2歳子どもの集団との関わり方!身につくことや集団に入る働きかけ法
公園や児童館でママから離れなかったり、逆に積極的すぎておもちゃを取り合ったりと、お友達となかなかうまく遊べない子どもにモヤモヤしてしまうこと…ありますよね。2歳の子どもが、どのくらい社会性や協調性を持っているのか、パパやママはどんな働きかけをしてあげればよいのかをご紹介します。
目次
2歳の子どもの集団への関わり方は?
2歳前半は他の子の遊びをじっくり見ている
遊びに関しても同じことがいえます。お友達が遊んでいるのをじっくり見ていて、「なにをしているんだろう?」「おもしろそうだなぁ」と、興味の芽を育てているのです。
また、ブロックなどを「もしもし」と電話にしてみたり、「ブーブー」と車にしてみたりと、見立て遊びをする様子が見られるようになります。見立て遊びは想像力を育み、2歳後半くらいから見られる、平行遊びへつながります。さらに3歳以上になると、見立て遊びに役割や設定が加わり、ごっこ遊びへと発展しますよ。
2歳後半は平行遊びをするようになる
真似をしてみたり、自分の中で遊びを発展させたりする姿は見られますが、あくまでも個々で遊んでいるのであって、「隣のお友達と一緒に遊んでいる」という共同の意識はありません。このため、おもちゃの取り合いが生じることがあります。
まだ「お友達と一緒に遊ぶ」ということが難しい段階なので、交わって遊ぶことを無理に促すようなことはせず、たたく、押すなど危ない場面以外は見守ってあげるのがよいでしょう。平行遊びをしながら、子どもは周りにも遊んでいる人がいるのだということを段階的に学んでいくのです。
他の子と仲良く遊ぶ方法がまだわからない
もし隣のお友達と衝突したとしても、どうやって解決すればよいのかわかりません。言葉が増えてきたとはいえ、自分の気持ちを上手に伝えることや、順番を守るなどの自制や我慢が必要なことは、2歳にとっては困難なことなのです。
周りへと意識が向くようになり、その子にとって外の世界が広がってきたばかり。2歳の時期は、ルールやコミュニケーション力、社会性を身につけていく、あくまでも「準備段階」に入ったところといえるでしょう。
子どもが集団行動で身につけることは?
ルールやマナーを守り協調性が身につく
周りをよく観察する時期です。ママやパパの姿を見て、子どもは少しずつ学んでいきます。「この子にこうなってほしいなぁ」という思いをこめて、元気に挨拶するなど、ぜひお手本になってくださいね。
また、「順番を守る」「おもちゃは独り占めせずにみんなで使う」など、子どもにとって我慢が必要なことは、自制できない2歳には難しいことです。すぐできるようにはなりません。根気強く、その都度伝えてあげましょう。
コミュニケーション力が高まる
また、周りのことに興味津々の時期なので、ママたちや自分より年上の友達が、どんな風にコミュニケーションを取っているのかをよく観察しています。
おもちゃの取り合いが生じた際には、たとえまだ理解するのが難しくても、譲り合って使うことや「どうぞ」「ありがとう」という言葉のやりとりが発生することを教えてあげてくださいね。
このような集団の中での一つ一つの経験が、今後のコミュニケーション力の形成につながることでしょう。
相手のことを考える社会性が育つ
もちろん、まだまだ自分が中心で当たり前の年齢なので、ルールを守ったり、相手の気持ちを理解したりできるのは、まだ先のことです。ですが、社会性を育むポイントは、たくさんの人と関わること。日々、集団と触れ合う中で、「自分以外の人がいるんだ」と知っていくことでしょう。それだけでも、2歳の今にとっては大きな一歩です。
また、自分からほかのママに話しかけたり、よく会う友達の名前を覚えて呼んだりすることもあるようです。これは、社会性が芽生えた証拠といえるでしょう。