赤ちゃんの寝汗がすごい量!少しでも快適に寝てもらう方法
赤ちゃんは大人に比べて、寝ているときでもたくさんの汗をかきます。ときには頭が水をかぶったようにびっしょりしていることも。なぜ赤ちゃんは大量に汗をかくのでしょうか?また、赤ちゃんが快適に寝るにはどうしたらよいのでしょうか?汗をかく理由や具体的な対策をご紹介します。
赤ちゃんは大人よりもたくさんの汗をかく
どうして赤ちゃんはたくさん汗をかくの?
一つ目は汗腺の密度。じつは赤ちゃんと大人は、汗腺の数がほぼ同じです。ただ、体の大きさが違います。皮膚の面積を比べると、赤ちゃんは大人の1/6程しかないのです。
このように、小さな表面積に対して大人と同じ数の汗腺があるため、赤ちゃんは大人より汗腺の密度が高いのです。密度が高いと、例えば大人と同じ量の汗をかいたとしても表面積に対して大人よりたくさんかいたように見えます。
二つ目は、体温調節機能の未熟さです。体温調節機能が未発達な赤ちゃんは、汗をかくことで体温を調整しています。暑さを感じると大量の汗をかいて、体の表面温度を下げようとするのです。
赤ちゃんの頭は睡眠時に一番寝汗をかく
頭でなくても眠るときに汗をかきやすい赤ちゃん。それは赤ちゃんの体温が、眠るときに下がるためなのです。
人間は、眠るとき体温を下げて代謝を低下させます。赤ちゃんも眠るときに体温を下げるのですが、体温調節が未発達なため下げた体温を上げようとして汗をかいてしまうのです。
さらに頭は、起きていても眠っているときでも赤ちゃんがとくに汗をかきやすい場所です。頭に汗をかきやすいのは、赤ちゃんの頭の温度がほかよりも高めで、頭皮に血流がたくさん流れているからです。
汗による寝冷えに気を付けよう
寝冷え対策は、まず大量に汗をかかせないことが大切です。必要以上に服を着ていると、暑くて汗をかいてしまいます。赤ちゃんは体温が高いので、大人より1枚少なめくらいでちょうどよいです。
また眠っているときにかく汗を放っておかないよう、赤ちゃんを観察してあげてください。汗をかいていたら着替えさせたり、頭皮であれば柔らかいガーゼなどでふいてあげたりすると寝冷え防止になります。
季節ごとに睡眠時のスタイルを考えよう
寒暖差がある春秋のパジャマや布団の選び方
服装の基本は長袖のパジャマ。お腹を出さないためには腹巻タイプや、ボタンでパジャマの上下を繋ぐタイプが便利です。月齢が低い赤ちゃんなら、おむつ替えのしやすいカバーオールの長袖タイプがおすすめです。寒い日にはパジャマの内側にロンパースなどの肌着を着せて調節します。
布団は基本、夏布団を1枚用意してください。肌寒い日には夏布団にガーゼケットやブランケットを足して暖かくします。逆に暑い日にはガーゼケットやブランケットだけをかけてあげてください。
暑い夏のパジャマや布団の選び方
過ごしやすい初夏や晩夏では、肌着にロンパースを着せた上に、夏用の半そでパジャマを着用します。夏でもお腹を冷やさないほうがよいので、腹巻タイプなどのお腹が出ないパジャマやロンパースを着せると安心です。
寝具は、夏の暑いときは布団を蹴ってしまう可能性が高いので、吸収性のよいタオルケットやバスタオルなどをお腹にかける程度で充分です。
敷布団の選び方も大切です。ガーゼ生地やイグサシーツなど、熱のこもらない通気性のよい敷布団カバーなら、赤ちゃんが快適に眠るお手伝いができますよ。
寒い冬のパジャマや布団の選び方
冬の赤ちゃんのパジャマには、肌着(ロンパースなど)の上に長袖パジャマ、またはロンパースがおすすめです。パジャマはお腹が出ないものを選んでください。パジャマの生地は保湿性の高いもので、スムース生地やキルティングが人気です。
布団はあまり暖かいと、寝ている間に蹴り飛ばす可能性があります。しかし室温が低くて薄手の布団では寒くて風邪をひいてしまうので、この時期の赤ちゃんにはスリーパーがおすすめです。羽毛やソフトボア、フリースなら軽くて暖かいですよ。