子どもの夏の飲み物に悩む。水分補給にいい飲み物と注意点
暑い季節が近づくと、熱中症や脱水が心配になりますよね。とくに子どもは自分から水分を摂ることが遅れがちなので、注意が必要です。上手に水分補給をすると熱中症や脱水症状、さらには夏バテなどを防ぐことができます。今回は夏の水分補給にいい飲み物をご紹介しますので、参考にしてみてください。
子どもの水分補給におすすめの飲み物を紹介
夏は麦茶、ルイボスティー、お水を与えよう
たくさん摂るものだからこそ、体によいもので水分補給をしたいですよね。ここで注意したいのが、熱中症対策によい飲み物と、普段から飲む飲み物では違いがあるということです。
熱中症対策によいスポーツドリンクは、糖分も含まれているため、普段使いすると糖分の摂り過ぎにつながることがあります。大量の汗を一気にかいたときなどによい飲み物といえるでしょう。そのため普段飲む飲み物には、麦茶やルイボスティー、お水がおすすめですよ。
子どもにおすすめしない飲み物は?
例えば、糖分が多く含まれているジュースや炭酸飲料。子どもだけではなく「ペットボトル症候群」という言葉があるように、大人でも注意したい飲み物です。ひんぱんにこれらを飲むことで高血糖となり、一時的な急性糖尿病となることがあります。
ほかにはコーヒーや緑茶、紅茶などカフェインが含まれている飲み物もおすすめしません。カフェインには利尿作用があり、逆に水分を排出してしまうことになるのです。また牛乳も消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけてしまうことがあります。そのため普段の水分補給として飲むことは、あまりおすすめできないでしょう。
おすすめの麦茶とルイボスティー
麦茶にはミネラル以外にも、夏バテに効果があるカリウムも含まれています。体を冷ます効果もあり、暑い夏には嬉しいですね。また香ばしい香りの成分である「ピラジン」には血液をサラサラにしてくれる効果もあるそうです。
またルイボスティーは「スポーツ飲料の代わりになる」といわれるほど、汗で失われたミネラルなどを豊富に含み、夏の体にピッタリのお茶なのです。さらに鉄分や亜鉛なども含み、体に重要な働きをする成分も一緒に摂ることができます。もちろんカフェインレスで、子どもに優しいお茶ですよ。
熱中症対策に!水分補給で気をつける点は?
子どもはたくさんの水分を必要としている
子どもはこのような理由から、たくさんの水分を必要としているのです。水分補給を怠ると脱水症状を起こしやすいともいえるので、気をつけましょうね。
一日に必要とする水分量は、体重1kg当たりで考えると、大人より子どもの方が多くなります。大人が1kgあたり40~50mlに対して、学童で60~80ml、幼児で90~100ml、乳児で120~150mlといわれています。子どもの体重と照らしあわせて、一日に必要な水分量の参考にしてみてくださいね。
水分補給のタイミングは?
・起床時
・運動の前後
・入浴の前後
・食事やおやつのとき
・寝る前
注意したいのは、一度に大量に飲まないことです。一度に大量の水分を摂ると、体の中のナトリウムやカリウム、カルシウムなどの電解質量のバランスを崩し、不調を引き起こす原因にもなります。「こまめに、体外に排出された量を目安に」が大切ですよ。
子どもが水分をとらない場合は?
まずは、食事によるものです。お米や野菜、汁物などの食事から水分補給ができている場合は、飲み物を欲しがらないことがあります。また子どもの食事は薄味が多いため、体内の塩分濃度を調整するために「水分を摂りたいと思わない」といったこともあるようです。
ほかには、お茶や水の味が嫌いという理由です。甘いジュースなどを飲んでいると、甘みのない飲み物を嫌がることがあります。少しずつ味に慣らすようにしてみましょう。
夏の暑い日にいかが?手作りドリンクの紹介
レモンとミントで爽やか!スポーツドリンク
材料
・水500ml
・レモン(輪切りや櫛切りなど)
・塩小さじ半分
・砂糖大さじ4、またはハチミツ大さじ2
・ミント適量
はじめに塩を水に入れ溶かします。次に砂糖やハチミツ、レモンを入れ混ぜあわせます。コップに注いでミントを添えればできあがりです。ミントの香りを強くしたいときは、長めにミントを漬けましょう。注意点としては、ハチミツの使用は乳児ボツリヌス症にかかる危険性があるため、1歳未満の子どもには決して与えないでください。