冬、室内の赤ちゃんに靴下は必要?素足のメリットや寒いときの対処法
赤ちゃんの足が冷たくなっているとき、対応を迷ってしまうことがあるのではないでしょうか。「赤ちゃんの足は冷たくても問題ない」とよく聞くけれど、体が冷えて風邪を引いてしまうのではないかと不安になりますよね。この記事では、足が冷たいときの赤ちゃんの状態や、素足でいるときのメリット、寒さ対策などをご紹介します。
寒い冬、室内でも靴下を履かせた方がよい?
基本、室内では靴下は履かせなくてよい
赤ちゃんが寒がっていないか気になる場合は、まず室温が丁度よいか確認しましょう。冬場は20~25℃で湿度は50~60%が乳幼児にとって過ごしやすい室温であるといわれています。
室温が丁度よいならば、防寒で靴下を履かせる必要はありません。赤ちゃんの足が冷たくなっている理由は、大人とは違う、赤ちゃんならではの体の機能にある場合がほとんどです。
暖かい室内で靴下を履かせていると、赤ちゃんの体の機能を低下させてしまう可能性があります。防寒対策は、暖房器具や衣服で調整するのがおすすめです。
赤ちゃんは手足で体温調節をしている
赤ちゃんの体は大人に比べ、皮下脂肪が少なく皮膚も未熟で薄いです。そのため、周囲の温度に体温が影響されやすく、体温の上昇や下降を頻繁に繰り返します。
赤ちゃんの手足は、体温が高いときには熱を放出し、反対に低いときには毛細血管を収縮させることによって熱を逃がさない役割を果たしています。このように、赤ちゃんの手足は体温調節の役割を担っているため、その効果によって冷たいことが多いのです。
室温を調整してある室内では靴下を履かせず、赤ちゃんの体温調節をスムーズにしてあげましょう。
熱がこもりすぎると健康に害がでることも
赤ちゃんが激しく泣いたとき、抱っこしているママも汗ばんでしまうくらいに、急激に体温が上昇していくのを感じたことがあるのではないでしょうか。赤ちゃんの体温の変化が早いのは、体温調節の機能が未熟なためです。
そんな赤ちゃんの足を靴下で覆ってしまうと、体温を逃がす、または保つ機能が損なわれてしまい、体調を崩す可能性があります。
赤ちゃんが寒くないか心配なときは、胴体が冷えていないか確認してあげたり、一枚多く着せてあげたりして、様子をみるのがよいでしょう。足首や手首から下が露出していれば大丈夫ですよ。
赤ちゃんが素足でいることのメリット
足裏に刺激を与えると脳が活性化する
裸足育児をすることで期待できる効果は、運動能力や免疫力の向上、ストレスに強い心が育つことなどです。裸足で生活すると足裏に刺激が加わり、脳の発達が促され、心身の成長へと繋がるといわれています。
脳は五感への刺激によって活性化し、大きく発達していきます。「裸足育児」は、単純に運動能力が発達するだけではなく、さまざまな能力を培う手段になる育児です。
脳は6歳までに90%が完成するといわれています。乳児期や幼児期には、さまざまな刺激を与えてあげたいですね。
素足は立つ感覚を養いバランスをサポート
子どもはつかまり立ちをしているときに、足裏の感覚から立つ方法を学んでいます。裸足で立つ練習をしていると、鮮明に床の感触が感じられるので、よりいっそう脳が活性化します。
そのため、裸足で立つ練習をすることは発達を促すことといえます。子どもの成長のスピードはそれぞれで、ママが早く立たせようとする必要はありませんが、「立ちたい」という気持ちをサポートしてあげるとよいのではないでしょうか。
また、ずりばいやハイハイの時期でも裸足なら滑りにくいので、赤ちゃんも達成感が得やすいでしょう。
足を自由に動かせる解放感、リラックス効果
赤ちゃんも大人と同じように、裸足で生活することで解放感を感じ、リラックスできるという効果があります。室内ではなるべく裸足にさせてあげるのがおすすめです。
また、公園などで子どもが緊張してしまうことに悩んでいるママもいるのではないでしょうか。そんなときは、裸足になり足裏の感覚を感じることで、緊張が和らぐという人はたくさんいます。
乳児期や幼児期は、人前で緊張してママから離れなくても問題ない時期ではありますが、試してみる価値はあるのではないでしょうか。
赤ちゃんが寒そうにしていると感じたら
まずは背中やお腹、足裏サインをチェック
また、赤ちゃんの寒さや暑さを確かめる方法の一つに、「足裏サイン」というチェック方法があります。足裏サインは、足裏の温度や湿度によって、赤ちゃんの気持ちを知ろうとする方法です。
・冷たい×サラサラ
寒い可能性があるので、一枚着せてあげましょう。
・冷たい×しっとり
熱を逃がしている最中です。首も汗をかいている場合は一枚脱がせてあげましょう。
・温かい×サラサラ
眠いとき。
・温かい×しっとり
体温調節中、または暑い。首や胴体が汗ばんでいないか確認してみましょう。