新生児にベビーローションを使う?赤ちゃんの肌に効果的なスキンケア
新生児のお肌にベビーローションを使っても大丈夫でしょうか?ベビーローションを選ぶときには、何をポイントにすればよいのでしょうか?今回は、このような悩みを持ったママのために、新生児のスキンケアに必要なことやベビーローション選びのポイントをご紹介します。
すべすべの赤ちゃんの肌は実は弱くて繊細
新生児の肌の厚さは大人の約半分
大人の皮膚の厚さが約2mmであるのに対して、赤ちゃんの皮膚は約1mmの厚さしかありません。皮脂も生後3カ月ごろまでは多く分泌されていますが、4カ月ごろになると急激に少なくなって、20代のママと比べると約1/3までになります。
新生児の肌は薄いため、汚れや細菌などから肌を守る機能が十分ではありません。水分も蒸発しやすくて、肌が乾燥しやすいという特徴もあります。
ですから、肌を擦ったり引っ掻いたりすると赤くなりやすく、よだれや汗、おしっこやうんちなどの汚れが原因で、赤ちゃんの肌はすぐに荒れてしまうのです。
赤ちゃんによくみられる肌トラブル
また、赤ちゃんは大人に比べて汗っかきでもあります。小さな赤ちゃんでも大人と同じ数だけ汗腺があるので、納得できますね。
汗をかいたままにしておくと肌の表面の細菌が増え、あせもになりやすくなります。おむつの中が汗や尿などで炎症を起こし、おむつかぶれになる赤ちゃんは多いようです。
そのほかにも、大人になっても多くの人が苦しんでいるアトピー性皮膚炎や、アレルゲンに触れたことでかぶれなどが発症するアレルギー性接触皮膚炎なども、赤ちゃんに多い肌トラブルです。
肌トラブルが悪化したら皮膚科を受診しよう
もし赤ちゃんの肌に赤いぼつぼつができているときには、肌が炎症を起こしています。ママひとりで判断せずに、受診して薬などで炎症を抑えることが大切です。
また、かさぶたができたときには、オリーブオイルなどで柔らかくしてから泡立てた石鹸できれいに洗いましょう。その後、乳液などで保湿することを忘れないでくださいね。もし1カ月以上続くようであれば、病院の先生に診てもらってください。関節部分に湿疹が長く続くようであれば、アトピー性皮膚炎の可能性も考えられます。
新生児のスキンケアに必要なステップ
新生児のお肌にスキンケアが必要な理由
ママのお腹の中にいた赤ちゃんは、羊水でお肌が守られています。しかし、誕生と同時に乾いた空気やほこり、紫外線などにさらされて、赤ちゃんのデリケートなお肌は傷ついてしまうのです。
スキンケアをすれば、乾燥や紫外線から赤ちゃんのお肌を守ってくれます。さらに、乾燥を抑えることで肌荒れを防ぐことも可能です。
また、新生児のころから適切なスキンケアをすることで、アトピー性皮膚炎が発症するリスクを抑えることが、最近の研究でわかってきました。
よだれやミルクの汚れをしっかり落とそう
赤ちゃんのお肌は薄くて傷つきやすいので、石鹸やベビーソープなどで全身を優しく洗います。よだれやミルクで汚れているからといって、くれぐれもゴシゴシと力を入れて洗わないでくださいね。
赤ちゃんの顔を洗うときには、手を使ってたっぷりの泡で優しく洗いましょう。ガーゼなどは赤ちゃんの肌を傷つけることがあるので、使わない方がよさそうです。
体を洗うときでも、泡で包み込むように汚れを落とします。特に首や足の付け根、手首などは、くびれを伸ばして洗いましょう。頭を洗うときには、皮脂を落とすヘアシャンプーがおすすめです。
潤いを守るためにベビーローションを塗ろう
ベビーローションを塗るタイミングはいつでも構いませんが、お風呂上がりが効果的です。服を着せる前に全身に塗って赤ちゃんのお肌を保湿してくださいね。ママが赤ちゃんの体をマッサージすることで、親子の触れ合いの時間にもなります。
赤ちゃんの体で特に乾燥しやすいところは、常に空気に触れている顔と手足です。また、おしりや膝、肘、脇の下もあせもができやすいので、ていねいに塗りましょう。
ベビーローション選びに迷ったときには
どんな保湿成分が含まれているか確認する
ベビーローションの保湿成分には、ヒアルロン酸や植物オイル、セラミドなどがあります。成分表で、含まれている保湿成分の種類を確認してくださいね。ママのお腹の中にいたときに、赤ちゃんの肌を乾燥や細菌から守ってくれた胎脂に近い保湿成分を配合したものもあります。そういった商品なら安心ですよ。
なお、赤ちゃんに初めてベビーローションを塗るときには、事前にパッチテストを行いましょう。赤ちゃんの肘や膝の裏にベビーローションを少量広げて塗り、4~5時間経過しても皮膚に異常がなければ大丈夫です。