酸素系漂白剤で食器を衛生的に!子どものいる家庭で大活躍の除菌方法
赤ちゃんや子どもが使う食器は食中毒などの病気予防のために、いつでも清潔にしておきたいものです。しかし、アルコールのスプレーは子どもの食器には使いたくないというママも多く、どのように除菌すればよいか悩むこともあるのではないでしょうか。こんなときに便利な酸素系漂白剤の活用法をご紹介します。
食器の除菌に酸素系漂白剤が人気の理由
酸素系漂白剤は長期的には環境に優しい
過炭酸ナトリウムは水に溶かすと炭酸ナトリウムと過酸化水素水に分離する薬品でアルカリ性の性質を持っています。炭酸ナトリウムは温泉の「炭酸泉」に含まれる安全な物質です。
また、過酸化水素水は傷の消毒に使われる「オキシドール」と同じもので、殺菌や漂白力を持つ弱酸性の液体です。簡単にいうと「酸素を余分に含んだ水」で、酸素を出しながら自然に分解して水になります。
「漂白剤」というと環境によくないというイメージがありますが、分解すると自然に存在するものになる成分でできているため、長期的には環境に優しいといえるでしょう。
ツンとしたにおいが苦手な人に最適
胃腸炎などの感染症予防に使われるほど高い殺菌力があるのですが、塩素特有のツンとしたにおいを持っているため、苦手に感じるママも多いのではないでしょうか。
塩素を含んでいない酸素系は殺菌漂白力がやや弱くなりますがツンとしたにおいがしません。空気清浄機のようなにおいを感じることがあるかもしれませんが、基本的に無臭です。
塩素臭が苦手なママも安心して使えるうえ、におい残りがないので口に入れる食器にも安心して使うことができます。
忙しいママに嬉しい時短エコ家事ができる
使用法は、洗いおけやシンクにお湯をためて漂白剤を溶かし、洗いたい食器を20~60分程度漬け置きするだけです。漬けたあとは水でしっかり洗い流せば完了なので、普通の食器洗いよりも手軽ですよね。
食器や調理器具の洗浄と除菌、漂白を同時に行うことができるだけではなく、界面活性剤を使った中性洗剤より環境に優しいのも魅力です。
シンクを使って漬け置きすれば食器洗いと掃除を同時に終わらせることができます。時短とエコを両立した家事ができるのは嬉しいですね。
酸素系漂白剤を食器に使うときの使い方
40℃以上のお湯で漬け置きするのが基本
アルカリ成分が油を溶かしたり、過酸化水素水が酸素を出したりする反応は温度が高いほど活発になります。そのため、「温度が高いほど効果が高くなる」といえるでしょう。
しかし、温度が高すぎると反応が早く進みすぎてしまうため、「漂白が終わる前に分解が終わってしまった」ということになりかねません。
成分の効果が高くなるのは40℃からですので、漬け置きするときは40℃以上のお湯を使ってくださいね。ただし、高すぎると効果が落ちますので、高くても50℃程度にしておきましょう。
まな板など大きくて漬け置きできないものは
まな板など、大きくて漬け置きができないものは布巾やキッチンぺーパーを使ってシップするとよいでしょう。500mlのお湯に小さじ1杯分の漂白剤を混ぜて溶かし、キッチンペーパーなどを浸して絞らずに被せておきます。
シップは温度が下がりやすいので漬け置きよりも高めの60℃のお湯で作りましょう。気温が低く乾燥しやすい冬はシップの上からラップをかけるとよいですね。
30分ほど置いたらしっかり洗い流して完了です。一度で汚れが落ちなかったらもう一度繰り返してみてくださいね。
キッチン丸ごとピカピカに「オキシ漬け」
オキシ漬けとは、アメリカ産の酸素系漂白剤「オキシクリーン」を使った漬け置き洗いのことで、食器はもちろん、コンロの五徳や魚焼きグリルもピカピカにできると評判です。
オキシ漬けは一般的な酸素系漂白剤を使った漬け置き洗いと同じ方法で行います。40℃以上のお湯にオキシクリーンを規定量溶かして漬け置きしたあと水洗いするだけなので簡単ですよ。
オキシクリーンはアメリカ版と日本版がありますが、アメリカ版には界面活性剤が入っています。日本版のオキシクリーンには界面活性剤が入っていないので、環境に優しい成分のものを使いたいママには日本版がおすすめです。
酸素系漂白剤を使うときに気をつけること
漬け置きした後は水でしっかりすすぐ
油汚れがついていた食器や調理器具は表面にヌメリがたくさんついていますので、取れるまでしっかり流しましょう。このヌメリは油とアルカリが反応してできた石けんのようなものなので、水やお湯で落とすことができます。
普段使っている食器洗い用洗剤で洗いたくなるかもしれませんが、スポンジについている雑菌を食器に塗りつけることになるので避けたほうがよいでしょう。
スポンジで洗わないとなんとなく不安に感じるかもしれませんが、汚れは落ちているので安心してくださいね。