子どもに迷惑をかけてほしくない!迷惑行為に親ができる適切な対応
小さな子のママは子どもが周りの迷惑にならないように外では気を使いますよね。しっかり見ていても少しの隙に迷惑なことをする子もいて、悩んでいるママもいるかもしれません。今回は子どもの迷惑行為を放置したり神経質に叱りすぎたりする親について見たうえで、子どもが迷惑をかけたときの親の対応方法をご紹介します。
子どもの迷惑行為に対する大人の対応
非常識と見られてしまう子どもの放置
最近は子どもの様子をSNSにあげる人もいますが、お店で子どもが泣き叫んでいてもお構いなしに撮影しているパパママがいるそうです。「子どもが泣いても見守ることが大切」と、レストランで大泣きしている子どもを黙って見ているだけのパパママもいるといいます。
さらに、お菓子を食べたいとぐずる子どもに清算前のお菓子の包みを開封して渡すパパママもいます。常識と違うことがすべて悪いとは言い切れませんが、周囲に迷惑がかかる行為を放置するのは非常識と見られやすいですよね。
周りの目が気になって思うように怒れない
パパママが叱らない理由には、子どもを厳しく叱ると虐待をしていると疑われるかもしれないからという声があります。自分の気持ちがつらくなるので叱らないという声もありますよ。
昔はたいていの親は厳しく、なかでも父親は特に厳格な場合が多かったですが、2012年のある調査の結果では5割以上のパパと約8割のママが「子どもと友達のような親でいたい」と思っていました。友達のような関係でいたければ強く叱れないかもしれませんね。
神経質に𠮟りつけてしまう場合も
とはいえ、ママが思うほど周りの人に迷惑になっていない場合も多いですよ。あるママはスーパーで我が子がほかの人にぶつかると迷惑になると思い、子どもが少しでもフラフラ歩くたびに叱っていました。
すると近くにいたおばあさんから「走り回っているわけではないんだから、そんなに叱らないであげてね」と言われたそうです。まったく叱らないのはよくありませんが、神経質に叱りすぎるのも問題かもしれませんね。
どの親も子どもに迷惑をかけてほしくない!
大人の都合でトラブルを回避する傾向が
たとえば養生中の芝生に入った子どもは、管理人さんに叱られたりママが謝ったりする姿を通して「悪いことをした」と自覚できます。管理人さんに芝生が傷む理由を丁寧に教えてもらい植物を大切にする心が育つかもしれませんよね。
子どものころに1度も迷惑をかけずにいたら、なにが迷惑なのかも、そして迷惑をかけられた人の気持ちも実感できません。トラブルを回避できて大人たちは一安心ですが、子どもの成長にはよいとはいえないかもしれませんよね。
公共の場でのマナー違反は親に叱ってほしい
赤ちゃんでも病院やレストランなどで泣いた場合はあやしたり言い聞かせたりして、おさまらないときは外に移動することも大切ですよ。もちろん命に危険があることをしようとした場合も厳しく注意する必要があります。
命の危険というのは道路に飛び出したり、高いところから飛び降りようとしたりすることだけではありません。ほかの子が近くにいるときに傘などの棒を振り回すことなどは、他人に危害を与える恐れがある危険な行為です。
そのような場合もきちんと理由を説明し、叱る必要がありますよね。
子どものために𠮟ることを忘れないで
危険なことをする我が子を叱らなければ子どもは危険な行為をし続けて、いつか大けがをするかもしれません。ママが繰り返し説明しなければ子どもはどんなことが迷惑なのか分からず、マナーが悪いまま育ち社会に適応しにくくなる可能性もありますよ。
ママは子どものためを思い、その行為がいけないことだと分かるように説明しましょう。それが叱ることです。人格を否定したり脅すようなことを言ったりして叱るのは子どもの心を傷つけるので避けましょうね。
子どもが迷惑をかけたときの適切な対応とは
まず子どもは迷惑をかける存在と認識する
でもそれはお互いさまともいえます。もちろん子どもが迷惑をかけてもママが注意せず相手に謝罪もしないのはよくありませんが、どんな人にも子ども時代があり多かれ少なかれ周囲に迷惑をかけながら育つからです。
ママが周りに迷惑をかけるのを恐れすぎて過剰なほど子どもに注意するのは、世の中にはわずかなミスも許さない不寛容な人ばかりだと伝えていることになるのかもしれません。実際は少しの失敗を快く許してくれる人も多いですよね。