5歳児が親を叩いてくるのは反抗期?成長過程から叩く理由と対処法
子どもが親のことを叩いてくるようになった原因は、反抗期なのでしょうか?5歳児とはいえ力も強くなり、叩かれると痛いため、暴力はやめてほしいですよね。この記事では、5歳児がなぜ叩いてくるのか、その理由や対処法についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
まずは5歳児の成長や発達の特徴を知ろう
体を使って遊ぶ運動能力が上がる
例えば、歩く、走る、蹴る、投げるなどの全身を使う運動だけでなく、鉄棒やうんていにぶら下がる、ボールをキャッチするなど、手の筋肉でコントロールする運動もできるようになるでしょう。
また、体のバランスを維持する機能が発達し、平均台を渡る、ブランコの立ち漕ぎをするなど、複雑な動きや高度なバランスを保つことも可能となります。野球やサッカーなどの球技に面白さを感じる子、スキーなどのバランスを取る遊びを好む子など、子どもによって得意なことや好きなことに違いも出てくるようです。
言葉の数が増え文章で話せるようになる
言葉の意味を理解することから始まって、それが自分で使えるようになることでコミュニケーションが効果的に取れるようになるのです。5歳ごろは、平均して5~6語からなる文章で会話ができるため、人との話を共有できるようになるとされています。
一方で、言い訳や口答えなど、少々生意気に聞こえる言葉を使うときもあるかもしれません。しかし、言葉の数が増えることで言葉遊びも得意になり、しりとりゲームなども一緒に楽しめるでしょう。
相手の気持ちを考えられるようになる
その過程で周囲の人と衝突することもありますが、そういった経験をとおして、相手の気持ちを考えるようになったり、ルールを理解したりするようになります。人と関わりながら、相手の感情を表情から読み取ることや、その原因や経緯を自分の経験と想像力で考える力を身につけていくのです。
お友だちとのやりとりから、自分の思うようにならなかったとき、意見が食い違ったときの対応方法や気持ちの収め方を学び、感情をコントロールできるようになっていくでしょう。
5歳児の反抗期の特徴と叩く理由や原因
反抗期とは甘えたい気持ちと自立への葛藤
この二つの反抗期の間に「中間反抗期」と呼ばれる時期も訪れます。これは、5歳ごろから始まる反抗期です。5歳児は、まだまだ親に甘えたい気持ちがありつつも、自分でできることも増えてきているため「なんでも自分でやりたい」という思いも持っています。
しかし、まだ子どもであるため当然できないことが多く、親に口うるさく注意されることでイライラして当たり散らしてしまうのです。甘えたい気持ちと自立への葛藤の間で、大きく揺れ動いている5歳児の心が「反抗」として表れるのでしょう。
自分の思いどおりにならず気に入らないから
ところで、周りの大人が、躾として日常的に子どもを叩くようなことはないでしょうか?また、テレビやネットなどのメディアから、子どもが「思いどおりにならなければ、叩いてもよい」と覚えてしまってはいないでしょうか?
手が出やすい子と、まったく手が出ない子とは、もともとの性質の違いもありますが、周囲の環境からの影響を受け、感情表現の仕方として「叩く」という行為におよんでいるケースもあります。
まだ言葉で気持ちがうまく表現できないことも
そのため、自分の気持ちを、言葉を使ってうまく表現することができない場合があるのです。言葉自体は知っていても、その言葉が自分の気持ちを表現するのに合っているのかがわからないのですね。
しかし、自分の気持ちをどうにか伝えたいという思いから「叩く」ことで、気持ちを表現するようになってしまいます。ママやパパに自分の気持ちをわかってほしいのに、言葉ではうまく説明できないもどかしさも相まって、つい叩くという行為に出てしまうのです。