赤ちゃんが寝るのに適した環境は?お部屋やベッドの選び方と注意点
お部屋の環境を整えて快適な空間を作ろう
静かに眠れる場所に寝室をもうけよう
はじめての育児であればわからないことだらけでしょうが、まずは退院後にすぐ使用する「赤ちゃんが過ごす寝室づくり」に取り組みたいところ。赤ちゃんにとって危険なものがないか、部屋の温度はちょうどよいか、布団や枕は快適なものかなど気になるポイントはたくさんありますが、寝るのが仕事な赤ちゃんには静かに眠れる環境づくりが大切です。
新生児の平均睡眠時間は実に16時間にもなりますので、テレビの音や家族の話し声、屋外の騒音などが届きにくく、静かで暗い場所で落ち着いて寝られるように工夫したいものですよね。
温度と湿度に気を配ろう
お住まいの地域にもよりますが、夏場の高温多湿、冬場の乾燥や極端な温度差といった、日本特有の気候は赤ちゃんにとって厳しい環境なため、さまざまな工夫が求められます。
赤ちゃんの過ごす部屋の温度は、夏であれば25〜27℃、冬場は22〜25℃、湿度は50〜60%がベストです。赤ちゃんの汗のかき具合を見ながら衣服の枚数や分厚さを調整したり、エアコンや暖房器具、送風機、加湿器なども使ったりして、この範囲をキープするように努めましょう。
室内の明るさに注意しよう
朝起きたときには窓際で太陽の光を浴びる、昼寝をするときはカーテンを引いて部屋を暗くする、夜は電気を消して静かな環境に整えるといった工夫をすることで、生後4カ月ごろには1日のサイクルが出来上がるようになります。
カーテンで夏の暑い日差しを遮って室温や明るさの調整をする、窓際からくる冬の寒さを和らげる、寝かしつけるときはテレビやスマートフォンをオフにしてブルーライトが睡眠を妨げないようにする、などの配慮も大切ですよ。
赤ちゃんが寝るときは事故に注意しよう
柔らかい布団は成長への影響や窒息の危険も
しかし、大人用の敷き布団は柔らかく弾力性のあるものが多く、背中の骨が発達途上にある赤ちゃんには適さない恐れがあります。
骨格形成に支障が生じることのほか、弾力性のある敷き布団が赤ちゃんの重みで沈んで口や鼻をふさいでしまう、赤ちゃんが寝返りをうつ仕草を見せるようになっても布団が柔らかいとうまく寝返りができないなど、窒息のリスクも生じてしまうのです。赤ちゃんの敷き布団は固く、体が沈みこまないタイプのものが適しています。
ベッドの周りに物を置きっぱなしにしない
タンスなどの背の高い家具に耐震対策をする、時計や置物などが赤ちゃんに落下しないように置き場所を考える、といった落下物への対策以外にも、赤ちゃんの周りに置く物にも配慮が大切です。
ベッドや布団の周りに置いたぬいぐるみやタオルが口にかかって窒息事故が起こったり、赤ちゃんの手の届く範囲にあるものを口にして誤飲してしまったりする可能性は十分に考えられます。お世話のときなどにベッド周りに物を置きっぱなしにして事故を起こしてしまわないよう、気をつけるようにしましょう。
うつぶせ寝はやめよう
昔はうつぶせ寝が推奨されていましたが、現代では乳幼児突然死症候群や窒息を防ぐ観点から、赤ちゃんを仰向けで寝かせることが大切だとされています。
低月齢の赤ちゃんは自分で体の向きを変えたり寝返りをうったりすることができないので、寝るスペースをママの目の届く範囲にした上で、うつぶせ寝をしていないか、掛け布団が赤ちゃんの鼻や口を防いでいないかなどを確認するようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんの成長にとって「質の高い睡眠が得られる環境」はとても大切なものですし、赤ちゃんが寝ている間にママ自身も休憩するために、快適な環境を整えていきたいものですよね。ぜひ記事を参考にしていただき、妊娠中から少しずつ準備をしていってもらいたいと思います。