子どもの靴のお下がりはよくない?我が子に合う靴の選びのポイント
子どもが歩けるようになると外遊びが増えて、靴を履くことが多くなります。親戚や友達からお下がりの靴をもらうこともあるのではないでしょうか?今回は、子どもの靴の選び方の大切さや、お下がりの靴はどうしてよくないのかなど、分かりやすくご紹介します。
子どもの足の成長と歩く大切さについて
子どもの足の成長は早い
友人Aさんは2人の子どもがいますが、上の子と下の子では足の成長の早さが違ったそうです。上の子は成長がゆっくりで、一度靴を買うと長い間使えることが多かったそうですが、下の子は成長が早く、買い換えて何カ月かすると窮屈そうにすることも多く、1歳~5歳くらいまでの間に何回も靴を買い換えたと話してくれました。
また、上の子と下の子では足の形や指の長さも違うので、お下がりを使うこともできずそれぞれに靴を毎回買っていたそうです。ですから、あまり高い靴を購入せずに歩きやすさを重視して、お手ごろ価格のものを選ぶとあまりお金がかからなくて済んだと話してくれました。
最近の靴は見た目を重視しているものが多く、歩きにくかったりすぐに足が痛くなったりすることがあります。子どもの足がすくすく育つためにも歩きやすい靴選びが大切ですね。
「歩く」は健やかな成長を促す
歩くことが減ると足の筋力や足のアーチが育たず、体幹バランスが崩れてしまいます。また、最近では運動量の少ない子どもが多いので、小さな頃から肥満になったり糖尿病になったりなど、様々な病気にかかる子も増えてきています。
子どもにとって歩くことは、子どもが健康に成長していくための大切なトレーニングです。運動機能を高めるだけではなく、足裏から様々な刺激を受けることで五感も健やかに発達します。
保育園や幼稚園によっては、はだしで土の上を走ることで、子どもを健やかに成長させるという教育方針で、はだし保育を行っている保育園や幼稚園があります。舗装された道路ではなかなかはだしで遊ぶことができないので、土の上をはだしで歩いたり走ったりする経験も子どもにとってはよい刺激になりますよね。
なぜ靴のお下がりはよくないの?
お下がりの靴は既に癖がついている
数回しか履いていない新品に近いものならば、靴がすり減っていることも少ないのでよいですが、たくさん履いた靴のお下がりは履いていた子の癖がついているので、あまりおすすめできません。また、子どもの足も形が様々で横幅が広い子や、足の甲が高い子など個性があります。
ですから、サイズがピッタリのものでも、靴によっては窮屈に感じたり靴ずれしたりする可能性があります。お下がりではなく子どもに合った靴を選ぶことが大切ですよね。
合わない靴を履くと変形してしまう
人の足は26個の骨から成り立っています。子どもの場合は、ほとんどの部分が軟骨と脂肪でできているため、外部からの圧力がかかると変形してしまうなど、とてもデリケートなのです。7歳頃までに少しずつ大人のように硬い骨へと成長していきますが、それまでは正常な骨に成長する大切な時期なのですね。
「もったいないから」といって大きめの靴を履かせていると、しっかり地面を蹴って歩くことができないので、外反母趾や偏平足になる危険性があります。
衛生面でもお下がりの靴は注意が必要
友人の話では、親戚からお下がりでかわいい靴をもらい、喜んで子どもに履かせていたそうです。すると、数日後に子どもが水虫になってしまい大変だったと話してくれました。水虫は目に見えないので、どんなにかわいい靴でもお下がりを使用するのは危険なことなのですね。
数回履いたくらいのきれいな靴のお下がりは問題ないかもしれませんが、気になる方は中敷きを交換することをおすすめします。