漬物を子どもはいつから食べてよいの?漬物の知識や注意点を紹介
離乳食が進むうちに、大人でさえ摂取に気をつかう塩分や糖分、辛い物、生ものなどは、いつから子どもに食べさせてよいのかが気になるママもいることでしょう。今回はその中でも塩分が気になる漬物について紹介します。子どもが食べてよい時期や、おすすめレシピ、注意点も参考にしてくださいね。
漬物についての知識を身につけておこう!
漬け方で異なるいろんな種類の漬物を知ろう
例えば、つけ汁やつけ床によって分ける方法があります。塩漬け、ぬか漬け、粕漬け、酢漬け、麹漬け、味噌漬け、しば漬けなど、一般的に漬物の名前になっているので分かりやすいですよね。
また、保存期間によって分ける方法もあります。一晩ほどしか漬けないものを「一夜漬け」、1週間から3カ月ほど食べられるものを「当座漬け」「普段漬け」、1年中食べることができる「保存漬け」というふうに分けられます。保存期間が長いほど塩気が多くなります。
微生物の働き、発酵を利用した「発酵漬物」と、微生物の働きを利用しない「無発酵漬物」という分け方もあります。
日本だけではない?美味しい世界の漬物
韓国といえば「キムチ」です。キムチは唐辛子、ニンニク、果物、魚介類など多くの材料と一緒に漬けます。味噌漬けは「チャガチ」、塩漬けは「チャンヂ」、浅漬けは「コッチョリ」といいます。
ヨーロッパは「ピクルス」が有名ですね。ピクルスは乳酸発酵のものと酢やワイン液に漬けるものがあります。酸っぱい「サワークラフト」は酢漬けではなく乳酸発酵です。塩漬けにした魚をオリーブオイルに漬けた「アンチョビ」も漬物といえます。
意外な効果がある?漬物で健康維持を
また、ちぎっただけの葉野菜より、野菜が凝縮して作られている漬物の方が、少量でもしっかりと野菜を摂取できます。漬物にすることは簡単に多くの野菜を食べる方法なのです。
野菜のビタミンは、調理過程で多くが失われてしまいます。しかしぬか漬けにすると、ぬか床の「ビタミンB1」が野菜に凝縮され、ビタミン含有量が増えます。また、ぬか漬けは乳酸菌発酵なのでお腹の健康に作用します。ぬか漬けはダイエットや美容によいといえるのです。
漬物を子どもが食べてよいのはいつから?
子どもはいつから漬物を食べられるの?
梅干は、9~11カ月頃のカミカミ期から、塩抜きした少量の果肉を調味料代わりに使えますが、次のことに注意してください。
購入時には、はちみつ入りの梅干しを避けましょう。はちみつに入っているボツリヌス菌は赤ちゃんにリスクの高い菌です。はちみつを食べた赤ちゃんが死亡したニュースを見たママも多いのではないでしょうか。梅干しは無添加のものを選んでくださいね。
食べるときは塩抜きをしましょう。それでも塩分は残るので食べ過ぎないようにしてくださいね。アレルギー反応がでる子もいるので注意が必要です。
なぜそれまで食べてはダメなの?
また、漬物を食べてしまったときにすぐに出る症状もあります。
「食塩中毒」といい、漬物を食べてから数時間以内に、頭痛や嘔吐、めまい、発熱、下痢等の症状が出てきます。
食塩中毒になってしまった場合、水を飲める子には、大量に飲ませて嘔吐するように促しましょう。
家で嘔吐できても、もう大丈夫というわけではありません。すぐに病院に行き、先生に診てもらいましょう。
子どもが喜ぶ簡単漬物レシピ
1.長芋(約5cm)をすりおろす。
2.粗みじんに切りにした漬物2種(たくあん、野沢菜など)各20gを混ぜる。
3.器にご飯を盛り、1、2、しらす(15g)をかける。
4.削り節と刻みのりを散らして、しょうゆをかける。
【豚バラと梅のきゅうり巻き】(2人分)
1.鍋に湯を沸かし、豚バラ肉(薄切り150g)を中火で茹で、火が通ったら冷水に取って水気を切る。
2.大葉(6枚)を半分に切る。
3.きゅうり(1/2本)を縦にピーラーでスライスする。
4.3を1番下にして1と2を重ね、くるくると巻いていく。
5.海苔巻きのように立てて置き、中心に梅肉をのせて、削り節を散らしポン酢を回しかける。