妊娠安定期に気をつけることは?旅行や外出時の注意点を知ろう
妊娠安定期に入ると体調が落ち着いてくることが多いですよね。流産の可能性も減ったので、出産前にパパと2人で旅行や遠出を計画しているママもいるかもしれません。そこで、妊娠安定期と呼ばれる時期とその時期の注意点、旅行のときに気をつけたいことや遠出時の必需品などについてお話しします。
妊娠の安定期とその時期の注意点は?
安定期は16週ごろから27週ごろのこと
この時期までは体調に色々な不安を抱えていたママも、安定期に入ると流産の可能性も減ってくるのでほっと一安心することでしょう。
安定期に入るとママの体内で胎盤が完成するので、そのおかげでママの体調が安定するといわれています。また、ママのお腹も膨らみが少し目立ってくるようになるので、周りの人も気がつきやすくなります。
電車やバスなどの公共の乗り物に乗ると、親切な人から席を譲ってもらうこともあるかもしれませんが、念のためにマタニティマークをつけておくと安心です。
動きやすくはなるが運動は少しずつ無理せず
妊娠初期はウォーキング程度しかできなかったママも、安定期に入ると色々な運動ができるようになります。マタニティヨガやマタニティスイミングなどにチャレンジするのもよいですね。
体重管理をするためにも、無理のない範囲で運動をすることが大切です。定期健診時に運動をしてもよいか、かかりつけ医に聞いてみるようにしましょう。ただし、運動中お腹が張ってきたり気持ち悪くなったりした場合は、無理せず中断してくださいね。
つわりが落ち着いたら過食に注意
妊娠中のママの体は、活動するためにより多くのエネルギーを必要とするので、簡単にエネルギーへと変換しやすい炭水化物や糖質を含んだ食品を欲するようになります。たとえば、急にフライドポテトやチョコレートばかり食べたくなって戸惑った経験があるママもいることでしょう。
偏ったものばかり食べてしまうと、体重管理に影響を及ぼすほか、ママと胎児の健康にもよくありません。つわりが落ち着いたからといって、過食しないように心掛けましょう。
安定期の旅行のときに気をつけたいこと
飛行機の移動や海外はかかりつけ医と相談
安定期に入れば遠出も可能ですが、念のため、旅行を計画する前にかかりつけ医に相談するようにしたいですね。特に飛行機での移動があったり、目的地が海外であったりする場合には注意が必要です。
たとえば海外旅行に行く場合、フライト時間は10時間以内で収まるようにしたいですね。これ以上時間がかかると、ママの体への負担が大きく心配です。フライト時間はできるだけ短い方が安心ですよ。
また、渡航先は日本との時差が5時間以内の国を選ぶようにしましょう。時差が大きいと体内リズムが狂い、元に戻るまで辛く感じてしまいます。
移動時はエコノミー症候群の対策を
その血栓が血管の中を流れて肺動脈を詰まらせると、血液中に酸素を取り込めずに死に至ることもある怖い病気です。飛行機だけでなく電車や乗用車でも発症する可能性があるので、心に留めておきましょう。
特に妊娠中は産後に備え、血液が固まりやすくなっています。つまり妊娠していないときに比べ、血栓ができやすくなっているので注意が必要です。
機内で着圧ソックスを履いたり、水分をこまめに摂取したりなど心掛けるようにしましょう。数時間ごとに席を立って体を動かすことも大切ですよ。
観光地はかかりつけ医に戻れる距離が安心
もしそうではない場合、たとえ現地に産婦人科医院があったとしても、まず感染症のチェックから必要となり、検査をしている間に手術などの処置が遅れてしまうことがあります。そうなると、本来助かるはずの命が助からないという最悪の事態にもつながりかねません。
かかりつけの病院なら今までの検査結果や妊娠経過のデータが保管されているので、最初から検査をする必要もなく、すぐに必要な処置をしてもらうことが可能です。
お腹の赤ちゃんのためにもあまり無理をせず、ママが安心できる距離で旅行を楽しむようにしたいですね。生活圏から少し離れるだけでもよい気分転換になりますよ。
遠出をするときは持ち物チェックを!
母子手帳や保険証、お薬手帳は必需品
遠出の場合は、さらに今までの検査結果のコピーを母子手帳に挟んでおくと安心です。今までどんな薬を飲んだことがあるのかがわかるよう、お薬手帳もあるとよいですね。
出先でママの体調が悪くなったとき、必ずしも自力でかかりつけ医や家族の連絡先などについて話せるとは限りません。念のため、必要な連絡先と名前をメモした紙を母子手帳に貼りつけておくのも一案です。
また交通手段によっては、妊娠中の移動について医師の診断書が必要なケースもあります。事前に確認するようにしましょう。