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産婦人科ってどんなところ?意外と知らない産科と婦人科の役割

産婦人科ってどんなところ?意外と知らない産科と婦人科の役割

子宮筋腫やがんなどの治療

PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)、月経過多などの日常的な症状のほかにも、女性特有の疾患で多い子宮筋腫や子宮内膜症、また子宮頸がんや子宮体がん、卵巣がんなどの治療を行うのも婦人科です。

子宮筋腫は本来良性の腫瘍ですが、悪性化してしまった場合や急激に大きくなってしまう場合などはホルモン療法か手術療法で治療します。

子宮内膜症では痛みの緩和や進行を抑えるための投薬療法や、患部を切除して妊娠の可能性を高める手術療法を行います。

子宮頸がんや子宮体がん、卵巣がんでは、進行の度合いによって複数の手術療法から適切な方法を判断し治療を行います。

軽度の症状から重度の症状まで、婦人科がサポートしてくれます。

ピルの処方や不妊治療を行う病院も

婦人科では分娩をすることはできませんが、妊娠までのプロセスの相談をすることができます。不妊治療を希望している場合は婦人科へ行ってみましょう。

不妊治療では血液検査や卵管や子宮にトラブルが無いかや排卵日のタイミングを調べ、段階的にタイミング治療やホルモン治療を行います。患者の不安や心配ごとに寄り添いながら専門の治療を行うのも婦人科です。

近年増加しているPMS(月経前症候群)や生理不順の治療として、ピルを処方してくれるのも婦人科です。ピル=避妊というイメージがありますが、ホルモンの変化や乱れによって引き起こされるこれらの症状や、子宮筋腫や子宮内膜症の痛みの軽減や経血の量を減らす目的にもピルが用いられています。

産婦人科だけにいる助産師とは

赤ちゃんとママのケアをしてくれるプロ

妊娠をして産婦人科を受診した際に「助産師」というネームプレートを付けている人を見かけることや、「助産師の◯◯です」と自己紹介をされたことがあるかと思います。「助産師って、看護師とはどう違うのかな?」と感じるママも多いですよね。

産婦人科にいる助産師は、妊娠中のママや生まれてきた赤ちゃん、そして出産後のママのサポートやケアをするお仕事です。

妊娠中に不安に感じることや赤ちゃんの様子などを相談することもできますし、母乳指導や赤ちゃんのケアの方法を指導してくれるのも助産師です。

「助産師=医師と看護師の中間的存在」と考えると分かりやすいと思います。助産師と看護師の違いについては次の項目で詳しくご説明しますね。

看護師免許を持つ女性だけがなれる職業

先ほど、助産師=医師と看護師の中間的存在と表現をしましたが、助産師は「助産師の国家資格」をもつ有資格者です。

日本の助産師の国家資格は、「看護師免許を持つ女性のみ」に受験資格があり、看護師の資格を持っている、または助産師と看護師の資格を同時に取得することが前提とされています。

国家資格に合格すると「助産師」として、分娩時の支援のほか、妊娠出産や産後のママと赤ちゃんに対して専門的な保健指導を行うことができるのです。

また、看護師と助産師の大きな違いは、正常分娩であれば「医師の指示を必要とせず、自身の判断で助産介助ができる」という部分にあります。そのため総合病院や大学病院に属さずに「助産院」を開設することもできます。

妊娠中から産後まで、ママに長く寄り添う

助産師のお仕事は、妊娠中のママの体調へのアドバイスや食事や運動の指導、出産の介助、そして産後のママの体調の確認と母乳指導や母乳マッサージの施術、赤ちゃんのお世話の方法のアドバイスなども含まれています。

例えば、出産後に「胸が張って痛い」「搾乳がうまくできない」という悩みは、多くのママが経験すると思います。そうした悩みにも同じ女性である助産師だからこそ、妊娠中や出産後などのママの気持ちを理解し、的確で繊細なケアと指導ができますよね。

妊娠中のママや産後のママを含めた女性側のニーズと、産科医が減少している現状もあわせて助産師の需要は高まり続け、近年では医師の代わりに妊婦検診やアドバイス、保健指導を行う「助産師外来」が増えています。

産婦人科はどんな基準で選べばいい?

受診の目的がある場合は専門医を選ぼう

「婦人科や産婦人科を受診したいけれど、どんな基準で選べばよい?」という疑問もあると思います。

すでに受診の目的がはっきりしている場合には、専門医を選びましょう。例えば、PMS(月経前症候群)や生理不順などの症状で「ピルを試してみたい」と思っている場合は、産婦人科や婦人科の「ピル外来」を受診するとよいですし、「2人目不妊かも…」と気になっている場合には「不妊治療外来」を受診するとよいですね。

また「女性の医師に診てもらいたい」という希望がある場合は、事前に病院のHPで所属している医師に女性医師がいるか確認をしておきましょう。必要であれば直接電話をしてもOKです。「心配な点や気になる点は確認して、安心して受診ができる準備」をしてくださいね。

通いやすさや立地を考えて決めよう

産婦人科や婦人科選びには、近所だからという選択肢よりも「患者からの口コミが高い病院」や「自分が希望する専門医がいるか」などの選択肢を優先させるとよいでしょう。先述したように、いかに「安心して受診できるか」や「希望する診察と治療が受けられること」が大切だからです。

近所に条件に該当する婦人科や産婦人科がない場合もあると思いますが、ほかの地域の病院を選択肢にする場合には、「通いやすさや立地も考えて、病院選びをする」というのもポイントになります。

定休日や各曜日ごとの診療時間、交通機関の選択肢の数、最寄り駅やバス停から病院までの距離、病院の近所や帰り道に処方箋薬局があるかどうか、といった点も調べておくと自分が通いやすい病院が絞れると思います。

病院の方針や特徴もチェック

通いやすさや立地面以外にもチェックしておきたいのが、病院の方針や特徴です。

例えば、小さな子ども連れで通うことになる場合には、待合室内にキッズスペースがあると助かりますし、ベビーカーの置き場があるか、スロープがあるかなどもチェックしておきたいところですね。

そのほかチェックしたい特徴というと、待ち時間や予約システムですね。おおよその待ち時間は口コミサイトなどでもチェックできることがありますし、スマホやネットで予約が可能なシステムが有るかどうかもHPで確認しておくとよいと思います。

また、各病院のHPで医院長の自己紹介やご挨拶、当院の方針などのページで、どのような診療方針の病院かをチェックして、信頼できる病院を選ぶようにしてくださいね。
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