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新生児に腕枕をしてもよい?添い寝で腕枕するときのポイントと注意点

新生児に腕枕をしてもよい?添い寝で腕枕するときのポイントと注意点

腕枕で寝かしつけるときのポイント

抱っこのように全身を支えよう

赤ちゃんがもっとも安心できる姿勢はママのお腹の中にいたときの丸まった姿勢だといわれています。そのため、首や頭だけではなく肩や背中も支え、背骨が緩やかに丸まる横抱きは赤ちゃんにとって安心感の高い姿勢といえます。

一方、あお向けでは背骨がまっすぐに伸びて体を丸めることができません。安心感が低いため、なかなか寝付くことができず、眠りが浅くなることもあります。

添い寝で腕枕をするときは抱っこのように赤ちゃんの肩や背中も支えましょう。赤ちゃんの首や頭だけに負担がかかることを防ぎ、体を自然に丸めることができます。

もし、赤ちゃんの首が苦しそうなときは、赤ちゃんのお尻の下に手を入れたり、タオルなどを使って調整してください。

寝つくまではようすを見守ろう

赤ちゃんのお世話だけではなく家事もこなさなくてはならないママは、赤ちゃんを寝かしつけたらできるだけ早くその場を離れたいかもしれません。

しかし、大人に比べて眠りが浅いことも多い赤ちゃんは、姿勢や温度などの変化に敏感です。まぶたを閉じてほとんど寝ているような状態でも、ママが離れると目を覚ましてしまうことがあります。

いったん目を覚ましてしまうともう一度最初から寝かしつけをしなくてはなりません。また、赤ちゃんが不機嫌になってぐずると寝かしつけに時間がかかってしまいます。

早く別のことをしたいママの気持ちもわかりますが、赤ちゃんが寝つくまでは見守るようにしましょう。寝かしつけをやり直すより、時間もストレスも軽くなりますよ。

熟睡したら腕枕はそっとはずそう

腕枕をしていると腕がしびれてしまったという経験はありませんか?これは、腕のなかにある「とう骨神経」が頭の重みと骨の間で圧迫されることが原因です。

とう骨神経は手指の動きに関わる太い神経で、圧迫されてマヒを起こすと「腕の感覚がなくなる」「指を動かしにくい」ということが起こります。

しびれは時間が経つと自然に治ることがほとんどですが、長時間圧迫された場合はなかなかしびれが取れず、手や指を動かすことができなくなることもあります。重症になると投薬やリハビリが必要になることもあるので注意が必要です。

また、長時間の腕枕は赤ちゃんの負担になることもあります。赤ちゃんが熟睡したら腕枕をそっとはずしてくださいね。

赤ちゃんを起こさない腕枕のはずし方

枕やタオルで頭を受け止める

赤ちゃんが眠ったことを確認したあと腕枕をはずしたら赤ちゃんが目を覚ましてしまうということがあります。これは腕を抜いたときに赤ちゃんの頭や首が大きく動いてしまうことが原因です。

腕枕をはずすときは枕やタオルを赤ちゃんの顔と布団の間に差し込んでください。赤ちゃんの頭を少しずつ枕に乗せながら腕を抜いていけば頭や首が動くのを防ぐことができます。

ただし、枕を使うときは高すぎる枕や柔らかすぎる枕を使うことは避けましょう。首に負担がかかってしまうほか、顔が埋もれて窒息する可能性がありますので、そのまま寝かせる場合はベビー用枕を使ってください。

また、寝返りを打つことができない月齢の低い赤ちゃんの場合は枕やタオルを取った方が安心ですね。

最初にアームウォーマーをつけておく

腕枕をはずすときに赤ちゃんが目を覚ましてしまう原因としては、首や頭が動いてしまうということのほか、頭や顔がこすれることがあげられます。

赤ちゃんを腕枕で寝かしつけるときは事前にアームウォーマーをつけておきましょう。腕枕をはずすときは一方の手でアームウォーマーの袖側を持ちながら腕を引き抜くと、赤ちゃんの頭や顔をこすらず腕枕をはずすことができます。

衣服が赤ちゃんの顔をこすって傷つけたり、衣服が引っかかって赤ちゃんの顔が動いたりすることも防げるため、赤ちゃんが起きてしまう確率を下げることができますね。

アームウォーマーは腕を引き抜きやすいよう、やや大きめで滑りがよい素材でできている物がおすすめです。

専用の寝かしつけ枕を使ってみる

「東京西川」の名でおなじみの寝具メーカー、西川産業が販売する「寝かしつけ枕 ママ楽ね」は、腕に装着する寝かしつけ専用枕です。

アームウォーマーにベビー用枕がついたような形をしており、サイズはママの腕に合わせてマジックテープで調節可能です。寝かしつけるときに腕につけておけば、寝ついたあとに腕を簡単に引き抜くことができますよ。

寝かしつけるときに赤ちゃんの頭が枕に乗っているため、腕が抜ける前と抜けたあとの環境の変化が少なくなります。また、頭が布団に落ちたときのショックを枕が和らげてくれるのも魅力ですね。

裏地は通気性のメッシュが使用されているため夏でも快適に眠ることができるほか、洗濯可能なのでいつでも清潔に使うことができます。

腕枕で添い寝するときに気をつけること

頭や首だけが高くならないように注意

赤ちゃんに腕枕をしたとき、赤ちゃんの首だけが高くなると頭が反ってしまいます。

頭が後ろに沿った状態は大人にとっても息苦しい状態ですが、気道が細い赤ちゃんはさら呼吸が苦しくなります。また、頭の重みで首に大きな負担がかかるため、赤ちゃんの骨格によくない影響をおよぼす可能性もあります。

その逆に、頭だけが高くなって顔が下を向いてしまう状態もよくありません。喉がふさがって呼吸が苦しいだけではなく、顔の前の二酸化炭素濃度が高くなって乳幼児突然死症候群を招く恐れがあります。

腕枕をするときは頭や首だけではなく肩や背中も支えましょう。全身がゆっくり高くなっていくため頭や首だけが高くならず、一部だけに負担がかかるのを防ぐことができます。

布団などで赤ちゃんの鼻や口をふさがない

赤ちゃんを腕枕で寝かせるときは、赤ちゃんが苦しがっていないか、ママの腕や衣類が赤ちゃんの口や鼻をふさいでいないかをチェックしてください。

体の発達が未熟で呼吸する力が弱い赤ちゃんは、薄いタオルでも窒息することがあります。ママが着ている衣類や掛け布団はもちろん、薄いシーツなどは息を吸ったときに顔に張り付く可能性があるので危険です。

なかでも、寝返りを打てない赤ちゃんは顔にシーツなどがかかったときに姿勢を変えることが難しいため、窒息のリスクが高く注意が必要です。

また、腕枕をすると赤ちゃんの頭はママの胸のあたりの高さになります。赤ちゃんと同じ掛布団を使っているとママの肩や腕、背中が冷えてしまいますので寒さ対策をしてくださいね。

ママが寝てしまう前に腕を抜いて

添い寝で腕枕をしているとき、もっとも避けなくてはならないのは「腕枕をしたままママが熟睡してしまうこと」です。

ママが赤ちゃんとくっついたまま熟睡してしまうと、寝返りを打ったときに赤ちゃんがママの体の下敷きになってしまうかもしれません。また、腕を動かしたときに赤ちゃんの体が動いて鼻や口がふさがってしまうかもしれません。

私の友人ママは添い寝で腕枕をしていたときにウトウトしてしまい、赤ちゃんの体にかぶさってしまったことがあるそうです。パパがすぐに起こしてくれたため赤ちゃんは無事でしたが、気づくのが遅れていたらと思うとゾッとしますよね。

添い寝で腕枕をするときはママが寝てしまう前に腕を抜き、赤ちゃんから離れるようにしましょう。

まとめ

赤ちゃんとの添い寝や腕枕は、赤ちゃんの体温や寝息を感じることができる至福の時間です。

しかし、リスクも多く一歩間違えると赤ちゃんの命を危険にさらしてしまうこともあります。幸せな時間が悲しい結末につながってしまうことのないよう注意してくださいね。

また、腕枕をはずすときに赤ちゃんが起きてしまうというときは、腕の抜き方を工夫してみましょう。慣れないうちは失敗するかもしれませんが、コツをつかめば赤ちゃんを起こさずに腕を抜くことができますよ。
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