隠れ肥満を解消する運動を知ろう!状態やママに多い原因について
体重計に乗って「体重が変わっていない」と安心しているママ、いませんか?体重が変わっていなくても、食べ方や運動量によっては、もしかすると「隠れ肥満」かもしれませんよ。今回は見た目でわかりにくい「隠れ肥満」について、原因や解消するための運動をご紹介します。隠れ肥満が疑われるママ、ぜひ実践しましょう。
隠れ肥満の状態やチェック法と種類について
隠れ肥満って普通の肥満と違う?
「肥満」になると様々な生活習慣病のリスクが上がります。病気リスクを減らすためにも、肥満予防は大切です。
では「肥満」にならないために体重管理を徹底すればよいのか、といえばそうではありません。体重が「標準体重」の数値内でも、筋肉の量が少なくて体の中の脂肪の割合(体脂肪率)が多いとやはり病気リスクは上がります。
この「標準体重」で体脂肪率が高い状態を「隠れ肥満」と呼びます。「隠れ肥満」は見た目ではわかりにくい、やっかいな肥満なのです。
隠れ肥満かどうかチェックしよう
その基準が「BMIが25未満で、体脂肪率が男性25%、女性30%以上」です。BMIは肥満指数のことで、身長と体重から算出します。
BMIの計算方法は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)です。
例えば身長158cmで体重が50kgなら、50÷1.58÷1.58でBMIは20です。肥満と判定されるのはBMIが25以上です。
体脂肪率は、最近では測定できる家庭用の体重計が増えましたね。スポーツセンターやトレーニングジムなどでも測定できるので、隠れ肥満かどうかをぜひ確認してくださいね。
隠れ肥満の脂肪タイプには2種類ある
一つが「内臓脂肪型肥満」。男性に多く、腹周りに内臓脂肪が過剰についていて、体形から「リンゴ型肥満」とも呼びます。外見からわかりにくい内臓に脂肪が蓄積しているため隠れ肥満が多いのが特徴です。病気リスクを上げるため「悪性肥満」に分類されます。
もう一つが「皮下脂肪型肥満」。女性に多く、下腹部や腰回り、太ももの皮下に脂肪が蓄積し、体型から「洋ナシ型肥満」とも呼びます。
一般的な「見た目が太い」肥満が多いのが特徴で、病気リスクの少ない「良性肥満」に分類されます。しかし標準体重でも、筋肉量が少ないと皮下脂肪割合が多くなって「隠れ肥満」となってしまいます。
ママが注意したい隠れ肥満の原因
間違ったダイエットをしている
出産後、お腹周りが気になるママは多いと思います。そのため子どもが成長すると一念発起、ダイエットを始めるママもいるのでないでしょうか。
ダイエットと一口に言っても色々ありますが、一般的に行われる方法の一つが食事制限ですね。しかし、ただ食べる量を減らしてしまうと、実は脂肪だけでなく大切な筋肉まで落としてしまうことになるのです。
筋肉の減少はリバウンドの原因になってしまいます。さらにリバウンドは内臓脂肪を増やす傾向があるため、筋肉が減って脂肪が増えることで隠れ肥満になってしまうのです。
更年期が近いママは女性ホルモンが減少
更年期では女性ホルモンのバランスが大きく変化します。心と体に大きな影響を与え、影響はなんと「隠れ肥満」にもおよびます。
原因が女性ホルモンのエストロゲンです。エストロゲンは内臓脂肪を分解して皮下脂肪にする働きがあり、そのためエストロゲンが分泌される更年期前の女性は皮下脂肪が多くなる傾向があります。
ところが更年期が近くなるとエストロゲンの分泌が徐々に低下していくため、内臓脂肪がつきやすい体質になるのです。更年期が近くなったら、いっそう「隠れ肥満」に注意が必要です。
普段の運動不足により筋肉が減少
この運動不足も隠れ肥満の原因となります。問題は運動不足で筋肉が減少するために、脂肪が減りにくくなってしまうことです。
運動不足で筋肉を使わないと筋肉は減少します。筋肉が減ると代謝が落ちて脂肪が燃焼しにくくなります。脂肪が燃焼しにくいうえ、運動不足になる前と食べる量が同じであれば、脂肪は燃焼どころか増えていきます。
もし体重が運動不足になる前と変わらないようであれば、筋肉が減って脂肪が増えている可能性が高いです。体重が標準なのに体脂肪率が高い「隠れ肥満」になっているかもしれません。
ママの隠れ肥満を解消する運動とは
スクワットや腹筋で筋肉量を増やす
おすすめの筋トレはなんといってもスクワットです。スクワットは「筋トレの王様」と呼ばれていて、効率よく筋肉を増やすことができます。
スクワットは主に下半身の筋肉を鍛えることができます。人間の筋肉の約70%は下半身、とくにお尻と太ももに集中しているので、その部分を効率よく鍛えられるスクワットは筋肉量を増やしやすいのです。
スクワットをするときは「足先の向きに膝を曲げる」「ひざは足先より前に出さない」「お尻を後ろに突き出すように」を意識するとひざを痛めにくいです。
ほかにも腹筋や腕立て伏せなど、気になる部位の筋トレも有効ですよ。