段階的にうがいの練習を進めよう!上手になるための練習法とコツ
頻繁に外遊びをしたり、外出したりするようになると、手洗いだけでなくガラガラうがいもした方がよいとママは考えますね。ところが、うがいは子どもにとって手洗いよりも難しいことなので、やり方を分かりやすく伝えるのは大変なことでしょう。そこで、どのようにうがいを練習していけばよいのかをご紹介します。
うがいの目的と正しい方法や練習開始の目安
喉を洗浄して口の中に入った菌を洗い流す
うがいには「口内の洗浄と菌を洗い流す効果」があるといわれています。外遊びをすると、空気中にたくさん存在する細菌やウイルス、砂の中の菌や舞い上がった砂ぼこりを吸ってしまうでしょう。うがいは、無意識のうちに口や喉に入った菌を追い出すために喉の洗浄をし、口の中から菌を外へ洗い流す目的があります。
乾燥するとウイルスの活動が活発になるため、冬は加湿器をつける家庭も多いでしょう。乾燥は部屋だけでなく、喉にも同じようによくありません。うがいは喉に潤いを与える役割も担い、風邪やインフルエンザ予防に役立つそうですよ。
順序を踏まえながら綺麗な水でうがいをする
うがいの効果は、水うがいだけで十分といわれています。うがい薬は殺菌効果があるため細菌やウイルス、カビには強いですが、毎回使うと粘膜を傷つけてしまうのです。
少し古い資料ですが、京都大学健康科学センターが行った調査(2002~2003年)によると、うがいをしない人に比べうがい薬使用者の風邪発症率は12%減、水うがいの人は40%減という結果になり、水うがいの効果が高いことが実証されました。
正しいうがいの順番は、手洗い、ブクブクうがい、ガラガラうがい(15秒)です。行うときは、きれいな水を使用しましょう。
自分でコップの水を飲める2、3歳を目安に
小さいときは専用マグやストローカップで飲んでいた子も、2歳になれば多くがマグカップなどでお茶や牛乳を飲めるようになりますね。そのタイミングがうがいの練習を始めるポイントかもしれません。
いきなりうがいといわれても、子どもにはなんのことか分からないものです。そのため、事前に絵本を読み聞かせたり、アニメを見せたり、パパやママがお手本にうがいをしたりして、うがいとはどういうものか、なぜうがいをするのかを手洗いとセットで伝えるとよいのではないでしょうか。
まずはブクブクうがい!子ども向けの練習法
上手に吐き出せなくても口から水を出す
子どもも突然「吐き出してみて」といわれても戸惑うものです。そのため、最初はママがお手本をみせます。少しの量だけ水を口にふくみ、ペッと吐き出してみましょう。洗面所が難しければ、洗面器を持ってきてそこで練習してもよいですね。
吐き出しが上手にできず口から水が垂れてきたり、目的の場所以外に水を飛ばしたりしてしまうかもしれません。しかしそれを叱るのではなく、濡れてもよい服に着替える、下にシートを敷く、お風呂場で練習するなど工夫してリラックスした環境を作れるとよいですね。
水を飲み込まずに口の中にためる
最初から長い時間を目標にせず、3秒くらいの短い秒数から始めて徐々に伸ばしていきます。10秒以上我慢できるようになったら、水の量を増やしていきましょう。
水を口にためておく秒数も量も増やすことができたら、次は吐き出す練習を始めます。練習し始めより水の量が多いので、吐き出しがうまくできないかもしれませんが、コツは分かっているので練習しているうちに上手になっていきますよ。
ママと一緒に「ぺッ」と言いながら吐き出すと、タイミングも分かりやすく上手になるのも早いでしょう。
口に水を含んでブクブクと頬を動かしてみる
まず、ゆっくりと右と左の頬を交互に膨らませることから始めましょう。スムーズに動かせるようになったら、頬全体を膨らませたり元に戻したり、早くしたりして口の動きに慣れていきます。
子どもがうまくできないときは、ママがお手本を見せましょう。ママの真似をしていると急に上手にできるようになりますよ。
上手になったと感じたら少し水を含みます。水を増やしながら、適量でうまくブクブクうがいができるようになるまで頑張りましょう。
ガラガラうがいの練習方法とコツとは
正面を向いて口を開けて声を出す
ガラガラうがいは、ママも声を出してするものです。そこで、第一の練習は声を出すことから始めます。口を開けた状態で正面を向いて「あー」と声を出してみましょう。それができるようになったら、水を入れた状態のまま口を開け正面を向きます。このとき、正面に鏡があると様子が見えて子どももやりやすいですね。
正面を向いて口を開けても水がこぼれなくなったら、次は「あー」と声を出してみます。何度か声を出せたら、ペッと吐き出す練習も合わせて行ってみましょう。
ここまでできるようになったら、ガラガラうがいまであともう少しです。