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保育園に来る実習生と保護者。コミュニケーションの取り方は

保育園に来る実習生と保護者。コミュニケーションの取り方は

子どもの通う保育園で保育実習を受け入れると聞くと、保育士の資格もない学生に子どもを預けることに不安を感じることもあるかもしれません。ここでは、保育実習について知り、不安を払拭するための実習生とのコミュニケーションの取り方のポイントについて、ご紹介します。

保育園に来る実習生とはどのような人なの?

保育実習に来る人たちは様々

保育園に来る実習生というと、まず思い浮かぶのは保育士を志している学生による実習を想定する人が多いのではないでしょうか。

確かに、保育実習の中心は大学や専門学校などで保育士になるために勉強中の学生が保育実習に来るケースが多いといえます。しかし、保育園で働くのは保育士だけではありませんよね。毎日の給食の献立を考え、給食を作る栄養士や看護師など、様々な人が保育園で仕事をしています。そのため、保育士のほかにも管理栄養士などを目指す学生が離乳食・幼児食や食育について学ぶために実習に来ることもあります。

また、将来保育園で働くことを目指す人以外にも、小児医療や小児看護を学ぶ一環として医学部生や看護学生が保育園で実習をおこなうケースもありますよ。

実習生が保育園で実習する目的は

保育園で実習をする目的は、例えば保育士を目指す学生であれば知識として学んでいた子どもの発達や保育士の役割について、実際に保育士の仕事を経験することでより一層理解を深めることにあります。

子どもの発達は教科書どおりではなく、十人十色です。子どもと接してみて初めて得られる気付きも多く得ることができます。さらには、保育園での生活のリズムを知り、その中で保育士がどのような役割を果たしているのかについての理解を深めることもできます。

医師や看護師を目指す学生の場合、子どもの発達について学ぶだけではなく、将来医師や看護師として子どもに接するときに重要になる子どもとのコミュニケーションの取り方を学ぶ機会としても、保育実習が役立てられています。

実習園の決め方は学校によって違う

実際に、保育実習をおこなう場合の実習園の決め方は学校によって異なります。

学校から実習園が指定されていることもあります。その場合、実習園でも実習生の受け入れに慣れている、学校の先輩に事前に実習の体験談を聞くことができるといったメリットがあります。

学校からの指定がない場合は、学生が自分で実習先を探し、実習受け入れの依頼をすることになります。

実習先の選び方としては、通う際の利便性を考え、学校のある地域の保育園を選んだり、自身の出身園を選んだりすることがあるようです。ほかにも、モンテッソーリ教育などを取り入れて知育に力を入れている園や、反対に泥んこ遊びを推奨する園など、特色のある保育をおこなっている園を探す人もいます。

実習生とママのコミュニケーションの方法

実習の先生のことを教えてもらおう

実習生が来ると聞くと、まだ保育士の資格もない学生が子どものことをちゃんと見てくれるのかと不安に感じてしまうこともあるかもしれませんね。まず認識しておきたいのが、しっかりと保育士によるサポートがついているため、実習生だからというだけの理由であまり不安に思う必要はないということです。

また、普段よくコミュニケーションを取っている先生と違い、実習の先生のことはよく知らないということも多いですよね。知らないからこそ、何となく不安に感じてしまう原因にもなります。

一時的に来ているだけだから、と思わずに積極的に挨拶をして話かけ、実習の先生について知るように意識してみるとよいでしょう。子どもを通じて実習の先生の様子を教えてもらうことでも構いませんよ。

子どもたちが実習生に見せる姿をチェック

実習の先生は、まだ保育士として働いているわけではないので、もちろん保育士の先生と比べると頼りないと感じてしまうケースもあるかもしれません。指導の方法や保護者とのコミュニケーションの取り方など、まだまだ実習生は勉強している最中です。

そのため、実習生を見るうえでは「実習生自身が子どもと楽しそうに接しているか、子どもが実習生と楽しく過ごせているか」を重視するようにしてみてください。

子どもは、相手が自分のことをどう思っているのかを敏感に察するといわれています。ママの目からは少し頼りないと感じていたとしても、子どもがその実習生になついている様子がわかれば、ママも安心して実習生を見守ることができるのではないでしょうか。

保育園の先生になった実習生の話

今は保育士として働き、ママも頼りにしている先生にも、かつては実習生として保育実習をおこなった時期があるはずです。

実習生にとって、保育実習は楽しいだけではなく、大変だったという思い出があることが多いようです。保育士の仕事は、子どもと遊ぶだけではなく常に子どもの様子に目を向けながら食事やトイレのサポート、製作の準備など多岐にわたります。そのため、何をすべきかわからずに苦労した経験をもつ先生も多くいます。

さらには、子どもの発達や成長過程について学んだつもりでも、実際の子どもの発達は千差万別です。教科書どおりにはいかずに戸惑ったという保育士も多いようですよ。

このように、苦労した保育実習の経験があってこそ、今の保育士としての仕事に活かされているのですね。

子どもと実習生の双方が成長する機会

実習ならではの出会いがお互いを育てる

保育実習は、実習園にとっても実習生のサポートなどある程度負担がかかります。しかし、保育実習は実習生の成長だけでなく子どもにとっても成長の機会となります。

普段慣れている先生とは違い、初めて会う実習生に、はじめは子どもも緊張してなかなか心を開けないかもしれません。実習を重ねる中で子どもも実習生に慣れていき、実習生も緊張がほぐれ自然に子どもと接することができるようになります。

年長などある程度年齢が上の子どもの場合、慣れない実習生をサポートしようとする姿が見られるなど、子どもにとっても貴重な成長の機会となります。実習生も、様々なタイプの子どもとの触れ合いを通じて新しい発見をし、成長の機会として保育実習を活用しています。
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