母乳育児でミルクは足していい?足すときのコツと混合育児のメリット
完母、混合、ミルクオンリー、授乳方法はさまざまですが、どの方法を選択しても間違いはありません。しかし、一番ママを悩ませるのが混合育児です。母乳とミルク半々での授乳方法ですが、ミルクをどのくらい足せばよいのか迷う、ミルクを使うことが嫌だと思うようです。今回は、混合育児のコツやメリットをまとめました。
母乳育児がよい理由と授乳の考え方
母乳育児がよいといわれる理由
赤ちゃんがミルクを飲みたいといって泣いてしまっても少しの間待たせなくてはいけません。完全母乳の場合には、ママの体一つあればすぐに授乳できてしまいます。
また、混合授乳の場合には、ミルクオンリーの場合と同じようにミルク、哺乳瓶、消毒セットなどの準備が必要になります。ミルクの値段も安くはないので、飲む量が多くなると負担は大きくなるかもしれません。
お金をかけずサッと授乳できるのは完全母乳の最大のメリットですね。
完全に母乳の人は約半数だけ
しかし、実際はママの約半数が完全母乳育児をしているのであって、ほとんどの割合を占めているわけではありません。混合授乳をしているママだっていますし、ミルクオンリーのママもいます。
完全母乳だからすばらしいママ、ミルクを使っているからだめなママということは決してありません。どのような形で授乳したいのか、生活環境に応じて負担にならないような授乳スタイルを選択することがママと赤ちゃんにとって正しい選択肢なのではないでしょうか。
授乳の時間に深まる絆はミルクでも同じ
完全母乳だとママと赤ちゃんへの愛情が一番伝わりやすい、混合育児、ミルクオンリーの授乳方法だと、ミルクの割合が多ければ多いほど、愛情があまり伝わらない、というようなことを年配の方からいわれて、自分を責めてしまうママも多いようです。
しかし、これは正しい情報ではありませんので、気にしないことが一番です。どんな授乳方法でも、赤ちゃんは健康にすくすく育ちますし、ミルクを使っているからといって赤ちゃんに愛情がないというわけではないですよね。
授乳の時間に深まる愛情の深さはどれも同じです。自信を持ってくださいね。
母乳優先でミルクを足すときのコツ
体重の増え方や授乳間隔の様子をみて
ミルクを減らした状態であっても十分に体重が増えていればそれが的確なミルク量だということです。1日にどのくらいの体重増加がよいのかは月齢によってもことなりますので、注意してくださいね。
もう一つは、授乳間隔の様子をみるということです。完全母乳の場合には、次の授乳まで時間をおく必要はありませんが、ミルクを使う場合には3時間おきになるように調節します。
間隔が3時間に満たないときは、ミルクが足りないのかもしれません。
授乳後の足りない分をミルクで
母乳はどのくらい飲めているのかが目に見えず不安になるかもしれませんが、タイミングによって赤ちゃんが母乳だけで十分なときもあるでしょうし、足りないと訴えてくるときもあると思います。
母乳だけで満足そうであれば、ミルクを足す必要もありません。母乳を飲み終わってもまだ飲みたそうな顔をしていたり、泣いたりしてしまう場合には少しずつミルクを足して様子をみましょう。
母乳優先で混合授乳を続ける場合には、母乳を最初に、ミルクはあくまでも補助役として考えておくことがポイントです。
ミルクを足しすぎないように注意
混合育児でやりがちなのは母乳の量がミルクの量よりも少なくなっていくことです。ミルクの量を一定の割合にしておかないと、どんどん母乳の量が少なくなってしまいミルクとの割合が逆転してしまう恐れがあります。
一度減ってしまった母乳の生産量を再び戻すには時間もかかりますし、授乳期間によっては難しいこともあります。一定の母乳量をキープするためにも、ミルクの足しすぎをしないように注意してくださいね。