夫婦の家計管理はどうしてる?ポイントは現状把握と話し合い
結婚するまでは仕事で得た収入は自分の管理で使うことができましたが、夫婦になると家計は一つになり、子どもが生まれれば将来のお金についても考えるようになりますね。一般的な子育て世代の家計管理の実態はどうなっているのでしょうか。上手に家計管理するコツについてもご紹介します。
子育て世代の家計の実態と貯金の開始時期
ママが家計を管理しているケースが多い
一般的にも家計管理は女性がするものと思われていることが多いので、結婚後に何の迷いもなくママが家計の管理を始めることも多いのではないでしょうか。実際に、ママが家計を管理する理由として挙げられたのは「ママの方が管理が得意」「パパは金銭感覚がルーズだから」というものがありました。
少数派ではありますが、パパの方がお金に対してしっかりしている場合は、パパが家計管理を担っていることもあるようです。
子育て世代の理想的な貯金割合とは
2017年度の金融広報中央委員会の世論調査で、貯蓄している家庭で手取り収入からどのくらいの割合を貯蓄しているかを調べたところ、20代では16.0%、30代では12.0%、40代では10.0%となりました。若い世代の方が貯蓄割合が高いのは、収入がまだ低いため少しの貯蓄額でも収入に対して大きくなるためです。世代が上がると住宅ローンや教育費がかさみ、収入も上がるので貯蓄割合は低くなります。
無理なく地道に貯蓄をしていくために、手取り収入の1~2割を目標に貯蓄をするようにしたいですね。
子どもの学費の準備は早めに始めよう
教育費は徐々に増えていくためなかなか負担の実感が湧きませんが、その負担がもっとも大きくなるのが大学です。子どもにかかる教育費の半分以上が、大学入学からの4年間で必要になるともいわれています。
そのため、それまで何とか教育費をやりくりしていた家庭も、大学の学費は捻出できなくなるケースが多くあります。子どもが生まれてからは、教育費の負担が少ない小学校入学までにどれだけ貯蓄できるかがポイントになりますので、計画的に貯蓄を始めましょう。
夫婦の家計管理で起こりやすいトラブル
お互いの収入や貯金額を把握していない
お互いに「貯蓄くらいしているだろう」という考えがあると、いざというときにお金がなかったという事態にもなりかねません。それぞれ自由に使えるお金があることは素晴らしいですが、それに甘えて相手の収入やお金の使い道に無関心でいては貯蓄は難しいですね。
ママがお金の管理をしている場合でも、パパが家計の内容を何も把握していないとママだけに責任が押しつけられていると感じることがあります。家計管理は夫婦2人の問題として捉えたいですね。
ママのお小遣いと家計が曖昧になっている
ママのお小遣いがないことで不満に思うかといえばそうではなく、お小遣いとして設定されていない分、毎月の生活費の中にママの私用な支出が紛れ込み、気づかぬうちにパパよりも多く使っていることがあるのが問題です。
たとえば、毎日の買い物で食材購入のついでに化粧品を買うなどということはないでしょうか。それをきちんとママのお小遣いとして分けて考えている場合はよいですが、そこが曖昧になっているとついつい使いすぎてしまうことがありますね。
大切なのは管理方法とコミュニケーション
お金の使い方はライフステージによっても変わってきます。子どもが生まれた、マイホームを購入したなど、節目節目でお金について話し合い、家計管理の方法も変えていけるような柔軟性も必要です。普段から家計簿や貯蓄額をオープンにして、夫婦2人が同じ情報を共有できるように話し合っておきましょう。
夫婦の家計管理を円満に行うコツ
先取り貯金でお金が貯まる仕組みを作る
給料日の翌日に一定金額を積み立て貯金をしたり、貯蓄用の口座に移したりするようにしてみましょう。会社に財形貯蓄があるなら、給料から天引きされ強制的に貯蓄できるのでより確実です。
最初に貯蓄額が引かれるので余ったお金の中からやりくりする必要がありますが、すでに貯蓄ができている安心感があるので気持ちに余裕が持てます。ただ、先取り貯金は確実ですが、設定金額を大きくしすぎると生活がままならない事態にもなりますので注意しましょう。