生理中の電車移動が辛いママへ。事前対策で体調不良を乗り切ろう
毎月やって来る生理が辛いと感じているママも多いことでしょう。女性として健康である証とはいえ、電車移動と重なると面倒ですよね。そこで今回は、生理中のママにとってどうして電車移動がストレスになるのか、電車に乗る前にしたい対策、電車移動中に辛くなったときの対処法などについてお話しします。
生理中のママにとって電車移動はストレス!
生理中は貧血になりやすく満員電車が辛い
血液の中にある赤血球では鉄分からヘモグロビンが生成されており、これが体内のすみずみへ酸素を運ぶという大切な役割を担っています。しかし鉄分不足によりヘモグロビンの量が少なくなると、体内の酸素が不足し貧血状態を引き起こしてしまいます。
貧血になると、めまいや頭痛、倦怠感などの症状が起こることもあるので、満員電車で揺られるのが辛く感じるかもしれません。出勤やお出かけなどで電車を使わなければならない場合、憂鬱になりますよね。
ホルモンの影響で吐き気をともなうことも
プロスタグランジンは、子宮を収縮させる作用があり、それによって子宮内膜が剥がれるのを促進させる効果があります。しかしこのホルモンの分泌量が多いと吐き気を感じたり、ママによっては頭痛や腰痛が起こることもあるようです。
さらに冷え性のママの場合、体内の血行不良のためにプロスタグランジンの体内からの排出がうまくいかず、吐き気が長引く傾向にあるともいわれています。
自然の摂理とはいえ、毎月生理が来るたびに吐き気や頭痛、腰痛などに悩まされるのは困ってしまいますよね。
経血漏れや臭いが心配になるママも
また、仕事が忙しく長時間トイレに立つことができなかったために、経血が漏れたというケースもあります。できるだけこまめにナプキンを替えたいけれど、会社では同僚の視線が気になるためにトイレに行きにくいということもあるでしょう。
また漏れだけでなく、臭いが気になるというママもいます。経血が出たばかりのときは臭いは少ないものの、ナプキンを長時間替えずにいると、酸化した経血に雑菌が繁殖して臭いを放つようになります。
生理中の電車は事前対策をして乗車しよう
電車が混む時間帯は避ける
ご存知のように満員電車では、ひしめきあっている乗客の体温で高温になりやすく、湿度も上がります。ただでさえ生理中で具合の悪いママがその環境に身を置くと、余計に気分を悪くする危険性があります。
さらに途中で座り込みたくなっても、満員電車ではどうにもならないので我慢しなければなりません。嘔吐したくなった場合も困りますよね。
生理中はできるだけ通勤ラッシュに当たる時間は避けて乗車するように心掛けましょう。
電車乗車前にナプキン交換や臭い対策を
駅のトイレに入り、ボトムスに携帯用消臭スプレーをしているという人もいれば、生理用ショーツを2枚重ねて履き、臭いが漏れないように対策しているという人もいるようです。また、香水をつけてごまかすという案もあります。
臭いは雑菌の繁殖が原因なので、ウォシュレットでこまめに洗う、もしくはアンダーヘアを剃って陰毛に雑菌がつかないようにするという人もいます。
電車に乗る前にナプキンを清潔なものに交換して、少しでも乗車中の漏れや臭いを防ぐようにしたいですね。
薬を飲んで症状を緩和させる
具合が悪いのに、「この電車に乗らないと約束の時間に間に合わない」と我慢して、途中下車もせずに乗り続けていると、気持ちが追い詰められてしまい、さらに気分が悪くなる可能性もあります。
そんなとき、生理の症状を緩和する薬を携帯していれば、それがお守り代わりになり気持ちも少し楽になりますよ。辛いときは無理せず、薬に頼ることも必要です。
ドラッグストアで生理用の市販薬も売っていますが、婦人科に行って相談するとママの症状に合ったものを処方してくれるので安心でしょう。
電車移動中に生理の症状が辛くなったら?
カイロで温めたりツボ押しをしたりしてみる
「今日は少し辛くなりそうだな」と感じたら、家を出る前に下腹部に当たる部分の肌着にカイロをつけておくのもよいですね。ついでに腰の後ろにある仙骨のあたりにも貼っておくと、体がしっかりと温まるので、冷えで生理痛が悪化するのを防ぐことができます。
車内でできる緊急対処法としてはツボ押しも効果的です。膝の皿から指4本分ほど上にあがり、足の骨の内側に移動するとくぼみがあります。これは「血海」というツボで、ここをぐっと押して離すという動作を5回ぐらい続けると、症状が緩和しますよ。
ほかにも、足の内側のくるぶしから指4本分ぐらい上の位置にあるツボ、「三陰交」を同じように押してみるのもよいですね。