おもちゃの除菌方法を知ろう!必要性や用途に合わせた実践方法
子どもはおもちゃを舐めたり、どこにでも置いたりするので衛生面が気になり、たまには除菌したいと思っているママは多いのではないでしょうか。ただ、色々な素材のものがあるので、それぞれどのようにお手入れするのがよいのか分からないものもあるでしょう。ここでは、除菌の必要性や除菌方法などをご紹介します。
赤ちゃんのおもちゃの除菌は必要?
赤ちゃんは免疫が不十分なので除菌が必要
ただ、いつまでも除菌するのは大変ですよね。大体1歳になるころまでには大人の半分程度の免疫力がつくといわれていますので、そのころまでは特に気をつけて除菌しましょう。
ただ、家の中で過ごしている分には不潔にし過ぎない限り、基本的には身の回りに健康に異常をもたらすような菌はいないので、定期的に除菌するようにしてくださいね。
除菌のし過ぎはよくないことも
免疫細胞の約7割は腸で作られるといわれ、赤ちゃんがおもちゃを舐めたり、色々なところに触れた指を口に入れたりしながら腸内細菌が増えることで免疫力が鍛えられます。極度に清潔を保った環境の中で育った子どもは、雑菌への抵抗力が弱い傾向があるようです。
また、除菌のし過ぎは、体に侵入する病原体を防ぐ働きをしている常在菌まで殺してしまう可能性があります。遅くても5歳になるまでに腸内細菌の数が決まるといわれていますので、あまり神経質になる必要もなさそうです。
状況に合わせて除菌することが大切
たとえば、旅行に行くときに子どものおもちゃを袋に入れて密閉した場合、長時間となると通気性の悪い状態で菌が繁殖している可能性があります。おもちゃを袋から出した後に除菌したほうがよいでしょう。
持ち運ぶことがなくても、梅雨の時期は湿気で菌が繁殖しやすいので注意が必要です。また、子どもの口周りついていた食べものの残りがおもちゃについてカビが発生することもあります。
ほかにも、一緒に遊んだ友だちが咳をしていたり鼻水を垂らしていたりしたときは、感染を予防するためにも遊び終わった後にすぐ除菌したほうがよいでしょう。
おもちゃのタイプ別、除菌の方法
ゴムやプラスチック製は浸け置き
小さめのおもちゃならキッチンシンクを利用し、大きいおもちゃや一度にたくさん浸け置きしたいときはお風呂の浴槽を利用するとよいでしょう。目立つ汚れはブラシで事前に落としてくださいね。
浸け置きには、哺乳瓶用の消毒液や、除菌や消臭効果がある酸素系漂白剤などを使うとよいでしょう。特に、ピジョンの「哺乳びん除菌料」やミルトンの「Milton CP チャイルドプルーフ 」などのようにすすぎの必要がない消毒液なら、浸け置きした後そのまま干すだけなので楽ですよ。
布製は洗うか除菌スプレーをして天日干し
まずは、粘着クリーナーや掃除機で目立つほこりを取り除きます。水洗いOKのものなら洗濯機で丸ごと洗うと早いですね。使う洗剤は普段使っているものでもよいですし、色ものにも使える酸素系漂白剤やおしゃれ着用の中性洗剤などもよいですよ。
色落ちが気になるものは、タオルに少し洗剤をつけ、洗濯前に目立たない部分を軽くトントン叩いて確認しましょう。
洗濯できないものは、除菌スプレーをしてから天日干しするとよいですよ。干し過ぎは変色の可能性もあるので、適度な時間に取り込みましょう。
木製は拭いて乾燥するか除菌シート
ただ、中には水に濡れると、膨らんだり、変形したりするため水洗いNGなものもあります。そういったおもちゃの場合は、除菌シートを使って表面の汚れを拭き取るとよいですよ。
どちらの場合も、拭き取った後はしっかりと乾燥させることが大切ですので、天気のよい日を選んでお手入れするとよいでしょう。ただ、日差しの強い場所に放置し過ぎると、亀裂が入ることもあるので、程よく光の入る風通しのよいところに置いて乾燥させてくださいね。
用途によって除菌剤の成分を使い分けよう
赤ちゃんに優しい成分で安心
また、除菌グッズといえばアルコールが含まれているものも多いですが、アルコールで肌荒れする子どもの場合は、アルコール不使用のタイプや食品添加物としても使用されるクエン酸や重曹などを活用すると安心です。
たとえば、クエン酸なら洗濯のときにも使えます。除菌効果以外にも消臭効果がありますので、ぬいぐるみや布製のおもちゃを洗濯すると嫌な臭いが取れてすっきりしますよ。