1歳代のスプーン練習の進め方。はじめて使うスプーン選びのポイント
離乳食にも慣れてきたころはスプーンに興味を持つ子もいますよね。そんなときは早めに使えるようにどんどん練習した方がよいのでしょうか?今回は1歳代でのスプーン練習の進め方や、使いやすいスプーンの素材や形などについてご紹介します。1歳の子が無理せずゆっくり進められるように参考になさってくださいね。
赤ちゃんのスプーンデビューについて
「介助用」スプーンで生後5、6カ月ごろ
まずは離乳食初期の水分の多い食べ物がうまくすくえる、赤ちゃんが食べにくくならない程度に先に深みのあるものがよいですね。赤ちゃん用のテーブル越しなどでも口に運びやすいように、スプーンの柄が長めかどうかもポイントです。赤ちゃんの小さな口に入れられるように、先の部分が小さいというのも大切です。
離乳食の介助用スプーンには口の中で当たって痛くない柔らかい材質でできているもの、清潔を保てるように、食べ物を乗せる先端部分がテーブルにつかないものなど、いろいろな工夫のある商品が多いですよ。
自分で食べる用スプーンで1歳~1歳半ごろ
これくらいの時期にスプーンを持ちたがる赤ちゃんもいますが、上手に使うのは難しい場合がほとんどです。せっかく持っているのに、もう片方の手で手づかみする赤ちゃんもいますよ。
自分で食べる用で少しずつ食べられるようになるのは1歳~1歳半ごろの場合が多いです。この時期は柄が持ちやすかったり先の部分に食べやすい工夫がされていたりする、年齢に合った自分で食べる用を渡すとよいかもしれませんね。
シリコンや木製のスプーンを選ぶと安心
赤ちゃんの介助用スプーンとしても使いやすいシリコンは、柔らかくて口に当たっても痛くない素材です。電子レンジで加熱消毒できるので衛生的ですよね。
軽くて滑らかなプラスチックもよく使われる素材です。気軽に買い替えやすい価格の商品が多いので、気に入ってくれそうなものを数点揃えてみてもよいかもしれませんね。
口当たりが自然で優しい使い心地の木製の商品は、子どもがカミカミしても気になりにくいですよ。食事中にほっと安らぐ素朴なデザインが多いのも特徴です。
スプーン練習をはじめるときのポイント
まずはママがスプーンで子どもの口に入れる
離乳食を始めたタイミングでは、ママが子どもの口にスプーンを持っていくことが最初のお口での実践になります。さらに「今度はご飯食べる?お茶碗のご飯をすくうよ」「ほら、お口に持っていくよ」とママがスプーンの使い方を言葉で表現すると、子どもは意識を向けやすいです。
ママが自分の食事でスプーンを使い「こうやって食べるんだよ」と見るように促してもよいですね。そのとき楽しそうに食べると、子どもはより一層興味を持ちやすいですよ。
上からわしづかみにする持ち方でスタート
スプーンを上手に使うときは手首を返す動きが必要です。もしも子どもがスプーンに慣れてきたら、ときどきそっと手を返して、下から握るように促すとよいかもしれませんね。
すぐに上から握るやり方に戻る場合も多いですが、手首を返す動きができるようになるとだんだんと下から握れるようになります。正しいスプーンの使い方に一歩近づけますよね。
しかし年齢的にはまだまだ正しい持ち方が難しいころです。無理せずに子どもの自分で食べようとする気持ちを温かく見守れるとよいですね。
スプーンにへばりつく食材ならば落ちにくい
子どもが自分ですくうときは、スプーンにへばりつくような食材を選ぶと食べやすいですよ。たとえば、柔らかいご飯はすくいやすく落ちにくいです。日常的に食べるご飯は練習食材としてもよいのですね。
粘度があるヨーグルトは、スプーンから垂れてもある程度ついたままになります。好物だという子が多いので、垂れても先についているヨーグルトを一生懸命口に入れて、完食しようと頑張る子もいるかもしれませんよね。
ポタージュやとろみをつけた汁物など、すくいやすいメニューを取り入れてみましょうね。
赤ちゃんが使いやすいスプーンを探そう!
こぼれ落ちにくい形状とフィットする持ち手
先端の部分の幅は、子どもの口の幅の1/3~1/2くらいが口に入れやすいです。また、少し傾けても食べ物がこぼれないくらいの深さのあるものがよいですね。
先端の部分に厚みがあると子どもは口に入れにくい場合があります。スムーズに入れられる薄めのものだと、スムーズに口に入れやすいですよ。
柄の部分は滑りにくい加工がしてあったりへこみをつけていたりすると、小さな子が5本の指で握りやすいです。柄にカーブがついているものは持ちやすいだけでなく、口に運びやすいメリットもありますよ。