赤ちゃんの後追いと泣くのは成長の証!理由を知って楽しく乗り切ろう
ママが離れると、すぐにママの後を泣きながら赤ちゃんが追ってくるため「トイレすらゆっくり行くことができない」と赤ちゃんの後追いが悩みの種であるママは多いでしょう。そこで今回の記事では、後追いを楽しく乗り切れるように、後追いの意味や開始から収束の時期まで、またその対処法などをまとめてみました。
赤ちゃんが後追いして泣く意味と時期は?
ママが大好き!という愛情表現の一つ
赤ちゃんは成長とともに知能が発達することで、自分の周りの状況を把握できるようになります。「いつもいるはずの人がいない」という違いに気がつくことが、後追いにつながるのですね。特に「ママ」は赤ちゃんにとって、絶えず安心感を与えてくれる存在なので、ママが側から離れることは大きな不安となります。
また、赤ちゃんには目に見えることがすべてで、ママの姿が見えないとママの存在自体が消えてしまったと勘違いします。後追いは「ママのことが大好きで少しも離れたくない」という赤ちゃんの一つの愛情表現なのですね。
後追いはハイハイの6カ月ごろから始まる
後追いが始まる平均の時期である生後6カ月以降は、ずりばいやハイハイをするようになる時期でもあります。後追いがピークの時期には、ハイハイからつかまり立ち、伝い歩きというように赤ちゃんの行動範囲がどんどん広がり、ママのことをどこまでも追い掛けるようになるでしょう。
また、後追いする相手はママである場合が多いですが、赤ちゃんによっては特定の一人だけでなく、パパや祖父母など身近な2~3人までが対象となる場合もあります。
個人差はあるが1歳半ごろまでに落ち着く
後追いが収束する時期には個人差がありますが、記憶力が発達する1歳〜1歳半ごろまでに落ち着く場合がほとんどだとされています。これは、「ママの姿が見えなくなってもまた戻ってくる」ということを覚えて、ママはそのうち帰ってくるという確証を赤ちゃんが持てるようになるためです。
また、環境の変化に対応できるようになったり、一人遊びができるくらい集中力が発達したりすることで、だんだんと後追いをしなくなるともいわれています。
後追いは赤ちゃんの順調な成長の証
ママやパパの顔を覚えられるようになった
しかし、少しずつ視力が発達してくると人の顔をしっかり認識できるようになり、ママの顔とパパの顔、そしてほかの人の顔の違いを見分けられるようになります。
毎日自分のお世話をしてくれるママやパパの顔がはっきり分かり、それを覚えられるようになることで後追いが始まるとされています。
なお、このように赤ちゃんが、自分にとって知っている人とそうでない人も分かるようになって後追いが始まる時期には、人見知りも起きやすいといわれています。つまり、大好きなママやパパという存在を強く認識している証拠なのです。
追い掛けられるほど体力がついた
赤ちゃんがママを認識し始めるころは、身体的には未発達なので自力移動ができません。ママが赤ちゃんの側を離れても追い掛けられず、不安でも寝転がって我慢するしかなかったのです。
やがて、ハイハイなどで自分の意思で動けるようになるころに後追いするのは、赤ちゃんの気持ちに体の動きがともなうようになった成長の証といえます。
一方で、ママのことを追い掛けられるほど体力がつくと、台所や階段など思わぬ所まで近づいていて危険な場合があります。赤ちゃんにとって危険だと感じる場所は、ガードなどを設置して赤ちゃんの侵入を防ぎましょう。
後追いの個人差は個性と思って見守ろう
また、きょうだいや祖父母などがいて家族が多い環境で過ごす赤ちゃんでは、いつも誰かが側にいる状況が多く、不安に駆られることが少なくて後追いをしない場合もあります。
赤ちゃんの後追いがないと自閉症を心配するママもいるようですが、後追いには赤ちゃんの個性が大きく影響するため、ほかの赤ちゃんと違っていても不安になる必要はありません。
一人遊びに夢中になりやすくて、ママがいなくなったことに気がつきにくいだけかもしれませんよ。後追いの個人差は個性と考えて、温かい目で見守りましょう。
赤ちゃんの後追いに悩んだときの対処法
できるだけ泣く赤ちゃんを優先してみよう
ママと赤ちゃんとの信頼関係が深まるほど、後追いは早く治まるといわれています。赤ちゃんがママを信頼することで安心し、後追いをしなくなるためです。
とはいえ、完璧主義のママには難しいかもしれません。それでも、後追いは今だけのもので、長い目で見るとあっという間に過ぎ去るものです。
今しかない時間だから、と楽しんでしまうくらい余裕を持って接することができるとよいですね。「家事をやらなきゃ」と思い込まず、家族にも理解と協力をしてもらい適度に手を抜きましょう。