手洗いを子どもに教えよう!楽しく覚える方法やキレイに洗うコツ
手洗いは、健康を守る上でとても大切なもの。一日に何度も行い、大人になっても続けていく習慣の一つです。子どものころからしっかりと、正しい手洗いの方法を身につけてもらいたいですね。今回は、手洗いを楽しく覚える方法やキレイに洗うコツを紹介します。家族みんなで、キレイな手を目指しましょう!
手洗いをすることが必要なワケとは?
手には目に見えないバイキンがいっぱい!
誰もがかかることのある「風邪」。くしゃみや咳などの飛沫感染より、実は手を介した感染が一番多いといわれています。風邪のとき、手で鼻を触ったり、咳を手で覆ったりすることがありますね。その手でドアノブや本、おもちゃなどに触るかもしれません。手に付着したバイキンが物につき、そこからまた別の人の手を介して鼻や口などから体の中に入っていくのです。
手には、目に見えないバイキンがたくさんついているので注意が必要ですね。
手から感染する病気がたくさんある
また、サルモネラ菌・ブドウ球菌・ノロウイルス・病原性大腸菌といった食中毒を起こす原因も、多くは菌のついた手から感染し引き起こされます。
さらに院内感染の代表的な原因菌である、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による感染症も、手を介して感染が広がることがあります。このように様々な感染症は手を介してうつるため、手洗いはとても重要といえます。
手を拭くタオルにも気をつけよう
手を拭くときの理想は、ペーパータオルのような使い捨ての物です。しかし、多くの家庭ではタオルを利用していることでしょう。では、洗面所やトイレのタオルは、どれくらいの頻度で取り換えていますか?手を拭く回数や、温度や湿度によって違いはあるものの、湿ったタオルを長時間放置しておくと、バイキンが繁殖しやすい環境となります。
目に見えて汚れていなくても、「湿ったらこまめに取り換える」がポイントですよ。
正しくキレイに手を洗うコツとは?
最初に水で汚れを洗い落とす
まず、洗う前の準備として、長袖を着ているときは手首がきちんと出るくらいまで袖をまくりましょう。大人で指輪や時計をつけている場合は、すべて外します。
洗うときは、最初に水で汚れを洗い落とします。しっかり手を濡らすことで、大まかな汚れが落ちるだけでなく、せっけんやハンドソープの泡が隅々まで届きやすくなるのです。手の平をこすり合わせるように、流水で汚れを流してください。手の甲や手のひら、手首も忘れずに流しましょう。
せっけんやハンドソープ はよく泡立てる
泡立てが少ないと、洗い残しが出ることがあります。また、せっけんなどが持つ「汚れを溶かして落とす界面活性作用」とは別に、泡には「汚れを浮き上がらせ吸着し、包み込む作用」があるのです。さらに十分な洗浄力を発揮するには、一定の濃度が必要になること、泡の立つ濃度と洗浄力の出る濃度はほとんど同じことから、「泡立っている=しっかりと洗浄力がある状態」の目安にもなります。
ほかには、空気を含む豊富な泡で洗うことで、摩擦による肌への刺激を減らすことができます。子どものデリケートな肌に負担をかけないためにも、たっぷりの泡で洗いたいですね。
歌を歌いながら一定時間洗う
30秒というと、子どもには少し長く感じるかもしれませんね。そんなときは、歌を歌いながら洗ってみましょう。洗い方が子どもにわかりやすい「手あらいのうた」や、人気のしまじろうの「しまじろうと あわあわてあらい やってみよう」、牛乳石鹸公式の「モーくん&アワちゃん 手洗い歌」などがありますよ。