赤ちゃんができたら始まった吐き気!原因や吐き気の種類と対処のコツ
妊娠の兆候として代表的な「つわり」。食欲不振や嘔吐をともなう人もいれば、空腹が辛くて食べ続けてしまう人もいるなど、症状は様々です。とにかく辛い「つわり」の症状を少しでも軽減するために、正しい知識と対処法を身につけて、赤ちゃんのためにも頑張って乗り切りましょう。
赤ちゃんができたら始まる吐き気とは?
妊娠初期の「つわり」の症状の一つ
一般的なつわりは妊娠5~6週目くらいから始まり、12~16週ごろには落ち着きます。眠気・だるさ・めまい・胸やけ・唾液過多など、つわりによる様々な症状の一つが「吐き気」です。
ただムカムカするだけの人もいますが、水すらも吐いてしまうという重症のママもいます。妊娠初期の赤ちゃんはたくさん栄養が必要なわけではないので、ママは無理に食べなくても心配はないでしょう。ただし、脱水症状を避けるため水分はしっかりとりましょう。
妊娠すると吐き気を感じる理由
また一説には、未熟な胎盤が赤ちゃんを「異物」と認識してしまうことで「吐き気」が起こるともいわれています。胎盤が成熟してくることで吐き気が治まってくるということですね。
さらに、妊娠することでホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れたり、妊娠・出産・育児に対する不安からストレスが増えたりして、「吐き気」の症状をより重くするとも考えられています。「つわり」はお腹で赤ちゃんが元気に育っている証と思って、気長に乗り切りましょう。
吐き気が始まる時期やピークについて
つわりによる吐き気のピークは一般的に8~11週目くらいといわれています。しかしこちらも個人差があり、5週目くらいから一気に辛くなり、安定期に入るまで吐き続けたというママもいます。
また、吐き気が続く時期は安定期頃までが一般的ですが、安定期を過ぎてもなかなか吐き気が治まらないという場合もあります。出産するまで吐き気が続いたというママも少なくありません。
妊娠中に生じる吐き気の3パターン
嘔吐や吐き気に悩まされる「吐きつわり」
辛い吐き気に食事もほとんど食べられず、眠ることしかできないという妊婦さんもいます。症状が重篤だと、脱水や飢餓状態になってしまうため入院して点滴で栄養を取る場合もあります。
一日中吐き気がある状態が2カ月近く続くと、精神的にもかなり疲弊します。いったいいつ終わるのか…と、弱気になってしまうこともあるでしょう。しかしどんなに激しい吐き気が続いたとしても、吐きつわりは妊娠の終了とともに終わりを迎えます。赤ちゃんのために耐えるしかないですね。
空腹時に強まる吐き気「食べつわり」
空腹にならないようについ食べ過ぎたり、ダラダラ食べしてしまったりすることもあるでしょう。また、空腹でなくても、なにか口の中に入れておきたい衝動にかられ、飴をなめ続けたりやガムをずっと噛んでいたため口内炎がひどかったという人もいます。
また、「吐きつわり」は食欲不振になりがちですが、「食べつわり」は過食による過度の体重増加の危険性があります。妊娠中に太り過ぎると、妊娠糖尿病や難産のリスクが高まるため注意が必要です。
匂いに対して敏感になる「匂いつわり」
香料系のものだけでなく、油の匂いやご飯が炊ける匂いなど特定の食品が苦手になることもあります。また、ちょっと悲しいですが「パパの匂い」が嫌になってしまうママも多いようです。特に仕事を終えて帰宅したときの汗やたばこ、加齢臭などが混ざった匂いが耐えられないといいます。
匂いつわりも出産とともにまったくなくなるので、終わってみると「こんなにいい匂いなのになんであのときあんなにイヤだったのか…」と不思議に思うかもしれません。妊娠中は「無香料」の洗剤やせっけんでしのぎましょう。
吐き気の種類に合わせた対処法を知ろう
吐きつわりは食べられる物を無理なく摂取
妊娠初期の吐きつわりで大切なことは「食べられるものを食べればよい」ということです。コンビニのおにぎりでも、ワンパターンのゼリーでも、なにか口にしていれば大丈夫。「赤ちゃんのために食べなきゃ…」と無理やり食べて精神的に追い込まれてしまう方がよくありません。
水分だけはとって、それも吐いてしまうなら産院で点滴を打って、吐きつわりのピークを乗り切ってくださいね。