ママも健康診断を!忙しい今だからこそ自分の体に目を向けよう
子どもの体調には一喜一憂するのに、自分の体のメンテナンスはすっかり忘れていた!ということはありませんか?家事に育児に仕事に、とやることだらけで「そんな時間ない!」なんていわずに忙しいからこそ、しっかり時間をとってチェックすることが大切です。忙しいママにこそ受けてほしい健康診断についてまとめました。
健康診断の種類や目的を知っておこう
職場や地域で行われる「一般健康診断」
一方、労働者が受診しないことに対して法律上の罰則はありません。しかし健康診断受診は業務命令として事業主が命じることができます。受診拒否を貫く職員に対しては、業務命令違反として懲戒処分の対象となるケースもあります。
検査項目は労働安全衛生法により以下のように定められています。
・既往歴及び業務暦の調査
・自覚症状及び他覚症状の有無の検査
・身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
・胸部エックス線検査及び喀痰検査
・血圧測定
・貧血検査
・肝機能検査
・血中脂質検査
・血糖検査
・尿検査
・心電図検査
内臓脂肪型肥満に特化した「特定健康診査」
・腹囲 男性85cm以上 女性90cm以上
・BMI 25以上
・高血糖
・高脂質
・高血圧
・喫煙歴
上記6項目に該当するものが多いほど「高リスク」とされ積極的支援の対象となり、個別面接20分以上、または8名以下のグループ面接80分以上を医師、保健師、管理栄養士などと行うことになります。
その後3カ月以上をかけて生活習慣の改善のサポートを受け、6カ月後に改善状況を確認する実績評価を行います。
健康診断を受ける目的は
「病気が見つかるのが怖いから、受診したくない」という人もいるかもしれません。しかし「早く病気が見つかれば、早く治る」のですから、勇気をだして受診してみましょう。
もう一つ重要な目的は「病気の予防」です。健診の結果から、自身の健康状態に関心を持ち、必要に応じて生活習慣を改めるきっかけを得ることにつながります。
どこも具合が悪くないのだから、健診は受ける必要はない、という人もいるかもしれません。しかしむしろどこも悪くないからこそ、受診する意味があるともいえるのです。
ママたちが気になる女性検診のこと
「乳がん検診」は年齢や症状に適した検診を
・触診
医師が手で触れてしこりの有無を確認します。ある程度の大きさがないと判別できないため、早期発見は難しいといわれています。
・マンモグラフィ検診
広い範囲を撮影することができ、微細石灰化している腫瘍の初期段階でも発見できます。ただし乳腺の多い若い患者などの場合は、しこりがあっても写らないことがあります。
・超音波検診(エコー)
触診では判別しづらいしこりも発見できますが、微細石灰化は見つけにくいのが欠点です。
ほとんどの自治体では、40歳以上の女性に対しては2年に一度のマンモグラフィ検診を推奨しています。
セルフチェックを心がけよう
チェック項目
・しこりがないか(小豆、パチンコ玉、のようなしこり、と形容されます)
・えくぼのようなへこみがないか
・乳房の変形がないか
・ひきつれているところはないか
・乳頭から出血や分泌物はないか
乳がんがもっとも発生しやすいのは「外側の上部」なので特に念入りにチェックしましょう。入浴時に石鹸をつけた手で、くるくると円を描くように指の腹をすべらせると楽にできます。
また乳房だけでなく、わきの下のリンパ節が腫れていないかのチェックも忘れずにしましょう。おすすめの時期は生理後、バストが柔らかくなるタイミングです。
「子宮がん検診」は視診と細胞診での検診
・視診
膣内に膣鏡を挿入し、医師がおりものや炎症の有無を観察
・細胞診
子宮頚部を綿棒のようなものでこすり、細胞の一部を採取
上記に加え、月経周期や妊娠歴、生理痛の様子などの問診を行い検診は終了します。比較的短時間で終わります。
子宮頸がんは時間をかけて、ゆっくりと増殖するのが特徴です。そのため定期的に検診を受けることで、がんになる前の段階でみつけることが可能なのです。
後回しにしないで、ママの健康診断
元気なママでいるために
とはいえママだって生身の人間です。疲れもたまれば、悲しいかな年もとります。
相応のメンテナンスをしていかなければ、この先にまだまだ続く子育てや、自分の人生を元気にまっとうすることは難しくなってしまいます。
だからこそ、ママは自分の健康管理を決して後回しにせず、むしろ人一倍気を配る必要があります。ママが元気でいることは、ママ本人だけでなく家族全体にとっても大切なことなのです。