子どもが真似する時期はいつ頃?家族の真似をすることでの効果とは
ふとした瞬間、子どもの言動が自分に似ていることに気づいてびっくりすることがありますよね。真似してほしくないことまで真似するようになってしまったらどうしよう、と考えているママは多いのではないでしょうか。今回は、真似をし始める時期や、真似をすることによってどんな効果があるのかについてお伝えします。
真似していると親が気づくのは7~8カ月頃
生後2週間から真似は始まっている
しかし、それよりも前の生後2週間頃から、赤ちゃんは徐々に真似をし始めていることをご存知ですか?生後2週間くらいになると「新生児模倣」が始まり、ママやパパの真似をするようになりますよ。
視力は0.01~0.02くらいではっきりとは見えていませんが、30cmの範囲まではぼんやり見えているようです。少しずつですが、ママが口を開けると同じように少し開ける動きをしたり、舌を出すと同じように出したりするようになってきます。
ママが気づかないこんな小さな頃から、真似は始まっているのですね。
知らず知らずに使っている言葉まで
ママは知らず知らずのうちに使っていても、子どもは聞いているものです。これは小さな赤ちゃんでも同じではないでしょうか。
赤ちゃんに話しかけるときは丁寧な言葉を使っていても、電話の会話や、車の運転中に思わずよくない言葉が出てしまうこともあるでしょう。子どもの言葉は、日頃のママを映している鏡のようなものです。
子どもが使っているのを聞いて初めて気づいた!なんてことにならないように、言葉遣いには気をつけることが大切ですね。
家の中での行動もちゃんと見ている
例えば、手がふさがっているときに引き出しや冷蔵庫の扉を足でしめたり、ごみ箱が少し離れた場所にあると、ごみを投げ入れたりすることはありませんか?真似をしてほしくないことも子どもはよく見ているものです。
また、親が少し猫背なら子どもも猫背で歩いていたり、ズボンのポケットに手を入れていたら同じように入れていたりなども、よく見かける光景でしょう。
「子どもを見れば親がわかる」と昔からよくいいます。子どもに真似されても恥ずかしくないような行動を、日頃からとるようにしたいものですね。
実は真似をするってとても大切なこと!
赤ちゃんなりのコミュニケーション
生後7~8カ月頃になると、ママが手をたたくと真似をしてたたいたり、「あーん」といいながら口を開けると同じように口を開けたりしだします。生後9~10カ月頃になると、さらにいろいろな真似ができるようになりますね。
「いないいないばあっ!」や「ちょうだい」のしぐさはその代表例ともいえるでしょう。このような赤ちゃんの真似は、赤ちゃんなりのコミュニケーションといわれていて、成長する過程でとても重要なものです。
この時期には、簡単なしぐさや言葉で赤ちゃんとたくさんのコミュニケーションをとることが大切ですよ。
真似することを経て個性が出てくる
例えば、少し大きくなるとテレビのヒーローの真似をしてみたり、お友だちの作品を見て同じように作ってみたりするなど、いろいろなことを真似しますね。このように、このように、子どもは小さいうちからいろいろな人の真似をして、経験を積み重ねていきます。
真似ばかりしていると個性が生まれないのではないか、と心配になるママもいるでしょう。ですが、大人やお友だちの真似をする経験の積み重ねから、次はこうしてみようという個性豊かな発想が生まれるのです。
逆に真似をしてあげることもよい刺激に
ママが赤ちゃんの真似をすると、赤ちゃんは自分以外の人の存在を認識できるようになります。また、真似をされると、自分がママに受け入れられている、という心地よさを感じるそうです。この心地よく感じることの繰り返しが、後に人を好きになったり、周りの人に興味を持ったりするきっかけになるのですね。
この時期は、ママがすることを赤ちゃんが真似したり、逆に赤ちゃんがすることをママが真似したりして、赤ちゃんとたくさんコミュニケーションをとりましょう。
我が子のためにも自分の言動を意識しよう
悪いことほど子どもは真似る
この子のママは、いつもこうしてほめてあげているのでしょう。このように聞いていて穏やかな気持ちになるような真似はたくさんしてほしいですよね。
しかし、子どもが真似するのはよいことばかりではありません。悪いことでも同じように真似しますよ。
例えば、食事中に「肘をついて食べてはいけないよ」「お口は閉じて食べようね」と注意しても、ママが肘をついていたり、口を開けて食べていたりしていると子どもは真似をするでしょう。ママは、真似されても大丈夫なように自分の言動を意識することが大切です。