしてくれるまで、そのままの状態で泣くようになります。周りへの依存心の強い子どもになってしまいます。
これから成長していく上で、子どもが転ぶ場面はたくさんあります。しかしその度にママが助けることはできません。自分の力で立つことを学ばせるためにも、すぐに駆けよることは控え、ときには子どもが自力で立ち上がるのを優しく見守ることも必要ですよ。