子どもとの意思疎通はいつから?コミュニケーション能力を育てよう
「コミュニケーション能力」は、子どもが将来円滑な社会生活を送るうえで、大切な役割を果たす能力の一つです。すぐに実感することは難しいかもしれませんが、実は赤ちゃんのときからママとの意思疎通が始まっています。日々の楽しいやり取りの中で、子どものコミュニケーション能力を育てていきましょう。
コミュニケーション能力が大切な理由とは
コミュ力が高いことのメリットはたくさん
自分自身の能力を高めることも大切ですが、同時に高いコミュニケーション能力を持っていることで、スムーズに周りの助けを借りることができます。頼りにできる人も、頼りにされる人も、日々の交友関係から生まれるでしょう。
コミュニケーション能力が高いと、家庭・学校・会社・地域など、あらゆる場面で人間関係がうまくいき、円滑な社会生活を送ることができますね。幼児期からコミュニケーション能力を高めるような関わり方をすることが、子どもの将来を支える宝になるでしょう。
知識欲が高まり学力が高くなる
自分になかった考え方や経験を知ることは、世界が広いことを知ることでもあります。自然と知識欲が高まり、学習意欲がわいてくるでしょう。コミュニケーション能力と学力は別物ではなく、相互に関係しているといえます。
子どもにある程度の学力をつけて欲しいと考えているのなら、勉強ばかりを強いるのではなく、コミュニケーション能力を身につけて、子どもが自ら「学びたい」と思えるような状況を作り出すことが大切です。学力とコミュニケーション力をバランスよく持った子どもに育ってくれると安心ですね。
将来ビジネスシーンでも必要な能力となる
もちろん、ビジネスシーンでは知識量や専門技術などのスキルが求められます。しかしそれだけではビジネスに広がりができないでしょう。コミュ力の高い人材が働くことで、新しい考え方や新しい人脈ができて、企業は成長することができるのです。
将来子どもが社会で必要な人材となれるように、幼児期からコミュニケーション能力を育んでいくことは重要です。赤ちゃん時代からのコミュニケーションが、将来の社会生活にも影響するのです。
赤ちゃん期の意思疎通の取り方とは
生まれた直後から自分の気持ちを発している
嬉しい、楽しい、気持ちがよいなど、プラスの気持ちを表現するのは生後3カ月ころからで、気分がよいと笑うようになります。とはいえまだ言葉を理解しているわけではなく、いないいないばあや、くすぐりなどで笑うことが多いでしょう。
赤ちゃんから「泣く」以外の反応がみられると、ママも意思疎通ができ始めたように感じますね。はっきりと言葉でやり取りできなくても、赤ちゃんとママは感情を伝え合い理解し合うことができるのです。
赤ちゃんがママの言葉を理解するのはいつ?
生後8カ月ごろになると名前を呼ぶと振り返るようになり、「バイバイ」や「パチパチ」と言うとジェスチャーを返してくれます。10カ月くらいになると、「ママに大好きして~」と言うと、ママをぎゅっと抱きしめてくれるなど、いよいよ意思疎通ができ始めたと実感するでしょう。
0歳のころにどれだけたくさんの言葉がけをするかが、1歳以降の発話に影響するといわれています。ママの言葉を理解して反応してくれる赤ちゃんを、たくさん抱きしめてくださいね。
意味のある言葉を話すのは1歳過ぎ
言葉の発達には個人差がありますが、一般的には1歳を過ぎたくらいから意味のある1語が出るようになります。「ママ」や「パパ」は赤ちゃんでも発音しやすいため、最初に話す言葉としては多いかもしれません。
お互いの名前を呼び合えるようになったら、いよいよ本格的にコミュニケーションが取れるようになりますね。しかし焦りは禁物です。周りと比べて言葉が遅いと感じても、焦らずにママからたくさん話しかけることを継続してくださいね。
幼児期のコミュニケーション能力アップ方法
子どもとの普段の会話を大切にする
子どもの話し方は、知らないうちに親に似ますよね。パパやママがいつも明るく楽しそうに会話していることが、子どもの心の安定と、コミュニケーション能力向上につながるでしょう。
子どもとの会話で気をつけたいのは「子どもの話を最後まで聞く」ということです。うまく言えていないからといって、遮ることは禁物です。よく聞いて、そして共感してください。「そうなんだ。すごいね!それから?」と、興味を持っていることを伝えることも大切です。