子どもの歌の音程が外れている!遺伝との関係や気になる場合の対処法
小さな子どもが一生懸命うたう姿は可愛いですが、我が子の音程がひどく外れているとやはり気になりますよね。「もしかして私が音痴だから遺伝したのかも」と、心配になるママがいるかもしれません。そこで今回は、音程が外れることと遺伝の関係や、気になる場合の対処法などをご紹介いたします。
子どもの歌の音程が外れるのは遺伝のせい?
音程が外れることに遺伝は関係ない
しかし一方で、音程と遺伝には明確な関連性は証明されてきませんでした。それどころか、実際には歌の音程が外れてしまう遺伝的な要因は約2割という、低い割合であることも分かってきたのです。
音程が外れてしまう主な原因は後天的な影響で、約8割を占めます。しかも、その影響は子どものころの環境に左右されます。つまり、幼児期の音楽環境が大きく影響するのです。
遺伝の影響は低いため、歌が苦手なパパやママも諦める必要はありません。どの子どもも環境によっては、上手にうたう楽しさを味わうことができるのです。
子どもの音感は環境が大きく関係している
小さなころから音楽にたくさん親しんだ子どもは、音感の発達が期待できます。たとえば、リビングなどの普段過ごす場所で音楽を頻繁に流して一緒にうたうことで、歌が上手になりやすいのです。
反対に、音程が外れてしまうパパやママの歌声を子どもが頻繁に聞いていると、子どもの音程も外れがちになるとされます。また、小さいころにあまり音楽を聞かない環境で育つと、同じように音程が外れやすくなるようです。
人間の耳の機能が完成するのは10歳ごろで、音の感覚を覚えやすいのは6歳ごろまでといわれます。幼少期にしっかり音楽に触れることが大切ですよよ。
音程が合うようになるのは個人差がある
赤ちゃんや子どもの成長は個人差が大きいように、聴覚の発達にも個人差があります。音程を合わせてうたうことも、早い子は3歳ごろから、遅い子は小学校ごろからと個人差があるのです。
幼稚園や保育園で上手にうたう友だちがいると「うちの子は大丈夫?」と、ママはつい心配してしまいますが焦らず見守りましょう。
大切なのは「歌を楽しむ」ことです。音程を気にし過ぎると歌が嫌いになり、うたわなくなってしまいます。音感を育むことができる幼少期に、たくさんの歌を聞いたりうたったりすることを大切にしましょう。
正しい音程を身につけるための方法とは
色々な音楽にたくさん触れる
歌が得意なパパやママであれば、一緒にうたうことで子どもと楽しく音楽に触れることができますね。アニメソングや童謡など、親子で盛り上がりましょう。
歌があまり得意でない場合でも、CDやDVDなどの音源を使って子どもが正しい音程を身につけることができますよ。スマホなどで動画サイトを開くと、いつでもどこでも聞くことができますね。
CDなどを聞くときも、パパやママが一緒にうたうと子どもはより興味を持って音楽に触れるようになります。様々な音やリズムを聞ける環境を作るようにしましょう。
ダンスや楽器でリズム感を身につける
歌のテンポやリズムは様々です。ゆっくりしたテンポ、速くて軽快なテンポなどがありますが、リズム感を身につけるには、テンポのよい音楽を聴きながら、ダンスをすると効果的です。
たとえば、子どもがリズムを取りやすいテンポのよい曲は、リズム感を養うのにぴったりです。こうした音楽を聞いたりうたったりしながら、親子で踊ったり手拍子をしたりして遊びましょう。ダンスが苦手なら、歩きながらうたうだけでもリズム感が向上しますよ。
手拍子は、手で打つほかに楽器を使うとさらに楽しくなります。カスタネットやタンバリンであれば、楽器屋やおもちゃ屋で手ごろな価格で販売されていますよ。
パパやママと一緒にうたってみる
最初は、パパやママがささやくような子守唄で音楽に触れ、なんとなく子どもがうたえるようになったら一緒に楽しみましょう。ゆっくりと大きな声でうたうことで、発声練習になりますよ。できれば、音程にも気をつけるとよいでしょう。
ちゃんとした歌でなくても、コマーシャルソングや動物の鳴き声など、子どもが好きなリズムのある音の真似をして、声に出すのも効果的です。大人が一緒にうたうことで、子どもは歌がもっと好きになりますよ。