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子どもとお家の中で野菜を育てよう!水耕栽培の仕組みや方法を紹介

子どもとお家の中で野菜を育てよう!水耕栽培の仕組みや方法を紹介

狭いスペースでも気軽にできる家庭菜園「水耕栽培」が最近注目されています。新鮮で安全な野菜をお家で育てて食べられるなんて、ワクワクしますよね?子どもと一緒に野菜作りをしてみると、苦手だった野菜も食べられるようになるかもしれません。それでは水耕栽培はどんな仕組みなのかご紹介していきたいと思います。

水耕栽培を始める前に知っておきたいこと

水耕栽培と土耕栽培の違い

土耕栽培は、土を使い屋外やビニールハウスで栽培する昔からの方法ですが、それに対して、水耕栽培とは、土の代わりに水と液体肥料を使って室内で植物を育てる方法です。

「水」で育てるか、「土」で育てるかの違いですが、栽培する環境が異なるため、管理するものが違ってきます。土耕栽培では、一般的に農薬を使って害虫や病原菌を駆除しますが、水耕栽培は室内なので病気になりにくく農薬はほとんど必要ありません。その代わり、培養液の水質や温度の管理が必要です。

この二つの栽培方法では、植物の成長のスピードも違ってきます。水耕栽培は根が水の中で成長しやすく、その分早く育つことができます。その速さは土耕栽培の2倍ほどといわれています。

水耕栽培のメリットとデメリット

室内での栽培なので、雨や風、気温などの天候に左右されることが少なく、初心者でも野菜を安定した環境で短期間で育てることができるのが一番のメリットです。土の始末が難しいマンションでもお部屋の狭いスペースで楽しめ、癒しのインテリアとしても人気です。

農薬や害虫の心配が少ないことも、小さな子どものいるご家庭でも安心して取り組める理由の一つですが、無農薬の野菜を育てて食べられることは、ママにとっても嬉しいポイントになりますね!

デメリットは、 電源や専用の機器が必要になることです。水質を保つためエアーポンプを使ったり、環境によってはLEDライトを使ったりする場合があり、簡単に育てられる植物も限られてきて、根菜類を水耕で育てるのは難しいといわれています。

育てられる野菜には子どもが好きなトマトも

水耕栽培で育てる野菜としては、まずは成長が早い葉物野菜をおすすめします。1〜2カ月で収穫でき、食べられる部分が多い葉物野菜は育てるのも簡単です。
・リーフレタス
・ほうれん草
・バジル
毎日の食卓にもプラスすることが多いこれらの野菜なら、育てがいもありますね!

初心者でもミニトマトを上手に栽培することができます。ベストな時期の4〜8月上旬に栽培すれば、日光をたくさん浴びて多くの実が収穫でき手間もかかりません。

たくさんの品種の中から特におすすめするものはこちらです。
・アイコ
・オレンジキャロル
・イエローミミ

子どもたちの大好きなトマトの実が、どんどん大きく成長する様子を見ると、喜んでいっしょにお世話してくれそうですね。

水耕栽培の基本的な仕組みについて

基本は培養液に根を浸しておくこと

水耕栽培は種からの栽培が一般的です。

手順は、スポンジを2〜3cmにカットし、中心に十字の切り込みを入れ、そこに種を埋め込み、水をためた容器に入れます。スポンジは土の代わりに種を守る役割をします。発芽までは日が当たらないように蓋をしましょう。

発芽したら大きめの容器に入れ替え培養液に浸し、日当たりのよい場所に移動させ、根から水と養分と酸素を吸収させて育てます。酸素の吸収をより良くするために根の1cmほど外に出すとよいでしょう。

ポイントは培養液の温度です。適温の22℃前後に保つことで、元気で健康な野菜を育てることがきます。土と比べて液体は温度が上がりやすいため、夏の直射日光や冬の寒さから守り、常に適温に調整してあげましょう。

エアーポンプなどを使って水に酸素を送る

培養液に浸かっている植物の根にも、適度な酸素が必要です。根に酸素が足りないと植物の成長が遅くなり、さらには根が腐って枯れてしまうからです。そのために、エアーポンプを使って十分な酸素を送り込むようにします。

また、根が伸びすぎるとか、夏場になると水温が上がると、水に溶け込む酸素の量が少なくなり、酸素不足に陥りやすくなります。トマトなどの夏に大きく成長する植物は特に注意が必要です。直射日光を避け、時間帯によって植物を移動させるとか工夫するとよいですね。

せっかくエアーポンプを使っていても、水が汚れて濁ると根に酸素と養分が吸収されにくくなります。そのためにも定期的な水替えをしてきれいな水質を保ってあげましょう。

育てる野菜によって栽培方法が変わる

水耕栽培はいくつかの方法があり、野菜によって適した育て方が変わってきます。ご家庭で行うポピュラーな方法は、上記でもご紹介した、溜めた培養液に植物の根を伸ばす方法(DFT方式)です。

リーフレタス、ほうれん草、ミツバ、水菜などの葉物野菜やトマトやきゅうりの実物野菜がこの方法にむいているとされています。

ほかにも培養液を根にスプレーする仕組みや、培養液の水深を浅くして循環し続ける方法(NFT方式)もあります。それらは大量に栽培、収穫する業務用としてよく使われています。

手軽に始めるならやはり手のかからないDFT方式の栽培がおすすめですが、慣れてきたら応用編として、違った仕組みを試してみるのもおもしろいかもしれませんね。

初めてのママにもできるおすすめの水耕栽培

水耕栽培キットで初心者でも簡単に

最近では水耕栽培への注目とともに、様々な水耕栽培用キットが雑貨店やホームセンター、ネットでも販売されています。野菜の種や培養液、容器がセットになっているため、他のものを用意する必要がなく簡単に始められるので便利です。

価格は1,000円前後〜数万円と差がありますが、エアーポンプやLEDライトなどの専用機器が搭載されているかどうかや、繰り返し使えるものかによって変わってきます。中には特別なライティングシステムにより日光が不要なキットもあります。

初心者や小さな子どもがいるご家庭にはコンパクトなキットがおすすめです。ユニークな形やデザイン性の高いものもあるので、お家のインテリアや環境に合わせて気に入ったものをチョイスしてください。
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