赤ちゃんにとって調味料は危険なことも!離乳食で気をつけるポイント
生後5カ月ころになると、そろそろ離乳食を始めてもよい時期ですよね。初めての離乳食作りは、不安や疑問がいっぱいではないでしょうか。赤ちゃんにとって危険な調味料もあります。今回は、離乳食に使う調味料の種類や分量の目安、味付けで気をつけたいことなどをまとめました。
赤ちゃんにとって危険な調味料とは
ハチミツは1歳前は使わない
おいしくて健康にもよさそうなイメージのハチミツですが、まだ腸内環境の整っていない赤ちゃんが食べると、ボツリヌス菌の影響でほ乳力が低下する、元気がなくなる、首のすわりが悪くなるなどの症状を引き起こすことがあります。また最悪の場合、死亡するケースもあるようです。
ハチミツは1歳を超えて腸内環境が整えば危険な食品ではないのですが、ボツリヌス菌は通常の加熱や調理では死なないため、1歳未満の乳児には少量でも与えないようにしてくださいね。
塩分と糖分の過剰摂取は要注意
糖分も体のエネルギー源として大切な成分です。ただ、赤ちゃんが摂り過ぎると肌荒れや糖尿病を引き起こす可能性があります。
離乳食を卒業すると大人と同じ食事にするママもいますが、調味料の摂り過ぎには注意しましょう。
離乳食のごく初期は油脂を使わない
油脂を使い過ぎるのは赤ちゃんの胃に負担がかかるため、離乳食ごく初期は使わないようにしましょう。離乳食を始めて1カ月くらい経てば、ごく少量を使ってみてもよいですよ。ただ、初めての場合は、消化吸収がよく塩分の含まれていない無塩バターがよいでしょう。
無理に使う必要はないですが、油脂には便秘解消や食欲増進などの効果が期待できますので、試してみるのもおすすめです。マーガリンやマヨネーズなどには、心臓病のリスクを高めるトランス脂肪酸が多く含まれているので、離乳食には使わないようにしましょう。
もう悩まない味付けと調味料選び
どの調味料をいつから使えるの?
生後5~6カ月ころまでは調味料での味付けは必要ありません。生後7~8カ月ころになれば、薄味になるように、砂糖や塩、しょうゆ、みそなどをごく少量使ってみるとよいでしょう。魚の臭み取りに調理酒を使っても大丈夫です。
生後9カ月ころを過ぎるとケチャップを使うことができます。ただ、塩分が多いので1歳を過ぎてからがよいかもしれません。
酢は生後6カ月ころからOKですが、酸味が苦手な赤ちゃんが多いです。離乳食を卒業してからも、薄味を心がけるようにしましょう。
味付けは離乳食中期からが安心
ただ、離乳食は味覚を育てる大切な時期なので、味付けする場合は離乳食中期からにしましょう。それでも、ごく少量を使って薄味にすることが基本です。濃い味付けにすると、先ほどご説明したように内臓に負担をかけるだけでなく、濃い味に慣れて薄味だと嫌がるようになる心配があります。
生後7~8カ月ころになると、食べられる食材の種類が増えてくるので、味付けに頼らなくても献立を工夫すれば味の変化を楽しんでくれるでしょう。
調味料を使い過ぎないように、目分量で加えるのではなく計量スプーンを使って量ると安心です。
調味料は選び方が大切
使う調味料によってはアレルギー症状を引き起こす可能性があります。たとえば、しょうゆは原材料に大豆や小麦が使われているものが多いので、大豆アレルギーや小麦アレルギーの赤ちゃんは注意が必要です。発酵食品はアレルギーを引き起こす可能性が低いといわれていますが、念のため気をつけましょう。
調味料には食品添加物が含まれているものもあります。食品添加物によりアレルギーを発症する場合もあるといわれていますので、できるだけ添加物が含まれていないものを選びたいですね。
ママと赤ちゃんが離乳食を楽しむコツとは
食物アレルギーに関しては専門医に相談を
食物アレルギーの原因となる食べ物は、日本の場合、卵、乳、小麦が大半ですが、ほかにも色々ありますので、上記のような症状が出た場合は専門医に相談して原因食物を特定しておくと安心です。
離乳食を作るときには原因食物を避ける必要があります。ただ、成長とともに消化機能や免疫機能が発達し、食べられるようになるものもありますので、あまり過剰な心配をせず医師に相談しながら離乳食を進めていくとよいでしょう。