3歳までの教育が大事な理由とは?早期教育やパパママの関わり方
「子どもの教育は3歳までがとても大切」と聞いたことはありませんか?「どうして3歳まで?」と疑問に感じたママもいるかもしれませんね。そこで今回はなぜ3歳までの教育が大切なのか、また早期教育のメリットやデメリット、3歳までの親の関わり方についてご紹介します。
3歳までの子どもの教育が大事な理由
脳の約80パーセントが完成する
「3歳ではまだ簡単な会話ができる程度なのに、脳の大半が完成しているとは思えない」という意見もあるようですが、大脳生理学の発達によりそのことは明らかにされています。
脳が発達する時期に大切なのが適切な刺激を受けることです。子どもは適切な刺激を受けることで脳の情報伝達ネットワークが強固なものになり、自分の頭でしっかり考えることができる「頭のよい子」になりやすいといわれています。
子どもに与える適切な刺激の一つに早期教育があります。またこの時期はパパやママとの関わり方も重要になります。
性格の土台が形成される
この時期に性格の土台が形成されやすいのは、感情的な判断ができるようになるためです。具体的には「好き・きらい」「したい・したくない」などがはっきりしてくるため、ママにたくさん本を読んでもらって「楽しい」時間を過ごしていれば、将来本の好きな子になる可能性が高くなります。
3歳までに性格の土台が形成されることは昔から知られていました。3歳ごろまでの子どもの性格は年をとっても変わらないという意味の「三つ子の魂百まで」とは、そのことを表したことわざです。
親の行動が刷り込まれることも
潜在意識は人の意識の大半を占めており、言い換えれば、コントロールの効かない潜在意識の働きによって人の行動のほとんどは決定されるといわれています。
この潜在意識が形成される時期がおよそ3歳までで、3歳まではどんな情報でも吸収して刷り込まれていきます。とくに一番身近なパパやママの行動は、子どもの潜在意識の中に組み込まれやすいのです。
組み込まれる内容は、親から子どもに対しての行動や言葉、態度、大人同士の会話など、子どもが見聞きして感じるものすべてです。善悪の区別なく、どんなものでも吸収するため、親は注意が必要です。
早期教育することのメリットとデメリット
記憶力や得意分野を伸ばすことができる
早期教育で大切なのは子どもの興味関心や適性に合ったものを見つけて伸ばすことです。人には向き不向きがあるので、様々な早期教育を経験して得意なものを見極めることが必要です。
とくに記憶力や得意分野を伸ばすことに関しては、なるべく早いうちから始めておくと将来の下地作りができるといわれています。早いうちとは、瞬間的な記憶力や感性への適性が強い右脳の方がよく働く3歳ごろまでの時期になります。
早期教育には暗記、英語、芸術、運動など、様々な分野があります。興味を持てそうなものから始めるとよいですね。
子どもに自信がつき学習意欲が増す
早期教育で習いごとに通うと、たいていの子どもは「先生に褒められる」という経験をします。この「親以外の大人」に褒められるという経験が大切で、子どもは普段感じることのない特別な感情を抱き、自信につながるのです。
また、できなかったことが先生の手助けを借りながらできるようになったとき、子どもは達成感を得ます。失敗や困難を乗り越えて得た達成感は、やはり子どもの自信につながります。
こうした達成感や自信は「もっと上手になりたい」という意欲にもつながります。さらにその後の学習意欲の向上も期待できるのです。
中学生ごろを過ぎると差がなくなることも
とくに文字や数字を覚えるなどの記憶系の早期教育を受けていた場合、差が顕著に表れるのは小学校低学年ごろまでで、成長するにつれてほとんど差がなくなることがあるようです。
IQを高めるとされるパターン教育も人気がありますが、その多くは機械的に答えを導き出す作業のようなものであるため、自らの経験を通して得られる「本当の考える力」がつきにくいといわれています。
またどんな習いごとに限らず思春期を迎えるころになると、親に言われるがままやってきた学習に抵抗感を感じる子どももいるようです。
3歳までの教育でパパママがするとよいこと
いろいろな体験で子どもの五感を伸ばす
五感を刺激するとは、見る・聞く・触れる(感じる)・味わう・匂うという機能をしっかりと使うことです。おすすめは外遊びで、例えば砂場で遊んだり落ち葉を握ったりダンゴムシを触ったりすることで子どもはたくさんの刺激を受けます。
服が汚れることを気にせず、自然とふれあって楽しく遊びましょう。
五感は生活の中でも刺激することができます。難しいことではなく、家族で楽しく会話をしたり美味しいものを一緒に味わったり抱っこをしたり絵本の読み聞かせをしたりなど、日常生活を一緒に過ごすことで刺激を与えることができるのです。