子どもの傘の怪我を防ぎたい!安全な取り扱い方と怪我の実例を紹介
梅雨や秋雨のころに活躍する傘は、カラフルな色や柄で憂鬱な雨の日の気分を華やかにしてくれます。とくに、小さな子どもが傘を持って歩いている姿はかわいらしくて癒されますよね。しかし、傘は使い方を誤ると思わぬ怪我の原因になることがあります。今回は、傘の安全な使い方と選び方、怪我の実例を紹介します。
子どもの持つ傘は危険?怪我実例3選
ジャンプ傘使用時の怪我
しかし、顔に近づけた状態で傘を開いたり、傘を閉じるときに手が滑ったりしたことで、急に開いた傘が目に当たったりするという事故も起こっています。
傘の柄が顔に当たることもあるので、開閉するときは顔を近づけないようにしましょう。傘の先を斜め下に向けて開閉すると安全ですよ。
また、安価な傘はボタンやロック部分が破損しやすく、閉じたときにロックがしっかり掛からないことがあります。閉じた傘が突然開くこともあるので、ロックが掛っていることを確認しましょう。
傘で友だちを突いてしまった怪我
しかし、傘を振り回して遊ぶと周囲の人に傘が当たることがあり、お友だちを傷つけてしまうかもしれません。また、傘で遊んでいるうちに興奮して、友だちのことを傘で叩いたり突いたりして相手が怪我をしてしまうことがあるかもしれませんね。
正しい傘の持ち方や、傘を振り回して遊ぶことは危険であること、チャンバラごっこなどはしないことなどを事前に伝えておきましょう。
また、ケンカなどのときに傘で相手を叩いたり突いたりした場合は、傘の扱い方だけではなく暴力を振るってはいけないということもしっかり伝えましょう。
大人の傘に当たった怪我
大人がそういった傘の持ち方をしていると、傘の先端が子どもの顔の高さと同じくらいになるので危険です。大人が持つ傘に当たって怪我をすることを防ぐため、傘を持った大人にはなるべく近づかないよう伝えておきましょう。
また、ママ自身が普段どんなふうに傘を持っているかもチェックしてくださいね。傘の先が真下を向き、持って歩いたときに先端がぶらぶら揺れない状態が安全です。
肩に掛けて使える紐つきの傘袋を使うと、濡れた傘も安全に持つことができて便利ですよ。
子どもが安全に傘を使うために必要なこと
傘を取り扱える適切な時期
しかし、2歳ではまだ腕力や握力が弱いため、傘を安定して持つことができません。歩き方もまだぎこちなく、バランスを崩しやすい子どもも多く、傘が風であおられたときに一緒に転倒することもあります。ですから、傘を取り扱うには少し早い場合もあります。
傘をうまく使うには、腕力や周囲の状況を判断する力、交通ルールも身についた4歳ごろが適切です。
ただし、傘を持つことに慣れていないうちは、傘が傾いて濡れてしまうことがあります。慣れるまでは傘とレインコートを併用するか、ママが傘に手を添えて傾かないようサポートするとよいですよ。
傘のサイズの正しい選び方
大きい傘の方が濡れなくてよいと考えてしまうかもしれませんが、大きな傘は重量も増えますので、力が弱い小さな子どもは傘を安定して持つことができません。
また、大きな傘で視線が遮られる、風であおられて転倒する危険性もあります。ですので、大きな傘ではなく、子どもの体に合ったサイズの傘を選ぶとよいですよ。
就学前の子どもの傘は、傘の表示サイズの2倍から+15cmの範囲に子どもの身長が入るものを選ぶとよいでしょう。たとえば、45cmの傘は、身長90cm~105cmの子どもに最適なサイズです。
見通しや安全性を考慮したデザイン
また、傘の先端にある「石突(いしづき)」や、骨の先端についている「露先(つゆさき)」は、傘を持って歩いているときや開閉のときに顔や体にぶつかる可能性があります。細く尖っていると怪我をしやすいので、先が丸くなっているデザインを選ぶとよいでしょう。
雨の日は薄暗くなりますので、遠くからでも目立つ黄色やオレンジなどが安心です。黒など暗い色は避ける方がよいでしょう。
秋冬の夕方や夜間に使う場合は、反射テープがついているものを選びましょう。市販の反射ステッカーを貼ってもよいですね。