夜赤ちゃんが転がると泣くのはなぜ?夜寝付けない理由と対処方法
赤ちゃんがスヤスヤと寝ている姿は、見ていると幸せな気持ちになります。ですが、急に転がって泣き出したりすると、ママは慌ててしまいますよね。そんなママのために、ここでは赤ちゃんが寝付けない理由と、快適な睡眠をとるための対処方法をご紹介します。赤ちゃんの夜の眠り方が心配なママは必見です。
夜赤ちゃんが転がったり泣いたりする原因は
体内時計がうまく機能していないため
生まれたばかりの赤ちゃんは、朝も夜もわかりません。昼夜関係なく泣かれた経験のあるママも、多いのではないでしょうか。
ママと一緒に朝起きて、ママと一緒に夜眠る、これを繰り返していくことで、体内時計がだんだんと発達していきます。これは生後2カ月ごろから、機能し始めます。
ですから体内時計が発達していない赤ちゃんは、夜の寝付きが悪く、眠れない不快感から泣くことが多くなります。そして昼にたくさん眠ってしまうため、体内時計のリズムは崩れていくのです。
赤ちゃんは眠りが浅く目が覚めやすい
睡眠には浅い眠り(レム睡眠)と、深い眠り(ノンレム睡眠)の2パターンがあります。大人はこれを、およそ90分間隔で繰り返しながら寝ています。
ところが赤ちゃんの睡眠では、大人の半分のおよそ45分間隔で繰り返しています。そしてレム睡眠の方が眠りの大半を占めています。ですので赤ちゃんの眠りは浅くなり、少しの物音でも起きてしまうのです。
レム睡眠が多いと脳が休まず活動しているので、転がったり、起きやすくなったりします。また赤ちゃんは眠りたいのに、体が起きてしまうことで泣くこともありますよ。
寝ていても動いてしまう寝言泣きの可能性も
夜泣きだと思っていたものは、実は寝言泣きの可能性があります。「寝言泣き」はあまり聞きなれない言葉ですが、大人の寝言と意味は同じです。
赤ちゃんはしゃべることができません。すべて泣くことで表現します。赤ちゃんが発する寝言も、泣くことで表現されるので、「寝言泣き」といいます。
寝言泣きは、眠りの浅いレム睡眠のときに起こります。レム睡眠のときは夢を見ることが多く、夢の中での感情が泣くことで現れたり、体が動いて転がったりするのです。
赤ちゃんが夜眠れるようになる方法とは
なるべく規則正しい生活を心がけるのが大切
規則正しい生活を送るには三つのポイントがあります。
・朝は日の光を浴びる
・毎日決まった時間にご飯を食べる
・暗くなったら早めに就寝する
この三つを守ることで、まずは赤ちゃんの体内時計を機能させます。そして、生活リズムを整えることで、規則正しい生活を送ることができるようになります。
生活リズムが乱れると、赤ちゃんは夜になかなか寝付けなくなります。これはなぜかというと、赤ちゃんの体内時計はもともと25時間だからです。規則正しい生活を送って、体内時計の時間を正すことで、昼夜の区別がつくようになるのです。
赤ちゃんが快適な室内環境を整えよう
赤ちゃんが夜に寝るときは、お部屋を暗くしてください。電気がついてお部屋が明るいままだと、赤ちゃんは夜になっていることに気づかず、寝付きが悪くなります。
お部屋の温度は、季節によって調節しましょう。寒かったり暑かったりするだけで、赤ちゃんは起きてしまいます。快適な室温の目安は、
・夏は27℃前後
・冬は22℃前後
といったように、夏は冷やしすぎず、冬は暖めすぎずという温度です。快適な室温を保ち、赤ちゃんの睡眠を妨げないようにしたいですね。
決まった時間にお昼寝の習慣を
赤ちゃんのお昼寝の時間がまちまちだと、夜になっても眠ることができず、泣き出してしまう原因にもなります。夜の睡眠の質を上げるために、決まった時間にお昼寝をする習慣をつけましょう。
赤ちゃんのお昼寝の時間は、
・午前に一回1時間ほど
・午後に一回2時間~3時間ほど
が、目安になります。
午前はだいたい10時くらいからお昼寝を始めます。午後は13時から16時までが、お昼寝をしやすい時間になります。午後は16時以降にお昼寝をしてしまうと、夜の寝付きに関わってくるので気を付けましょう。
赤ちゃんの寝言泣きの見分け方と対処方法
40~60分ごとに泣く場合は寝言泣き
寝言泣きは、赤ちゃんが眠りについてから40~60分ごとに発生します。赤ちゃんが夜泣きを始める時期の、睡眠のリズムはおよそ50~60分なので、寝言泣きの睡眠リズムは少し短くなります。
また、夜泣きは赤ちゃんの要求を表しています。お腹が空いたこと、おむつが汚れていること、赤ちゃんがして欲しいことを泣いて表現します。
寝言泣きは、泣いていても寝言になります。その多くは夢を見ながら発することが多く、強いストレスを感じた、いつもとは違う行動をした、などのときに現れやすいです。